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「われらは、全世界の国民が、ひとしく恐怖と欠乏から免れ、平和のうちに生存する権利を有することを確認する」

(ベネズエラ連帯) ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.54

2022-07-08 | ラテンアメリカ
ベネズエラ・ラテンアメリカ短報No.54
( 2022年7月7日 )


(エクアドル要点)
・ 全国ストは18日間続いた。カトリック教会が仲介して対話が行われ、政府との間で協定が結ばれて、ストはいったん終了。 / 政府が一定の譲歩をして、とりあえず価格投機対策、保健医療の緊急事態宣言、緊急の補償と公共政策などの合意に達したが、多くの課題は今後90日間の対話プロセスで処理されるということに。 / 現時点では評価は微妙で、割れている。今後の展開次第という状況。

(チリ要点)
・ 新憲法草案ができあがり、9月4日の国民投票までの2ヵ月間のキャンペーンに入った。 / 新憲法草案の内容について: 「多元国家」で、「拡大された社会的諸権利が保障される」「連帯の共和国」と規定。その民主主義は「包括的で平等を基本としている」。社会権、男女平等、先住民の自治、環境などに重点が置かれている。 / 具体的には、国民皆保険制度の創設。公教育、環境保護、男女平等を推進する政策の強化。先住民の領土と資源に対する権利の承認(それは先住民の強制退去に関連する歴史的な紛争の解決に道を開く)など。
・ ボリッチ政権は、経済再活性化と国民生活部門(教育、保健医療、労働市場など)の変革を後押しする「チリ・サポート計画」を始動。 / 最低賃金の引き上げと、労働時間の週40時間への短縮の提案も。 / 気候変動対策も、これまでの政権の方針を転換し、国連「エスカス協定」に署名。
・ 銅労働者が6月22日に全国ストライキを開始。 / 精錬所のある地域で中毒症状が多発していることから、環境問題を重視する政府は閉鎖を決定。労働者は、国営銅公社の民営化の一環だとして、数千人の雇用を守ることと合わせてストライキに。【詳しいことは今のところわからない。】
・ 新憲法制定を中心とする国内政治では、労働者・人民の闘争の一大高揚を背景に左翼的政策が前に出ているが、対外政策では、ベネズエラ批判を中心に米帝に融和的な姿勢が前に出ている。 / 外相は、2018~21年に米州機構(OAS)でルイス・アルマグロの下で務めていた人物。ボリッチ政権の対ベネズエラ政策は「ワシントンの立場とほとんど区別が付かない」と評されている。 / ボリッチ大統領は、ウクライナのゼレンスキー大統領と電話会談して連帯を表明。
・ チリ共産党機関誌「EL SIGRO」によれば、ボリッチ政権は、共産党を中心とする政治連合と社民的諸党を中心とする政治連合とが併存する政権。両者がせめぎ合っている。

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(エクアドル)

INTERNATIONALIST 360° JULY 1, 2022 Ollantay Itzamná
Ecuador: 18 Days of Social Unrest Ends in the Signing of the “Pacification Act”
(エクアドル: 18日間の社会不安は 「Pacification Act」の署名で終了)
この署名された「協定」がこの後どのような影響を及ぼすのか、誰にもわからない。
【この論説は今回の「協定」に批判的。】

