新刊の森

人文分野を中心に、できるだけその日に刊行された面白そうな新刊を、毎日三冊ずつ紹介します。役立ちそうなレシピにも注目。

楽しめそうなちくま新書「ヨーロッパ近代史」

2019年01月07日 | 新刊書
ヨーロッパ近代史 (ちくま新書 1377)
君塚 直隆 (著)


本日発売のちくま新書の歴史ものの三冊目です。
新年は歴史書に読みふけることになるのでしょうか。
近代史500年の総括とは、大きな課題ですが
本書では「宗教と科学の相剋」という視点から
ヨーロッパが世界史において世界を圧倒した理由を探るというものです。
新書にしては厚い本ですし、これも楽しめそうです。




新書: 348ページ
出版社: 筑摩書房 (2019/1/7)
言語: 日本語
ISBN-10: 4480071881
ISBN-13: 978-4480071880
発売日: 2019/1/7
Kindle版 ¥ 918 新書 ¥ 1,080

内容紹介
なぜヨーロッパは世界を席巻することができたのか。「宗教と科学の相剋」という視点から、ルネサンスに始まり第一次世界大戦に終わる激動の五〇〇年を一望する。

著者について
1967年生まれ。立教大学文学部史学科卒業。英国オックスフォード大学セント・アントニーズ・コレッジ留学。上智大学大学院文学研究科史学専攻後期博士課程修了。博士(史学)。東京大学客員助教授、神奈川県立外語短期大学教授などを経て、関東学院大学国際文化学部教授。専攻はイギリス政治外交史、ヨーロッパ国際政治史。著書に『立憲君主制の現在』(新潮選書、サントリー学芸賞受賞)、『物語 イギリスの歴史(上・下)』『ヴィクトリア女王』(以上、中公新書)、『ジョージ五世』(日本経済新聞出版社)、『肖像画で読み解く イギリス王室の物語』(光文社知恵の森文庫)、『近代ヨーロッパ国際政治史』(有斐閣)など多数。

東京のゲニウス・ロキを探る「都市空間の明治維新: 江戸から東京への大転換」

2019年01月07日 | 新刊書
都市空間の明治維新: 江戸から東京への大転換 (ちくま新書 1379)
松山 恵 (著)


これは歴史書といっても、東京という都市が明治維新を通じて
どのように変貌していったかを探る書物のようです。
都市の考古学的な考察は、パリのような古い歴史のある都市だけではなく
ニューヨークのように比較的新しい都市でも、予想外の発見をもたらしてくれるものです。
それぞれの都市には地の霊ゲニウス・ロキが宿るとも言います。
江戸と東京にはどのようなゲニウス・ロキがいるのでしょうか。



新書: 286ページ
出版社: 筑摩書房 (2019/1/7)
言語: 日本語
ISBN-10: 4480071954
ISBN-13: 978-4480071958
発売日: 2019/1/7
Kindle版 ¥ 810 新書 ¥ 950

内容紹介
江戸が東京になったとき、どのような変化が起こったのか? 皇居改造、煉瓦街計画、武家地の転用など空間の変容を考察し、その町に暮らした人々の痕跡をたどる。

著者について
1975年生まれ。東京大学大学院工学系研究科建築学専攻博士課程単位取得退学、ハーバード大学ライシャワー研究所客員研究員などをへて、現在明治大学文学部史学地理学科日本史学専攻准教授。著書に『江戸・東京の都市史』(東京大学出版会)、共著に『伝統都市1』『江戸の広場』(ともに東京大学出版会)、『明治神宮以前・以後』(鹿島出版会)、『みる・よむ・あるく東京の歴史3』(吉川弘文館)などがある。

興味をそそる中世の通史「中世史講義: 院政期から戦国時代まで 」

2019年01月07日 | 新刊書
中世史講義: 院政期から戦国時代まで (ちくま新書 1378)
高橋 典幸 (編集), 五味 文彦 (編集)


最近は歴史書が流行ですね。
カルチャーセンターでも歴史講座は目移りするほどたくさんあります。
わたしたちが自分の置かれた位置を考えるためには、歴史に立ち戻るのが
近道でもありますしね。
江戸時代ほど語られることがなかった中世の通史、ぜひ読んでみたいですね。



新書: 266ページ
出版社: 筑摩書房 (2019/1/7)
言語: 日本語
ISBN-10: 4480071997
ISBN-13: 978-4480071996
発売日: 2019/1/7
Kindle版 ¥ 810 新書 ¥ 929


内容紹介
日本史の先端研究者の知を結集。政治・経済・外交・社会・文化など十五の重要ポイントを押さえる形で中世史を俯瞰する。最新の論点が理解できる、待望の通史。

著者について
1970年生まれ。東京大学大学院人文社会系研究科准教授。東京大学大学院人文社会系研究科博士課程中退。博士(文学)。専門は日本中世史。著書『鎌倉幕府軍制と御家人制』(吉川弘文館)、『源頼朝』(山川出版社日本史リブレット)、『日本軍事史』(共著、吉川弘文館)など。