
「自作ヨーグルト奮闘記」でも書いたが、ヨーグルトだけでは便秘には効かない(多分)事がわかった。しかし、豆乳ヨーグルトにして少しずつだが変化が見えてきた。
更に、種菌を動物性乳酸菌から植物性にしてから、便秘はともかく腸の具合がだいぶ良くなった気がする。
単に乳酸菌を外部から取り入れるだけでは、約3万種類(100兆~1000兆個=1.5kg~2kg)ものバクテリアが生息する超複雑な腸内環境を整えれるほど単純じゃないのかもしれない。
一方で私は天ぷらが大好きで、大根おろしをかけて食うと不思議と胃凭れを起こさない。
何故かと思い調べてみると、生の大根には油やタンパク質を溶かす酵素が含まれ、その上デドックス(解毒)効果もあり、便秘にも効くらしい。
実際に、大根を生で食い始めてからか、不思議と便通が良くなった。
便秘解消の救世主現わる?
実は、”梅流し”というデドックス・ダイエットを初めて知った。2日間ほど断食し、大根と梅干しを煮たスープを便意を催すまで飲み続け、宿便を全て洗い流すという一種の荒業である。
しかし人には元々、断食により腸内が空になれば、腸の持つ”自浄作用”により宿便を自動的に洗い流す”天然のデドックス効果”があるらしい。故に、梅流しの効果は??である。
確かに、梅干しに含まれるクエン酸やマグネシウムや乳酸菌が腸の蠕動運動を活発にする事が知られてはいるが。
そこで、豆乳ヨーグルトに梅干しを潰して入れたら、これが非常にイケる。梅干しとヨーグルトの相性の良さを実感した。
もし、大根と梅干しが便秘改善の立役者になるとしたら?
確かに、生の大根を食い始めてからというもの、朝一番に便意を催す事が多くなった。自家製アンコも便秘解消には大きな効果を発揮してくれたが(「あんこパワー」参照)、下剤に負う所が大きく、服用後の12時間後(昼過ぎ)に便意を催す事が殆どだった。
しかし、大根おろしを食う様になってから、何とか朝一番で排出できる様になった。まだ2週間ほどだが、この状態が続くのを望むだけだ。
因みに、生の大根には、でんぷんを分解するジアスターゼやたんぱく質を分解するプロテアーゼ、脂肪を分解するリパーゼなどの消化酵素が豊富とされる。
それに、大根の辛み成分である”イソチオシアネート”には、脂肪を燃焼し活性酸素を分解し、代謝をUPする。それだけでなく抗癌や抗菌作用もある。
大根も梅干しもデドックス効果があるとされるが、デドックスには断食が不可欠で、普通の食事ではその解毒効果は期待できない。
そこで、デドックス効果はウソか?本当か?私なりに検証してみたいと思う。
デドックス効果のウソとホント
2005年から06年にかけてデトックス(解毒)ブームがあったのを覚えてるだろうか?
老廃物や活性酸素、ストレスから体脂肪といったものまで、すっきり出そう(消そう)という健康法だ。
それまでココアブーム(1995年)、赤ワインブーム(97年)、血液サラサラブーム(03年)など、何かを摂取しプラスの効果を得る”足し算の健康法”が主流だった所に、”引き算の健康法”が登場し、女性を中心に注目を集め、ブームとなる。
そして、食物繊維や善玉菌で腸をきれいにするファイバー・デトックスのブームが起きた。もう1つは、上で述べた”引き算の発想”を極め、食事を抜いて心身をリセットする断食デドックスだ。
以下、「デトックスにブーム再来?」から一部抜粋です。
”胃腸の処理能力を超えた食べ物は宿便という形で腸内に留まり、腐敗を始める。この時に腸内の悪玉菌がまき散らす毒こそが最も深刻な毒だ。それを出す為に最適なのが断食と少食である”
こうした昭和初期に生まれた「西式健康法」は多くの人に受け入れられたが、エビデンスが不十分だった。
例えば、食物繊維によるデトックスの背景には、”体の毒素の7~8割は腸から排出される為、腸こそが最大の解毒器官で、腸の機能を調整して便通を良くし、毒素の排出力を高める事が必要”との考え方があったが、これを裏付ける科学的根拠は見い出せなかった。
また、”少食や断食を行うと、体脂肪が分解されケトン体という物質ができ、脳のエネルギーになりダイエットにもなる”という考え方が示されてたが、それを裏付ける人試験データもまだ殆どないという状態だった。
食物繊維をとり続けた時の便通改善感や食事を抜いた時に得られる爽快感は、体験した多くの人に共通であった。しかし、実感による部分が強かったせいもあり、やがてデトックスブームは収束する。
腸と断食のエビデンス
デトックスブームから約10年が経った今、食物繊維と腸の関係、そして断食・少食(カロリー制限)は、世界の医学界が注目する最先端の医科学に躍り出た。
まずは腸だが。老廃物や不要な重金属などを排出するだけでなく、全身の健康維持に関わる中枢的な器官である事が明らかになった(イラスト参照)。つまり、腸の不調がメンタル面まで含めた全身の不調に大きく関わってるのだ。
そして、食物繊維も便通を良くするのみならず、腸に住む有用菌の餌になり、これら菌が作りだす物質がエネルギー代謝や血糖のコントロールに関わる事や腸内の免疫物質を作る事が解ってきた。
また、粘性の高い繊維には過度な食欲を抑制する働きがあり、食物繊維を多く摂取する事で乳がん発症リスクが低くなるとのエビデンスもある。また、脳梗塞を防ぐとの報告もある。
もう一つの断食・少食はどうか?