teleSUR Published 30 June 2022
Ecuador: Indigenous Movement and Government Sign Agreement
(エクアドル: 先住民運動と政府が協定に署名)
エクアドルの先住民運動の代表者は、18日間の全国ストライキの後、対話プロセスを進めるための優先課題についていくつかの合意に達し、木曜日(6/30)にギジェルモ・ラッソ政府との和平協定に署名した。 / 両当事者は以下の合意に達した。
・ すべての知事は、価格投機を防止・撲滅するための統制活動を強化すること。
・ 政府は、保健医療制度の緊急事態を宣言する。
・ 農村と都市のセクターに補償的な公共政策が公布される。
・ ガソリンの価格を1ガロンあたり15セント引き下げる。この決定の結果、ガソリンの価格は2.40米ドル、ディーゼルの価格は1.75米ドルとなる。
・ ラッソ政権は、石油活動への国の関与を減らし油田の国際入札プロセスを促進した政令95号の廃止を約束する(is committed to repealing)。
・ 当局は、環境保護区、無形文化財(intangible)地帯、考古学地帯、水源地での鉱業活動に関連する政令151号を改正する。この改革には、それらの領域で採掘プロジェクトを実施する前に、コミュニティが協議されることを保証する条項が含まれる見込みである。
・ ラッソ政権は、関係する地域の状況が正常に戻り始めるのに応じて、「非常事態」を廃止することを約束する。
・ 解決待ちの問題は、今後90日間の対話プロセスで処理される。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.07.01 Friday)に全訳あり】

teleSUR Published 30 June 2022
CONAIE to Go to Dialogue Convened by the Catholic Church
(エクアドル: CONAIE、カトリック教会が招集する対話の場へ)
木曜日(6/30)、「エクアドル先住民連合(CONAIE)」のレオニダス・イサ会長は、「エクアドルEpiscopal Conference」が招集したギジェルモ・ラッソ大統領政権との新たな協議に同団体が出席することを確認した。

Prensa Latina June 30, 2022 Published by: Ileana Ferrer Fonte
Indigenous movement calls for peace in Ecuador
(エクアドル: 先住民運動、平和を呼びかけ)
「エクアドル先住民連合(CONAIE)」と他のグループは、木曜日(6/30)、政府に対する社会的抗議が18日を迎えたとき、平和を呼びかけた。 / この要請は、中断していた協議を再開する新しい可能性に鑑みて行われたものである。

teleSUR Published 29 June 2022
Government of Ecuador Accepts Mediation To Resume Dialogue
(エクアドル政府、対話再開のための調停を受け入れ)
エクアドル政府は、先住民運動との対話を再開することを確認した。ただし、「先住民連合(CONAEI)」が主導する抗議活動が始まってからの17日間に国が経験してきた危機の解決策を求める現地の教会司教の仲介で。

INTERNATIONALIST 360° JUNE 29, 2022 Tanya Wadhwa
National Strike in Ecuador Completes 15 Days, Struggle Continues
(エクアドル: 全国スト15日、闘いは続く)
【大部分は既にとらえている内容。 / 以下は、ラッソ政権の一部譲歩と、話し合いが行われたがそれが中断した状況の詳しい説明。 / 対話はその後に再開された。】
2週間にわたる反政府デモと野党支配の国会での不信任案審議により、ラッソ大統領は貧困家庭への月々の支払いを10%増の55米ドルに引き上げ、肥料の補助金を出し、小規模農家の借金を免除し、先住民の言葉で教える学校の教育予算を倍増するなどの措置を取らざるを得なくなった。 / 今週末、デモ隊が要求したほどではないが、彼は燃料価格の引き下げを余儀なくされた。6月26日日曜日には、ガソリンとディーゼルの価格を1ガロンあたり10セント引き下げると発表した。 / 予想通り、月曜日(6/27)の早朝、全国ストライキの主な組織である「エクアドル先住民族連合(CONAIE)」などが、燃料価格の引き下げに関してラッソがおこなった発表を拒否した。各団体は声明で、この措置は「不十分で無神経」であり、「何百万もの家庭が直面している貧困の状況に同情を寄せていない」と述べた。 / しかし、各団体は、大統領の「発表は、・・・市民の闘いが実を結んでいることを示している」と強調した。 / 組織の声明と社会的・政治的圧力の高まりを受け、政府当局はようやくデモ隊との交渉に応じ、6月27日に先住民組織の代表を行政、立法、選挙、司法、市民部会の代表との会合に招待し、彼らの要求について議論した。 / 6月28日の朝、全国的な結集は再開された。各先住民組織の代表は、前日からの懸案である要求について話し合うべく、第2回目の対話のために「Basilica of the National Vow」に到着した。しかし、政府関係者は姿を見せなかった。 / その数時間後、ラッソ大統領は国営放送で、6月28日未明にシュシュフィンディ県でデモ隊がおこなったとされる攻撃で兵士が死亡したことを受け、政府が協議を中断したと声明した。 / 記者会見を通じて、先住民組織の代表はその非難を拒否し、平和的な抗議参加者たちに対する警察と軍の残忍な弾圧を続ける政府を非難した。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.07.01 Friday)に全訳あり】

