日銀

やはりインターネットで見学予約をして行ったのだが、皇居よりちとうるさかった。身分証明できるものを見せなくてはならない。西門から中庭に入るまでは守衛さんに予約見学者ですと告げるだけで簡単に遣り過ごした。昔馬車で通貨を運んでいたのでこの中庭には馬の水のみ場の跡が残っている。

さて、正面に入ると私服の女性が２名が応対した。ここからは撮影禁止。警備員が一人いた。身分証明（免許証）を見せると、手荷物をロッカーに預ける。コインが戻る仕組みロッカーでした。金属探知機のゲートを潜り抜け、ビデオ映写室兼資料室に通される。２０分間ビデオ上映。竹下景子が案内する。我々以外に見学者は人家族だけだった。どうも夏休みの宿題って雰囲気である。

古めかしい階段を上がると回廊になっている見学ルートの両壁には歴代総裁の肖像画が掲げられている。
数々の決断を強いられてきた人たちだ。ここも時代の趨勢、コストダウンで今後肖像画が増えることは無いという。
現在発行されているお金は80兆円あまり。千円札が2年、1万円札が5年。これが平均寿命。汚れたり破れたりした紙幣はここで判断され、裁断したものは一部トイレットペーパーなどにリサイクルされるという。中学時代社会科で勉強した時は、こうぞ・みつまたが原料で主に四国山地から切り出されていると記憶していたので、みつまたとマニラ麻で作られていると案内の女性に聞かされ「えっ！？こうぞは使われてないの？」って訊くと、案内していること以外にはお答え出来ませんとの返事。さっきも部屋の中でお札を検品しているような作業を見かけたので「何の作業をしているんですか？」と訊いた時の回答と同じでした。つまんないの！

お土産に細かく裁断された紙幣3ｇ（3枚分）いただきました。ジグソーパズルじゃないけどこれを綺麗に揃えたら紙幣と交換してくれるだろうか？

見学終了。表に出て見上げると昨年最上階でお茶をした三井タワーが見えた。