
TIME:脚本を手にする前、あなたはコンフリクト・ダイヤモンド(紛争ダイヤモンド)に関してどれくらい認識をしていましたか?
ディカプリオ:噂は聞いていました。コンフリクト・ダイヤモンドがこの世の中に確かに存在していたこと、それから、天然資源をアフリカから持ち去った結果として、人々がどれほど苦痛を味わったかを。でも、脚本を手にして、リサーチを始めるまでは、詳しい話は理解していませんでした。1990年後半のシエラ・レオネで起こったことと、ダイヤモンドが軍事的指導者達にどんな風に資金を供給していたかに関して(知った時)は、僕はかなりぞっとさせられました。アムネスティー・インターナショナルは、これらのダイヤモンドが売買された結果により、およそ400万人が命を失ったと算定しました。
(I'd heard whisperings. It was certainly out there in the public about what conflict diamonds were, and how people suffered as a result of natural resources being taken out of Africa. But I never understood the full story until I got this script and started doing research. I was pretty horrified about what went on in Sierra Leone in the late 1990s and how diamonds funded these warlords. Amnesty International projected around four million people lost their lives as a result of these diamond sales.)
TIME:あなたは決してa big bling guy(ジュエリー等でギラギラ飾った気取り屋の男)ではありませんよね? ロサンゼルス界隈であなたをお見かけしますが、ダブダブのジーンズにベースボールキャップ、そしてプリウスに乗っていますよね。
ディカプリオ:そうですね、僕はダイヤモンドには全く興味がなかったですね。でもそれは人生でそれを買った事はないって言っているんじゃないんです。僕だって(ダイヤモンドを購入したことはもちろん)あります。
(Nah, I never was into diamonds, but that isn't to say I've never bought one in my life ? I have.)
TIME:あなたのキャラクターはハードボイルドの傭兵でありダイヤモンド密輸入者/密売人です。あなたの演技/描写に、スティーブ・マックイーンやちょっとだけ(クラーク・)ゲーブルを垣間みました。これは私の思いすごし/考えすぎなのか、それとも、昔のハリウッドがあなたのキャラクターを特徴付けたものでも何かあったのでしょうか?
ディカプリオ:『The Treasure of The Sierra Madre(放題:黄金---1948年 ハンフリー・ボガード主演)』ですね。僕はその映画が大好きなんです。まさに最高傑作ですね。ボガードの最高の役所だと思います。
(The Treasure of The Sierra Madre. I love that movie, wow. It really is a masterpiece. I think it's Bogart's best role.)
TIME:ボガードは大部分をサウンドステージ(映画撮影用の防音装置を施した舞台)で演じました。ブラッド・ダイヤモンドではあなたはアフリカへ足を運び、そこでおよそ6ヶ月間過ごしました。それであなたはどんな影響を受けましたか?
ディカプリオ:モザンビークは内戦によってかなりの荒廃をしてから、最近になってやっと経済回復をしています。(でも)そこには憂慮すべきAIDS発症率があります。10人のうち3~4人がHIVもしくはAIDSにかかっているといったところでしょうか。その地に足を踏みいれ、その物事を直接目の当たりにすると、同情せずにはいられません。情緒的見地から言えばイライラしますね。アメリカでは、ただ自分たちの生活を送り続け、起き伏しし、これらの(アフリカで起きている)事には見て見ぬ振りをしてしまったりします。だけれど、その地にそれらのシチュエーションに、身を置かれると、本当に心を動かされるんです。返す言葉がありません。アフリカは多くの援助と支援を必要としているんです。
(Mozambique only recently has had an economic resurgence, since the country had been pretty devastated by civil war. There's an alarming AIDS rate ? something like three or four out of 10 people have HIV or AIDS. You can't help but being affected when you're in those locations and seeing that stuff face to face. It wears on you emotionally. In America, we can just continue living our lives and go through our daily routines and ignore stuff like that ? but when you're there on location and in those situations, it really affects you. What can I say ? Africa needs a lot of help and support.)
TIME:人々はどういった事を望んでいるのでしょうか?