Prensa Latina June 29, 2022 Published by: Aleynes Palacios Hurtado
Ecuadorian indigenous leader expresses fear for his life
(エクアドル: 先住民リーダー、命の危険を表明)
CONAIEのレオニダス・イサ会長は、水曜日(6/29)、命の危険を表明した。 / 「多くの人々の命が危険にさらされている。私は脅迫を受けましたが、決して破壊行為のためではなく、私たちが前進するための答えを求める権利である動員を曲げようとするのは公正ではないと思います」と強調した。

teleSUR Published 29 June 2022
Ecuador: State of Emergency in 4 Provinces To Confront Protests
(エクアドル: デモに対処するため4つの州で非常事態)
ギジェルモ・ラッソ大統領は、「エクアドル先住民族連合(CONAEI)」が17日間にわたっておこなった抗議活動に対処するため、水曜日(6/29)の午後に4つの州で非常事態を宣言した。


(チリ)

Venezuelanalysis Jul 4th 2022 By José Luis Granados Ceja
Chilean FM Lobs Diplomatic Attack on Venezuela During Visit to Madrid
(チリ首相、マドリード訪問中にベネズエラへの外交的攻撃)
ベネズエラのデルシー・ロドリゲス副大統領は、チリのアントニア・ウレホラ外相がニコラス・マドゥーロ政権の正当性に疑問を投げかけたことを拒絶し、ウレホラ外相を米州機構(OAS)ルイス・アルマグロ事務総長の手先であるとした。 / 金曜日(7/1)にマドリッドで行われたスペイン側との記者会見で、ウレホラ外相は、ガブリエル・ボリッチ政権の立場を改めて表明し「ベネズエラにおける人権侵害を非難する」と述べた。さらに、「民主的」な選挙を実施するために、米国が支援する野党と政府との間の協議を再開するよう求めた。 / ウレホラは、以前、アルマグロ事務局長在任中の2018年から2021年までOASの「記憶、真実、正義」に関する報告官を務めていた。 / チリ外相はコメントの中で、カラカスとの和解を追求することで、ボリッチ政権の立場はセバスチャン・ピニェラ前チリ大統領の対ベネズエラ政策との決別を意味すると主張した。ピニェラのチリは、政権交代作戦でマドゥーロ大統領の追放を目指した諸国のグループ、現在は消滅した「リマ・グループ」の創設メンバーだった。 / ボリッチ政権はベネズエラの外交的孤立を支持していないが、チリの対ベネズエラ政策はワシントンの立場とほとんど区別がつかない。 / ボリッチ政権は、地域全体で選出された左派政権の波の一部と広く見られているにもかかわらず、外交政策問題ではワシントンへの融和を図ってきた。この元学生リーダーは、ベネズエラ大統領と距離を置こうとしており、最近では、カナダの投資家の群衆に対して、自分は「次のマドゥーロ」ではないと語っている。 / ボリッチ大統領は、最近、ウクライナの指導者と電話で話した後、ゼレンスキー大統領との連帯を表明し、チリは「国際組織におけるロシアの侵略の非難を支持する」と述べている。米国は、ウクライナでの軍事作戦をめぐり、各国にロシアを明確に非難させるための外交キャンペーンを精力的に展開している。
【ボリッチ政権は、新憲法制定を軸とする国内問題では巨大な人民運動の力によって左翼の立場に立っているが、「外交政策問題ではワシントンへの融和を図ってきた」という状況にある。】

