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恐怖の報酬

2016-02-10 21:34:30 | ★★★★★★★★☆☆

監督 アンリ=ジョルジュ・クルーゾー
キャスト イヴ・モンタン、シャルル・ヴァネル、ヴェラ・クルーゾー、ペーター・ヴァン・アイク、フォルコ・ルリ、ヨー・デスト
1953年 フランス
ジャンル:アクション、サスペンス

【あらすじ】
メキシコにほど近い中米の町、ラス・ピエドラス。マリオは食い詰め者や札付きたちの集まるこの町で、連日の暑さに喘ぎながら、うだつの上がらない日々を過ごしていた。そんなある日、町から500キロ離れた山上の油田で大火災が発生、犠牲者が続出する。石油会社は一刻も早く鎮火させるため、ニトログリセリンの使用を決断。そこでニトロを運搬する勇者を賞金付きで募集し、マリオがメンバーの1人に選出される。

【感想】
ランダムに選択したモノクロ映画で決して見てはいけないものを見てしまった。

マリオとルイージというどこかで聞いたことのある人物が出てきたのだが、「ただの偶然なのだろうか?」と当然、思うわけである。しかも片方は髭を生やして小太りで帽子かぶったおっさんとか・・・。

wikiを見たところ、この映画から引用しているのではないかという説があるそうですが、定かではないとのこと。はっきり言って引用どころか完全なパクリですよ。任天堂さん。失望しました。

この話題はここまでにして内容に入る。カンヌ映画祭グランプリという肩書の映画が個人的に面白かったことがほとんどないのですが、本作は数少ない例外で手に汗握りました。

一切の予備知識なしに鑑賞したのですが、最初の40分近くまで何がテーマの映画なのかさっぱり理解できませんでした。前ふりが長すぎ。ただここを超えてしまえばそこからは一気に面白くなりました。

一攫千金を夢見る4人の男たちがドラックでニトログリセリンを目的地まで運ぶという無謀な任務に挑む。これだけのシンプルな話だがわかりやすく非常に面白い。4人の役者の演技に力強さがあって作品を盛り上げていました。中でもオイルまみれになった道路をトラックで走り抜ける場面は迫力満点。モノクロ映像の中にオイルで真っ黒にまった男たちの映像はモノクロ映画でしか出せない凄みがありました。

じわじわと削られていくような感覚でいい意味での疲労感が溜まっていく。鑑賞後には満足感に満ちてました。怖い映像を連続で垂れ流すだけの映画ではできないものがあります。緻密に計算された高い完成度でした。

任天堂は抹殺したい存在でしょうけど、文句なしの名作です。前半のスロー過ぎる展開だけがもったいない。

お薦め度:★★★★★★★★☆☆

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紀伊國屋書店

 


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