ディカプリオ:経済の回復/復活ですね。でも人々はどんなに小さなことにもとても喜ぶんです。まさに文字通り、彼らはストリートでダンスを踊っていました。長い間続いた内戦があっても、耐え抜かなければならない様々な苦境であっても、彼らはそれでも街角で歓喜して踊っているんです。人生で人々がいかにしてそのような前向きな姿勢とエネルギーを保っていたのかを目にすることは、非常に驚くべき(驚くほど素晴らしい)ことでしたね。それは(僕を)鼓舞/奮起させました。アメリカへ戻った僕は、本当に誰の不平/不満/愚痴も耳に入れたくなくなりました。
(It's a resurging economy, but people are so happy with so little. Literally, they were dancing in the streets. They've had civil war there for so long and even with all the hardships that people have had to endure, they still dance on street corners with joy. It was pretty amazing to see how people kept such a positive attitude and energy about life. It was inspiring. It makes you come back to America and really not want to hear anyone's complaints.)
TIME:あなたは、あなたのキャラクターについて学ぶために、(本物の)傭兵と一緒に出歩いたり、また相当な量の書物を読んだそうですね。最も役に立ったのはなんでしょうか?
ディカプリオ:僕はいつもそれらの本を選んではざっと目を通す/拾い読みするんですが、俳優としての僕が探している情報を見つけるのは難しいですね。(だから、)僕はリアルな人間に会ってみるんです。それは正確に的を示して彼らに具体的な質問が出来ます。(リアルな人間の)誰かと一緒にバーに座っていると、キャラクターについて知っておく必要のあることは滅多に得られずに、ちょっとした情報を見つけ出す(ちょっとした情報しか見つからない)本を取捨選択するよりも、全く違った動力が生まれます。
(I always pick and skim through these books but it's hard to find information you're looking for as an actor. I try to meet real people so I can pinpoint and ask them specific questions. When you're sitting in a bar with someone, it's a whole different dynamic than just sifting through a book finding little bits of information that rarely gives you what you need to know about a character.)
TIME:あなたはもう一つのタイプのアクションフィルム、銃の打ち合いが多く含まれた【ディパーテッド】を成功させたばかりです。アフリカ人傭兵のトレーニングはボストンのギャングのそれとはどう違うのでしょうか?
ディカプリオ:これは全く違っていましたね。南アフリカの軍隊の何人かは、世界でも最も高い(水準の)訓練を受けている男達で、彼らは他のどんな軍人のグループよりも、ブッシュの事を熟知していました。僕はカモフラージュに関してと、追跡の仕方についてを学びました。スタント・コーディネート・チーム全体が、それらしく見えるようアイディアを僕にくれるのに一役買ってくれました。
(This was a lot different. Some of these South African military guys were the most highly trained men in the world, and they really knew the bush better than any other group of soldiers. I learned about camouflage, how to track. The whole stunt coordination team helped give me an idea of what these guys were really like.)
TIME:あなたの南アフリカン・アクセントはどうやって作り上げたのでしょうか?
ディカプリオ:僕は人の真似が得意なんですね。僕は南アフリカの様々な人々にインタビューして、僕が話し方を似せたいなと思った一人の男に焦点を合わせました。次に、方言コーチのTim Monichと僕がその彼(の話し方)を録音し、異なったエネルギーや異なったテンポなど様々な点/手法で彼に文章を言わせることで、僕は彼を拷問にかけて(笑)しまったというプロセス(があって作り上げたもの)です。それら録音したものは、僕は何度も繰り返し聞いていたので、一種の呪文のようなものになってましたね。
(I'm pretty good at imitating people. I interviewed a number of different people in South Africa and honed in on the one guy I wanted to sound like. Then it was a process where [dialect coach] Tim Monich and I recorded him and tortured him (laughs) by making him say sentences in varying ways and different energies and different tempos. Those recordings became a kind of mantra I'd listen to over and over again.)
TIME:残忍で荒々しく肉体的なスタント、継続的な方言指導、100度(およそ摂氏37度)の気温、何がこの映画の仕事で一番辛かったことですか?
ディカプリオ:人々が辛い体験をしている所や、人々がそこの不穏な状況を悪用する残酷な便宜主義者を真似たりしている所へ、ロケに出掛けていくことですね。それは、ただその環境におかれ、キャラクターを演じているだけの僕の心を強く動かしました。
(Being on a location where people are suffering and playing a cutthroat opportunist who is taking advantage of the situation there was disturbing. It really affected me, just being in that environment and playing that character.)
TIME:楽しむことは出来ました?