こちらは、ダイエットばかりか様々な病気のリスクを下げ、寿命の延長に繋がるかもしれないという報告が目白押しだ。
つまり、常に好き放題食べる飽食や過食が体にとって”毒”であり、そのデトックス法としての断食・少食のエビデンスが揃ってきたと言える。
例えば前に触れた、断食時に輩出されるケトン体の主成分(β-ヒドロキシ酪酸)には、身体機能や認知能を高める働きがある事が判ってきた。因みに、19人の男女が1カ月のうち5日間を通常の1/3~1/2の摂取カロリーに落とし3カ月過ごした所、ケトン体値が終了時に3.7倍に上がった。
また、24時間ほど断食するとオートファジー(自食作用)が活性化する事がマウスの試験で明らかになった。更に、オートファジーが働く事で、全身の細胞や組織で再生力が高まり、多くの疾患のリスクを低下させる可能性がある事も報告されてる。
つまり、断食は細胞レベルからデトックスを促す方法だったのだ。
デドックスブームは再来するのか?
16年からのブームが、食物繊維が多く腸にいい食品や乳酸菌・ビフィズス菌をとる”腸活”である。
食物繊維を多く含む代表的な穀物である大麦やグラノーラやグリーンスムージーといった商品がヒットしてる現状を見ると、食物繊維が”おなかの調子を整える”から”ファイバーデトックス”を経て、”ファイバー3.0”の時代に入っていると言っていい。
こうした流れがデトックスブームの再来に綱がるかは、エビデンスを伴うストーリー性豊かな大型商品が登場するかにかかってくる。
また、デトックスや解毒・体内浄化といった表現は、薬事的に商品の訴求に使用できないので、伝え方の工夫も必要だろう。
江戸時代の儒学者・貝原益軒は「養生訓」の中で、”食事は腹7、8分でやめる。食べ過ぎると病気になる危険性がある。食事が原因で病気になったと思われる時は飲食を断つ事”などを挙げ、断食・少食を勧めていた。
つまり、デトックスはそもそも生活の知恵として日本人に根付いた考え方と言える。ただ、現代の満ち足りた食生活の中で忘れ去られがちなだけだ。
10年前と違い、説得力のあるエビデンスが後押ししてくれる環境も整った。
ブームが起こる可能性は十分にあるだろう。
以上、日経BPからでした。
最後に
私も若い頃、予備校の先生に断食を進められた事がある。その先生は80を超えてたが、躍動感に溢れ、まるで”スーパー老人”みたいだった(笑)。
小さい時は病気ばかりで、いつも親に迷惑をかけた。ある時断食と出会い、週1で取り組んだら病気一つしなくなったと。
君たちはまだ若いから週に2回は断食できると教えてくれた。
勿論私は断食などやった事はないし、今になってできる筈もない。
ただ、CGにのめり込んでた時期、3日間食事をしない事があった。初日に禁断症状が現れ、それを通り越すと快感に変わった。血液が全て入れ替わり、サラサラになるのが実感できた。脳内はケトン体で充満し、体中は免疫が向上し、全く別の人間に生まれ変わったような感覚を覚えた。
コラムで言われてるのと、全く同じ状況である。
食わない事で身体の免疫を高め、脳内や腸内を活性化させ、健康と長寿につなげる。
ウソみたいなホントの話だが、飽食が当り前となった現代人には耳に痛いだろうが、美しく健康に生きるとはこういうもんだろう。
1日2食をずっと続けてる私だが、それに慣れると2食でも多いと思う時がある。同じ様に、飽食に慣れるともっと食いたいという欲望が人類を支配する。
そういう私も大食感だった頃がある。食っても食っても満たされなかった時代。しかし、食わないという事は内臓を休める事になるのだから、空腹というのは健康を維持する為の最終手段でもある。
今になって思えば、信じられない程の食欲ではあったが、生存という視点で見れば、逆行してた訳だ。
たまには、何も食べるものがない事に感謝する。これこそが人類に課せられた最高の生存戦略なのかもしれない。
私は2年前でしたか・・・
大腸内視鏡の結果、大腸憩室と診断され
医師に何故こうなったのか尋ねました
医師は何故なったのか理由は未だに分からず特段に治療法も無いとのこと
今、何となく像が転んださんの記事で胃腸のキャパをオーバーしていた自分の食生活に理由があるのでは・・・と
感で感じる事が出来たような・・・
馬鹿食いで有名でしたからね。
きっとそうだ
有難うございました。
私も若い頃、乱暴な食生活のお陰で腎臓結石になりました。
勿論食生活だけでなく、身近なトラブルや身内の不幸によるストレス等の環境要因も大きいのかな。それに体質や遺伝もあるし・・・
それと、飽食以外にもグルメや外食も腸には悪いみたいですね。慢性的貧乏な私はグルメや外食には無縁なのか、未だにこれと言った病気はないです。
猫も太らすと病気に罹り易いとされますから、断食はともかく少食と健康の因果関係が明らかになるかもですね。
こちらこそ色々と参考になります。
アルコールや植物繊維やカフェインや炭酸飲料は腸を刺激しすぎるから悪いといっても
腸への刺激でいえば、加工食品や外食に含まれる添加物や調味料や甘味料に比べたらずっとマシだと思うけど。
それとストレスにより胃酸が増えすぎて胃腸の粘膜を傷つけたりとか・・・
専門家のレベルでも、まだまだ解ってない事が沢山あるんだろうね。
結局、最高の腸活は少食のことかも
勿論、魚ばかりじゃ戦争や喧嘩には勝てないけど、頭は良くなるし、胃腸にも優しい。それでいて太ることもない。
でも魚って肉よりも高いんだよね。それに素人じゃ調理できないし・・・
だから外食に頼ってしまう。結局は同じことなのかな。
自分が母親になり、近所のお子さんから自家中毒はケトン体の異常ということを知りました。増えすぎるのもよくないかもしれません。大人だから大丈夫かもしれませんが(^^)
転象さんはよく食べる昔から便秘体質だったのでしょうか?