teleSUR Published 4 July 2022
Chile Presents Proposal for a New Constitution 
(チリ: 新憲法案を提示)
ガブリエル・ボリッチ大統領は、月曜日(7/4)、憲法制定議会の新憲法案の最終テキストを受け取った。 / この文書は9月4日の国民投票に提出される予定。 / 本文は178ページ、388条と57の暫定的な規範で構成されている。社会権、男女平等、先住民の自治、環境などに重点が置かれている。 / 9月4日に行われる強制的な国民投票において有権者が提案されたテキストを承認または拒否する、そのための2ヶ月間のキャンペーンが今始まる。

EL SIGLO 04/07/2022 Por El Siglo 【スペイン語・機械翻訳】
¡HISTÓRICO! YA HAY TEXTO DE NUEVA CONSTITUCIÓN
(チリ: 歴史的! 新憲法の条文が公開された)
初めて民主的に選ばれた権力機関によって起草された。この文書は共和国大統領に届けられ、新憲法は9月4日の国民投票によって承認される。 / マリア・エリサ・キンテロス憲法制定会議議長: 「私たちは、現実を作り出したり、要求を押し付けたりしたわけではない。私たちは、歴史と市民の付託に厳密に従い、幅広い合意を得て、国際法の枠組みを十分に尊重・考慮し、それぞれの提案に科学的・倫理的・社会的根拠を与えた」。 / ガブリエル・ボリッチ共和国大統領: 「今日、私たちは新しいステージに入る。今日、あなたが国の提示する憲法案を読み、勉強し、議論することが今、必要なのです」。 / ガスパール ドミンゲス憲法制定会議副議長: 「9月4日に何が起ころうとも、チリはすでに変わってしまった」。 / 
【この記事は、起草を終えての関係者の言辞のみで内容は報じられていない。】

EL SIGLO 28/06/2022 Por El Siglo 【スペイン語から機械翻訳・要点整理】
FINALIZÓ HISTÓRICO Y CRUCIAL TRABAJO DE LA CONVENCIÓN CONSTITUCIONAL
(チリ: 歴史的かつ重要な仕事を終えた憲法制定議会)
憲法制定議会(CC)が新憲法草案の作成を終え、7月4日にガブリエル・ボリッチ大統領に手渡され、9月4日に新憲法内容の賛否を問う国民投票が行われることになった。 / 本日、約1年間のCCの作業が終了した。これをもって、憲法制定議会は今月末に解散する。 / 「チリは法の支配に基づく社会的・民主的国家である」という文章が承認されている。多元国家、異文化、地域、エコロジー、拡大された社会的権利が保証されている。 / 第1条には、チリは「連帯の共和国として構成される」と記されている。その民主主義は、包括的で平等を基本としている。人間の尊厳、自由、実質的な平等、そして自然と人間の不可分な関係を本質的かつ不可分の価値として認識する。 / さらに、「...個人的および集団的な人権の保護と保障は、国家の基礎であり、そのすべての活動の指針である」と述べている。「権利の平等な享受と、人々の完全な発展のための政治的、経済的、社会的および文化的生活への統合を確保するために、必要な条件を生み出し、財とサービスを提供することは、国家の義務である」と。 / 新生憲法案は、388の条文からなる。原則と総則、基本的権利と保証、自然と環境、民主的参加、グッド・ガバナンスと公共機能、地域国家と領域組織、立法権、行政権、司法制度、憲法上の自治体、憲法の改正と代替、暫定規範の章から構成されている。 / 7月4日に文章が最高責任者に届けられ、7月6日には新憲法の賛否を問う選挙キャンペーンが、公共空間、報道、宣伝などの手段を使って開始される。テレビ・キャンペーンは8月5日に始まり9月1日まで実施される。