ディカプリオ:喜びに満ちた撮影だったとは言えないですね。楽しかったのは、週末の休みなると、サファリに出掛けた事。35頭のライオンの群れがヌーの死骸を食べているのを見たり、また(海では)マンタと一緒に泳いだりもしました。信じられないほど素晴らしかったです。アフリカの自然美は他に並ぶものがありませんね。
(I can't say it was a joyous shoot. The fun part was getting a weekend off and going on safari. I saw a pack of 35 lions eat a wildebeest carcass and swam with giant manta rays. That was unbelievable. Africa's natural beauty is unmatched.)
TIME:【ブラッド・ダイヤモンド】のことはこちらに置いておいて---なぜハリウッドは突然アフリカに関心を持つようになったのでしょう?
ディカプリオ:あなた方(TME紙)は、長年に渡りすべての問題に関することを耳にした事のある世代を対象にしていますよね。僕(の場合)は USA For Africa* を通しそれに関することを聞いて育ったのを覚えています。それは僕らの世代とその後に続く世代にもしっかりと埋め込まれ(心に深く止まり)、人々が体験したその苦難のストーリーを僕らは未だに耳にしています。ボノのように、アーティスト達は確実に一役かっていますよね。これらの問題に取り組むために自分の時間の多くを犠牲にして、同等のことをこれまでにどれほどのアーティスト達が行っててきたかわかりません。それはとても奮起させられます。彼(ボノ)は僕にとってヒーローである人達のうちの一人です。
(I think you're dealing with a generation that has heard about all the issues there for years. I remember growing up hearing about it through USA For Africa. It's just been so embedded in my generation and those generations after mine ? we're still hearing stories of the hardships that people there go through. Certainly artists like Bono have helped. I don't know how many artists have done it on that level historically, sacrificing nearly all their time to deal with these issues. It's inspiring. He's one of my heroes.)
*
USA For Africa
(チャリティーソング「ウィー・アー・ザ・ワールド」のリリースなどを手がけた、アフリカの飢餓救済のためのプロジェクト。)
TIME:この映画は、コンフリクト・ダイヤモンドの問題は1990年代に起きたことであり、ほぼ完全に根絶されていると強く主張するダイヤモンド産業界から、非難を受けました。宝飾業界はあなたにダイレクトにコンタクトをとってきたのですか?
ディカプリオ:僕は手紙を(数通)受け取りましたが、いずれにも応じませんでした。(それらの手紙に書かれていたのは、)このこと(コンフリクト・ダイヤモンド問題)は激減したのだということを人々によく理解させるようにと強要する、莫大なPRでした。しかし、もしあなたがGlobal Witness もしくは Amnesty Internationalに聞いてみたならば、重要な問題が、殊にIvory Coast(コートジボワールの別称)には未だにあるのだと、彼ら(Global Witness もしくは Amnesty International)はあなたに伝えるでしょう。彼らはコンフリクト・ダイヤモンドを永久に絶ちたいと思い願っています。僕はそこへ出向いていこうとも、この問題のエキスパートを気取りたいとも思っていません。僕はエキスパートじゃないんですから、僕が専任ですることではないんですね。僕はその一部分を演じている一人の俳優なんです。もしこの映画が何か(影響あることを)するとすれば、それはこの問題へのより多くの認識を高めることをもたらすでしょうし、人々はより多くを問うようになるでしょう。そして(ダイヤモンド)業界は、実行可能な解決策/打開案/対策を持たなければならなくなるでしょう。
(I've gotten letters, and I didn't respond to any of them. There's been a huge PR push to let people get a better understanding that this stuff has dramatically decreased. But certainly if you talk to Global Witness or Amnesty International they'd tell you there are still major problems, especially on the Ivory Coast. They want to end conflict diamonds for good. I don't want to go out there and project myself as an expert on the issue. I'm not an expert, and this is not what I do full time. I'm an actor who's playing a part. If the movie does anything, it will bring more awareness to the issue and people will be asking more questions, and the industry is going to have to have viable answers.)
TIME:来年あなたのオスカーデート(授賞式に同伴する女性)がダイヤモンドを身につけるのを許せそうですか?
ディカプリオ:もちろんこれからはダメですよね[笑]
(Certainly not from now on (laughs).)
photo:ニューヨークLoews Regency Hotelにて
(PIYAL HOSAIN / FOTOS INTERNATIONAL / GETTY)
TIME 11/22