新刊の森

人文分野を中心に、できるだけその日に刊行された面白そうな新刊を、毎日三冊ずつ紹介します。役立ちそうなレシピにも注目。

イギリスの著名な歴史家による貴重な第三帝国の歴史『第三帝国の歴史(全六巻)』

2018年11月28日 | 新刊書
第三帝国の到来(上) (第三帝国の歴史(全六巻))
リチャード・J・エヴァンズ (著), 大木 毅 (監修), 山本 孝二 (翻訳)


ビスマルクからヒトラーまで。
ドイツの近現代の歴史の焦点となる第三帝国の形成と発展の歴史は、
本格的な通史がいくつあってもまだ足りないほどの複雑さを抱えています。
イギリスの著名な歴史家による貴重な貢献です。


単行本: 402ページ
出版社: 白水社 (2018/11/28)
言語: 日本語
ISBN-10: 4560096643
ISBN-13: 978-4560096642

内容紹介
記念碑的名著、待望の翻訳!

本書は、豊富な史料を駆使して、19世紀のビスマルク帝国から、第一次世界大戦、ヴァイマール共和国とナチスの台頭、1933年にナチスが権力の座に就くまでを物語る、通史の決定版だ。政治・経済から社会・文化、戦争まで幅広く網羅し、同時代の人びとの肉声も再現している。
ナチスがいかにして、何故に権力を得たのかを理解することは、これまで同様に、今日でも重要である。おそらく、人びとの記憶が薄れていくにつれ、いっそう重要になるだろう。われわれには、ナチス自身の心のなかに分け入っていく必要がある。なぜ、彼らの対手がナチスを止められなかったか、理由を見出す必要がある。第三帝国がヨーロッパと世界を他に類を見ない残虐な戦争に追いやり、ついには自ら破滅、崩壊していった過程を理解する必要がある、と著者は「第三帝国の歴史」の執筆意図を述べている。
著者はケンブリッジ大学で近代史欽定講座担当教授を務めた、ドイツ近現代史家。学術的功績を称えられてナイトに叙されている。口絵写真・地図多数収録。

著者について
ケンブリッジ大学で近代史欽定講座担任教授を務めたドイツ近現代史家。2012 年、学術的功績を称えてナイトに叙される。編著の抄訳『ヴィルヘルム時代のドイツ――「下から」の社会史』、D・ブラックボーン及びG・イリーの論文を合わせて共著という形を取った『イギリス社会史派のドイツ史論』、単著の『歴史学の擁護――ポストモダニズムとの対話』(以上、晃洋書房)、『力の追求 ヨーロッパ史1815-1914 上・下』(白水社)の邦訳がある。


最新の画像もっと見る

コメントを投稿