teleSUR Published 22 June 2022
Chile: Copper Workers Begin National Strike 
(チリ: 銅労働者、全国ストライキを開始)
国営企業「Corporación del Cobre(コデルコ)」の労働者は、製錬工場の閉鎖を受けて全国的なストライキを開始した。 / 「チリ銅労働者連盟(FTC)」によると、「コデルコ労働者は、ベンタナス製錬所の閉鎖に関する政府とコデルコ取締役会の決定を覆すため、全国ストライキを開始」した。 / 「コデルコ」の労働者は、ストライキが全面的なものであるため同社のすべての部門が影響を受けるだろうと述べた。同社によると、同社の27組合のうち26組合が圧力行動に参加している。コデルコに関連する数百の外部企業もストライキに参加するだろうと、ストライキ指導者は地元メディアに語った。 / ベンタナス製錬所を閉鎖する同社の取締役会の決定は、製錬所が位置するバルパライソ地域の住民の間でここ数十年、中毒症状が頻発していることを理由に、先週、ガブリエル・ボリッチ大統領によって発表された。
【「ラテンアメリカの革命的大衆闘争」(2022.06.24 Friday)に全訳あり】

teleSUR Published 21 June 2022
Chilean Copper Workers Announce National Strike
(チリの銅労働者、全国ストライキを発表)
月曜日(6/20)に行われた25の組合での会議の後、「チリ銅労働者連盟(FTC)」は、「国営銅公社(CODELCO)」に属する「ベンタナス製錬所」の閉鎖に抗議するため、全国ストライキを呼びかけた。 / 「ベンタナス製錬所」の閉鎖は、「国営銅公社」の完全民営化を目指した戦略の一部であると、彼らは断言している。 / この全国的なストライキは、数千人の雇用を守るために行われたもの。

Prensa Latina June 1, 2022 Published by: Elsy Fors Garzon
Gabriel Boric defends an inclusive Chile in the state of the nation
(チリ: ガブリエル・ボリッチ、国のあり方において包括的なチリを擁護)
大統領の演説は、パンデミック後の経済再活性化と、それに貢献する国民生活の部門、特に教育、保健医療、労働市場、優先生産部門の防衛などの変革の必要性に焦点を当てたものであった。. / この意味で、彼は再び、37億ドル以上の投資と50万人の雇用の創出を通じて国内経済を後押しすることを目的とした「チリ・サポート計画」の実施を擁護した。 / この計画はすでに実施されており、チリ大統領によれば、今後60日間、生活費の上昇に対抗して国内の家庭を支援し、内部消費と新規事業の促進を図るために運用される予定だそうである。 / これらの刺激策とともに、公共交通機関や燃料などのサービスや製品の価格上昇を抑制するための政府のコミットメントも改めて表明された。 / 大統領のもうひとつの重要な発言は、過去20年間で最高となる最低賃金の引き上げであった。これは、政府、労働者連合、中小企業間の「歴史的」な合意によって可能となった。最低賃金の引き上げは40万ペソ(現在の為替レートで約484ドル)で、この8月から適用される予定である。 / 保健医療部門に提案された変更も期待を生み出している。チリ政府は、国民皆保険制度の創設、外科手術の待機者解消計画、地域精神保健センターの建設などの構想を打ち出した。 / 大統領は、国民議会(二院制議会)での演説で、労働時間を週40時間に短縮するなど、社会的影響の大きい他の提案も発表した。 / また、学生負債の解消、公教育の総合的強化計画、税制改革、原民との新たな社会協定の締結などを支持した。

teleSUR Published 16 May 2022
Chile's Constitutional Convention Finishes Magna Carta Drafting
(チリの憲法制定議会、マグナ・カルタの草案を仕上げる)
499条で構成されるこの草案には、国民皆保険制度の創設や、公教育、環境保護、男女平等を推進する政策の強化が盛り込まれている。 / また、これまで国の憲法制定プロセスに含まれていなかったチリの先住民族の市民権を強化するため、彼らに対する犯罪を起訴する特別法廷を設置する必要があるとしている。 / 7月4日までに草案を市民に提示し、9月4日に国民投票に付す。

