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狼は天使の匂い

2010-10-31 22:40:14 | ★★★★★★☆☆☆☆
監督 ルネ・クレマン
キャスト ジャン=ルイ・トランティニャン、ロバート・ライアン、レア・マッセリ、アルド・レイ、ティサ・ファロー、ジャン・ガヴァン、エマニュエル・ベアール
1972年 フランス、イタリア
ジャンル:サスペンス

【あらすじ】
不慮の事故からジプシーの一団に命を狙われているトニー。そんな中、偶然殺人現場を目撃してしまい、ギャング一味に囚われた彼は、自らの身を守るべくギャングの一員に加わる。

【感想】
くさ過ぎる邦題からは少し想像し難い渋めのフィルム・ノワール。マイナーなだけに掘り出し物として絶賛している人も多いみたいです。私としてはキャラの個性は魅力的だったがシナリオのインパクトが弱いのがもったいなかったという印象。

それぞれの登場人物は非常にしっかりと個性的に描かれていたと思います。自分が原因の事故で逃亡生活を送る主人公、組織を取りまとめるボスであるチャーリーの風格や賢さ、逆に頭の悪い子分達、そしてチャーリーに仕える女性二人などキャラが立っていました。

難点はストーリーの範囲が広いので、散漫になってしまっていたのと、ストーリーそのものが説明不足で把握しにくい点にあると思います。途中までは主人公が隠している1万5千ドルのありかを吐くかどうかの話だったのに、終盤は全く別の展開に。主人公に対する人物描写を徹底させることが目的なのはわかるのですが、中だるみという点からすると隠した金の話はなくてもよかったのかもしれません。後半のシナリオに関してはGOOのあらすじを読んでようやく理解できた部分が多かったです。シンプルにせよというつもりはありませんが、しっかりと説明してもらいたかったです。結構ストレスが溜まりました。

主人公と二人の女性の恋の行方には意外感があって良かったです。

色々文句を書いてしまいましたが、フィルム・ノワールとして評価の高い作品ですので好きな方はぜひ押さえておくべきと思います。

お薦め度:★★★★★★☆☆☆☆

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クリエーター情報なし
紀伊國屋書店 (IMAGICA TV)

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