
監督 サム・ペキンパー
キャスト ウィリアム・ホールデン、アーネスト・ボーグナイン、ロバート・ライアン、エドモンド・オブライエン、ウォーレン・オーツ、ベン・ジョンソン、ハイメイ・サンチェス、L・Q・ジョーンズ、アルバート・デッカー、ストローザー・マーティン、エミリオ・フェルナンデス、ボー・ホプキンス
1969年 アメリカ
ジャンル:ウエスタン
【あらすじ】
第一次大戦直前のテキサス。パイクをリーダーとする5人の強盗団は鉄道駅舎を襲撃するが、賞金稼ぎたちに待ち伏せされ、銃撃戦となってしまう。からくも脱出したパイクたちだったが、かつての仲間ソーントンを頭とする仮出獄者たちの一味に追われる羽目に。強盗に失敗したパイクたちは、マパッチ将軍の依頼で米軍輸送列車を急襲し、銃器や弾薬を強奪するが…。
【感想】
銃撃戦でスローモーション多用する映画は本作が由来であるとはじめて知る。それだけで存在価値は高い。
ヒーロー性皆無の汚らしい盗賊たちを主人公にしてもきちんと映画として成立させてしまうサム・ペキンパー監督の力量を思い知りました。最初の鉄道の襲撃シーンでは絶対にこいつらに感情移入などできないと思っていたら最後は応援していました。
第一印象としてとにかく登場人物達が汚いですね。しばらく風呂入らずに撮影したんじゃないかと疑うほどに。みんな人間臭くて個性的でした。やはり名作と呼ばれる映画は主役から脇役までしっかりとキャラが立っていると実感します。
銃撃戦についてはスローモーションの多用も当然ですが、その場に女子供が沢山いるのがいるのが目を引きます。ラスト女に撃たれてしまうのも含め、背景にベトナム戦争があったのではないかとの説があるそうです。それにしても普通の西部劇とは一味違いますね。個人的には西部劇のお約束のようなものを完全に無視した作りだと感じました。激しい銃撃戦の末の虚しい結末も無駄のない完璧な流れでした。
サム・ペキンパー渾身の一作。これは観ないと損をする。
お薦め度:★★★★★★★★☆☆
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