Prensa Latina May 15, 2022 Published by: Alina Ramos Martin
First version of the first draft of Chile’s Constitution is presented
(チリ: 新憲法の第1草案の初版が発表される)
制憲議会の委員会の作業を終え、合計499条がチリの新憲法の第一草案を構成していることが、地元メディアによって明らかにされた。 / 新憲法草案は9月4日に国民投票に付される予定。 / 憲法制定議会は、遅くとも7月5日までに新憲法案を国民に届ける予定。

teleSUR Published 5 May 2022
Chile to Recognize Indigenous Territories in New Constitution
(チリ: 新憲法で先住民の領土を承認へ)
「これは、先住民が受けた強制退去に関連する歴史的な紛争を解決する道を開くものです」と、マプチェ族の議員は述べた。 / 水曜日(5/4)、憲法制定会議は、チリの新憲法において、先住民の領土と資源に対する権利の条項を承認した。 / 9月4日、チリ国民は、アウグスト・ピノチェト独裁政権(1973-1990)が起草した憲法に代わる新しい憲法を承認するための国民投票に参加する。

Prensa Latina May 1, 2022 Published by: Ana Luisa Brown
Chilean president considers tax reform a priority 
(チリ大統領、税制改革を優先課題に)
ガブリエル・ボリッチ大統領は、今後数ヶ月のうちに政府が議会に提出する予定の税制改革を優先事項と考えている。 / また、最低賃金法案は、労働組合中央との会談の後、緊急に議会に提出され、その決定への協力を経済界に呼びかけたと付け加えた。

teleSUR Published 21 April 2022
Chile Calls for Continental Cooperation Against Climate Change
(チリ、気候変動に対する大陸全体での協力を呼びかけ)
チリの左派系新大統領ガブリエル・ボリッチが、環境条約の支持を控えていた前チリ政府の方針を覆し、国連「エスカス協定」に署名した。 / ガブリエル・ボリッチ大統領は、本日(4/21)、気候変動の悪影響に対処するためラ米カリブ諸国の間で協力するよう呼びかけた。 / 「エスカス協定」として知られる「ラテンアメリカ・カリブ海地域の環境問題における情報へのアクセス、市民参加、司法へのアクセスに関する地域協定」は、環境の防衛と保全のために働く人々の保護を目的とした条約である。 / チリの首都で「エスカス協定」の第1回首脳会議(4/20~22)。「ラ米カリブ経済委員会」本部で開催され、協定実施のための財政措置やその運用、戦略について検討することを目的としている。

Prensa Latina April 20, 2022 Published by: Alina Ramos Martin
Chile hosts first summit of the environmentalist Escazú Agreement
(チリ、環境保護「エスカス協定」の第1回サミットを開催)
チリは、「エスカス協定(Ecazú Agreement)」に署名したラ米カリブ諸国を集めて、最初のサミットを開催する。この協定は環境活動家の保護のための世界で唯一の協定である。 / 「ラ米カリブ経済委員会」は、締約国会議では協定の実施、機能、戦略のための財政措置が議論されるとプレスリリースで説明した。 / 6年間の交渉の末に2018年に承認された「エスカス協定」の第1回締約国会議の開会を、本日(4/20)、チリのガブリエル・ボリッチ大統領が主導すると、同団体は述べている。
【1998年6月デンマークのオーフスで国連ヨーロッパ経済委員会(ECE)によって「オーフス条約」(環境に関する決定への公衆参加等を定める条約)が採択され、2001年10月に発効した。それと同様の取組みを国連環境計画が他地域にも促したのに応えて、国連「ラ米カリブ経済委員会」において2018年3月に、「ラ米カリブにおける環境分野の情報入手・決定参加・司法利用に関する地域協定(エスカス協定)」が採択され、2021年4月に発効した。これまでに24ヵ国が署名、うち12ヵ国が批准。】

