輝ける青春

6時間の長大作！
そんなに長いの観れるくらい暇なんだって言わないでね（笑
最初はこの上映時間を見たときに「こんなに長くて大丈夫か？」と心配になり「もしかしたら見ないかも・・・」とか思ってレンタル屋さんで1時間くらいこのDVDを持ってうろうろしていました（笑
でも借りてみて正解！

6時間をかけてじっくりと兄弟の40年間を描くこの作品。
1966年代から2003年までイタリアの様々な歴史と兄弟やその周りの人たちの人生をじっくり見せてくれます。
ニコラとマッテオの全然似ていない二人の兄弟が主人公。
観ている間は正直疲れるんですけれども内容的にはしっかり丁寧に描いているので全く飽きることはありませんでした。
始まりは青春時代にその兄弟の人生を変えた精神を病んでいるジョルジアとの出会いと旅。
あることがきっかけでその後二人は別々の道を歩んでいきます。
そこにあるのはジョルジアへの負い目かもしれない。
だからこそニコラは精神科の医者へマッテオは警察官になりました。
青春はその後の人生を位置づける大事な役割をしているんだなぁとしみじみ。
そこで起こった辛いこと悲しいこと何かとても印象付けることは一生残っていくんでしょうね。
そして彼らの人生は動いていく・・・。
この映画にはもちろん歴史的な背景として当時のイタリアの学生運動や洪水などの出来事はあるもののほとんどが彼らの寂しさや悩みや、人生においての葛藤。
そしてたくさんの愛が溢れているのです。
それは私たちにも解る気持ちそして起こるかもしれない出来事ばかり。
だから誰かに必ず感情移入して観ることができるんだと思います。

ラストの方のニコラとミレッラそしてマッテオが3人で歩くシーンがすごく好き。
言葉にできない優しくてステキな気持ちになれました。
救い、救われ・・・人生には色んな障害があるけどそれと同時に幸せや嬉しいこともたくさんある。
そんな当たり前のことばかりなのになぜか映画を観ていると新鮮に感じたり。

ラスト、あの時兄弟二人で訪れることができなかった北欧へと向かうアンドレア。
彼らの思いと青春はいつまでもつながっていくのだろうな。
息子からそのまた息子や娘へと・・・いつまでも続いていく。
生きること愛すること人とつながっていることがこんなにも愛おしくて温かいものだと感じたのは久しぶり。
そう思うと人生に対する幸せ感でいっぱいになったのでした。
時間がある方はぜひ観てください。