お腹の弱い我々は太れません。体調不良は体重が少ないところから来ていることも多いのではと思い、お腹を壊さないことが前提の食生活になりました。
昨日は久しぶりに“おーいお茶”を飲んでしまい口のなかは大きな口内炎が沢山出来上がりました。おーこわ…苦笑。
食べるものが少ないとどんどん便秘になりませんか?。“ゴミ”となるもののカサが少なくなると思うのですが。
あと、食物繊維をよく食べる人は便秘になる…というのも見たことがあります。
整体の先生のブログでした。また見つけられたら引っ張ってきますね(探すのですが見つけられません)
私も魚だと思います。接客のある仕事を長年していましたが、健康そうなお年寄り(特に)の手の甲が美しいです。
白く、柔らかそうで、ピンクがかっています。腸内環境が整っている人だと思います。
掌も同じような感じ。顔も。
手の甲が黄土色をしていたり、固そうな人は病気を患っていると思います。
魚を食べた翌日は私も甲の様子が違います。高知から帰って来ると(魚ばかり食べている)、いつも手が綺麗になっています。
でももしかしたらお水かな?
台所のリフォーム中は水道が使えずペットボトルの天然水で5日間料理していました。手の甲がきめ細かくピンク色になりました。
魚も海の生物ですし、同じような成分が理由でしょうか??
あと、お酒と煙草は何にせよ、ダメみたいですね。
私もこの週末、早くも夏バテで食事がのどを通りませんでした。でも結果的に、絶食したら肌ツヤが良くなりました。1週間に1日くらいの絶食なら、命にも関わりませんし、消化器官を休めさせることもできるのでしょうね。
転象さん、お察しいたします。
子供の頃は拒食症に近くガリガリでした。クジラや青魚やハムはよく食ったんですが、白米を食わなかった。多分それで便秘グセがついたのかな?
でも大人になり身体が大きくなり、大酒&大食になると便秘も治った。しかしそのツケが回ったせいか、中年以降になると便秘になっりました。
それでもビールを飲むと便秘は解消しましたが、今では酒の呑み過ぎは腸の粘膜を傷つけ、大腸がんのリスクが高まるとされてます。
私の周りには酒を飲まない人でも意外に大腸がんが多いです。カフェインも炭酸も腸の粘膜を傷つけるとされますが、お医者さんも明確な原因は解らないそうです。
私は”解らない”と平気で言えるお医者さんを信用してます。知ったかフリのコロナ専門家の指摘の殆どが外れた様に・・・
逆を言えば、erikoさんの提言の方が信憑性がある様にも思います。ただ私の幼少時の経験から白米をもっと食うべきかなとも思いますが・・・「白米で便秘が治る」なんて受けそうですよね(笑)。
コメの連投なんて大歓迎です。私も”解らない”事が殆どなので、色々と教えて下さり感謝です。
断食は何とか出来るんですが、お酒を禁じろと言われると無理ですね。だから飲酒以外の方法を模索するしかない。
基本に戻り、白米食に戻そうかなとも思ってますが・・・
https://karada-naosu.com/category6/en292.html
この先生は為になることを沢山書いて下さっています(YouTubeも)
私も小さい時は少食で、米はあまり食べずに育ちました。お腹が減らないのでオカズだけの日とか。白米はどうも消化に悪く体調不良の時は戻してしまうので(今も白米はあまり好きではありません)
大腸がんは、私は肉食と添加物…かなと思っていますが(欧米の病気なので欧米食??)
身内(夫婦双方共に)にガンで亡くなった者がいないのでよくわかりませんが(^_^;)
https://www.nisshin-pharma.com/sp/column/cat01/017/
↑具体的にはこの方がわかりやすそうですね(食物繊維と便秘)