
監督 ダニー・ボイル
キャスト ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ケヴィン・マクキッド、ロバート・カーライル、ケリー・マクドナルド、ピーター・ミュラン、アーヴィン・ウェルシュ、ジェームズ・コスモ、キース・アレン、シャーリー・ヘンダーソン、ジョン・ホッジ
1996年 イギリス
ジャンル:ドラマ
【あらすじ】
不況にあえぐスコットランド、エジンバラ。麻薬常習者の若者マーク・レントンは人生に希望も目的も持たず、不良仲間のシック・ボーイ、ベグビー、スパッド、トミーたちとでたらめな日々を送っていた。何度目かの麻薬断ちをしたレントンは、性欲に駆られるままに、酒場で誘惑したダイアンと寝る。しかし、彼女はまだ高校生だったことがわかり、彼はショックを受ける。そして、わずか半日で彼の麻薬断ちもあっけなく挫折し…。
【感想】
「スラムドッグ$ミリオネア」で名声を手にしたダニー・ボイルも監督2作目の本作の段階で既にパワーを感じさせる躍動感溢れる作品を完成させており、才能の片鱗を感じさせてくれます。ただ私はこの気取っているような映像は苦手です。このタイプの映像は90年代は多かったですが、2010年代ではすっかり消えましたのはなんとなく理解できます。薄っぺらい感じはあると思う。
内容は麻薬中毒の主人公の葛藤を描いた作品で言ってしまえば世の中の底辺の連中なので登場人物に対して全く感情移入はできないと思います。世の中にはこういう世界もあるんだな感じる人が大半のはず。しかしそれだからこその人間臭さが強く伝わってくる作品でした。
前半はストーリーに動きが少なくどうでもいいようなイベントを継ぎ足したような印象を受けました。それでも汚さで顔をしかめたくなくようなトイレに潜るシーンや赤ん坊の死などの刺激の強いものが多数用意されており、退屈はしないと思います。正直、当時は衝撃的でした。これらの映像はスタイリッシュと評されていましたが、今の感覚だと少し違うような気がします。同じようにスタイリッシュな映像とよく言われているガイ・リッチーあたりと比べると躍動感があると感じました。
一方、後半は主人公の取った勇気ある行動で気分よくラストを迎えたと思います。麻薬中毒で廃人同様だった主人公が、様々な経験から最後は自立して一歩を踏み出したように私は感じました。そうあって欲しいと思う。また麻薬中毒に逆戻りとかだったら救いようがありませんが、それも十分あり得るのではないかという余地を残している終わり方でした。
音楽の使い方が非常に特徴的で作品に個性を持たすことに成功した要素の一つになっています。音楽ひとつでこれだけ変わるのかと感心させたれます。
作品の出来とは無関係な所で会話ではfuckinという単語を連呼しているにも関わらず、翻訳が上品だったのは苦言したくなるところ。
かなり人を選ぶ作品であることには間違いないです。私は苦手な方です。それでもインパクトの強さは誰もが認めるところではないでしょうか。
お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆
キャスト ユアン・マクレガー、ユエン・ブレムナー、ジョニー・リー・ミラー、ケヴィン・マクキッド、ロバート・カーライル、ケリー・マクドナルド、ピーター・ミュラン、アーヴィン・ウェルシュ、ジェームズ・コスモ、キース・アレン、シャーリー・ヘンダーソン、ジョン・ホッジ
1996年 イギリス
ジャンル:ドラマ
【あらすじ】
不況にあえぐスコットランド、エジンバラ。麻薬常習者の若者マーク・レントンは人生に希望も目的も持たず、不良仲間のシック・ボーイ、ベグビー、スパッド、トミーたちとでたらめな日々を送っていた。何度目かの麻薬断ちをしたレントンは、性欲に駆られるままに、酒場で誘惑したダイアンと寝る。しかし、彼女はまだ高校生だったことがわかり、彼はショックを受ける。そして、わずか半日で彼の麻薬断ちもあっけなく挫折し…。
【感想】
「スラムドッグ$ミリオネア」で名声を手にしたダニー・ボイルも監督2作目の本作の段階で既にパワーを感じさせる躍動感溢れる作品を完成させており、才能の片鱗を感じさせてくれます。ただ私はこの気取っているような映像は苦手です。このタイプの映像は90年代は多かったですが、2010年代ではすっかり消えましたのはなんとなく理解できます。薄っぺらい感じはあると思う。
内容は麻薬中毒の主人公の葛藤を描いた作品で言ってしまえば世の中の底辺の連中なので登場人物に対して全く感情移入はできないと思います。世の中にはこういう世界もあるんだな感じる人が大半のはず。しかしそれだからこその人間臭さが強く伝わってくる作品でした。
前半はストーリーに動きが少なくどうでもいいようなイベントを継ぎ足したような印象を受けました。それでも汚さで顔をしかめたくなくようなトイレに潜るシーンや赤ん坊の死などの刺激の強いものが多数用意されており、退屈はしないと思います。正直、当時は衝撃的でした。これらの映像はスタイリッシュと評されていましたが、今の感覚だと少し違うような気がします。同じようにスタイリッシュな映像とよく言われているガイ・リッチーあたりと比べると躍動感があると感じました。
一方、後半は主人公の取った勇気ある行動で気分よくラストを迎えたと思います。麻薬中毒で廃人同様だった主人公が、様々な経験から最後は自立して一歩を踏み出したように私は感じました。そうあって欲しいと思う。また麻薬中毒に逆戻りとかだったら救いようがありませんが、それも十分あり得るのではないかという余地を残している終わり方でした。
音楽の使い方が非常に特徴的で作品に個性を持たすことに成功した要素の一つになっています。音楽ひとつでこれだけ変わるのかと感心させたれます。
作品の出来とは無関係な所で会話ではfuckinという単語を連呼しているにも関わらず、翻訳が上品だったのは苦言したくなるところ。
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お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆
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