Prensa Latina April 5, 2022 Published by: Alina Ramos Martin
Chilean government insists on talk in the face of the conflict
(チリ政府、紛争に直面して対話を強く主張)
チリ政府の報道官カミラ・バジェホは、同国南部地域の暴力に直面して、政府が解決策を求めて話し合いを進めると確約した。 / ガブリエル・ボリッチ政権の優先事項のひとつは、昨年から暴動や農機具・土地への攻撃、火災、死者を伴う銃撃などに発展した農村暴力に苦しむ同地域の紛争を解決することである。 / これらの事件は、いわゆるマプチェ紛争の一部であり、国家とこの国の主要な先住民族が直面しているものである。先住民は、何世紀にもわたって居住してきた土地が現在は大規模な農業および林業会社の所有になっていると主張している。

EL SIGLO 26/03/2022 【スペイン語】
GOBIERNO DE DOS COALICIONES, COMO EJE EN POLÉMICAS Y PERSPECTIVAS
(チリ: 論争と展望の焦点としての2つの連合体の政府)
大統領、閣僚、与党議員による会議では、政権発足から15日間のバランスシート、今後の展望などの議題が話し合われたが、この政権の中に2つの政治コングロマリットがあり、ひとつにまとまることから生じる問題や状況があることも提起された。 / しかし、何はともあれ、「Apruebo Dignidad」(共産党、緑社会地域連合、Frente Amplio)と「民主社会主義」(社会党、民主主義党、急進党、ニューディール、自由党)という2つの政治連合が並存する政権であるという具体性が、論争と展望の軸として登場したのである。

Prensa Latina March 17, 2022 Published by: Elsy Fors Garzon
First woman to chair the Constitution Commission in Chile
(チリ: 憲法委員会で初の女性委員長)
共産党のカロル・カリオラ議員は、チリ下院の「憲法・立法・司法・規制委員会」の委員長を務める初の女性である。 / 34歳のこの若い女性は、賛成8票、反対5票で当選した。 / カリオラは、Concepción大学の学生連盟のリーダー、共産主義青年団の書記長を務め、2014年に代議士となった。 / 3月11日に就任したガブリエル・ボリッチ大統領が率いる新内閣は、国防、内務、外交など24の省庁のうち14の省庁のトップが女性で占められている。

teleSUR Published 15 March 2022
Bolivia Considers Restoring Diplomatic Relations With Chile
(チリとの外交関係の回復をボリビアが考えている)
ボリビア政府は、火曜日(3/15)、ガブリエル・ボリッチ大統領の新たな就任を受けて、チリとの国交回復の可能性を検討していると発表した。 / チリとボリビアは1978年、ボリビアの海への出口に関する領土交渉の失敗を受け、国交を断絶した。それ以来、国交は領事関係のみに限定されている。

teleSUR Published 11 March 2022
Chile: Boric Says His Country Won’t Subordinate to Any Power
(チリはいかなる権力にも従属しないとボリッチは述べた)
ガブリエル・ボリッチ大統領は、ラ米諸国と人民のさらなる結束を呼びかけ、自身の政権はいかなる権力にも従属しないと、初の大統領演説で述べた。 / 特に大統領は、「深遠なるラテンアメリカ」であることを強調し、すべての国が協力し合うことでしか前に進めないとして、この地域の国々のさらなる結束を求めた。 / 同時に、人権が侵害されている国の政府に対しては、その政治的色彩に関係なく、政権が非難することを指摘した。 / ボリッチは、今週金曜日(3/11)、セバスティアン・ピニェーラの4年間の任期終了で就任し、チリ史上最年少の大統領となった。 / また、アウグスト・ピノチェトの独裁政権時代(1973-1990)や、現在のセバスティアン・ピニェーラ前大統領の政権下で起きた社会的暴動に対する警察の弾圧のような人権侵害を、国内で再び記録することは許さないとも述べている。


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