”桜を見る会”に見る､安倍政権の傲慢と崩壊の序曲(更新)〜国家を私物化する安倍の腐敗神話とは〜

　”桜を見る会で首相私物化疑惑､予算額が不可解な急増”とのニュース(日刊スポーツ)が飛び込んできた。

　この手の記事は､あまり気にしない方だが､”平成エンタメ”さんの記事を読んで､少し気になった。何だか厭な予感がするんだよな､こういうのって。

　税金を使い､自分の後援会や支持者を饗応接待していた｢桜を見る会｣は､国家を私物化する安倍の不敗神話､いや腐敗神話に繋がるのだろうか？

　

そもそも｢桜を見る会｣とは？

　そこで公平を期す為に､Wikiから引用です。

　1952年から､例年”ヤエザクラ”が見頃となる4月中旬頃に､新宿御苑で開催される内閣総理大臣主催の公的行事である。
　この｢桜を見る会｣の目的は､”各界において功績や功労のあった方々を招き､日頃の労苦を慰労する為”と､安倍晋三は説明する。

　招待客のみが入園でき､開催の可否は内閣官房長官が決定する。
　会は内閣総理大臣が主催するが､招待客の選定は各府省庁からの意見を踏まえ､内閣官房•内閣府が最終的にとりまとめる。
　しかしその実態は､与党議員に推薦枠が割り振られてるのだ。

　エエエ〜っ？これじゃ､半汚職的かつ半強制的行事じゃね？

　当然､増加の一途をたどる招待数と支出金額や､招待者の基準の不透明さについて批判が出ているが､旧民主党政権時代に開催してた事は棚上げしての問題追及となっており､野党の批判や追求自体が思った以上の効力を持たないとの声もある。

　しかし共産党の宮本議員は､第二次安倍政権の5年間で､｢桜を見る会｣の支出額が増加し続けてる事を指摘した。
　宮本氏は､”(安倍内閣で)功労をあげた人が何故､急に増えたのか？招待客の基準が全く不透明だ。こういう支出の増やし方は国民の理解を絶対に得られない”と批判した。
　事実､｢桜を見る会｣に5,200万円(2018年度)､予算の3倍。安倍政権の5年で参加者4,500人増(東京新聞)だ。
　
　因みに､ホテルニューオータニでの前夜祭では､安倍の支援者が総勢850人の盛り上がりだったそうで。翌日の新宿御苑での｢桜を見る会｣では､何と1万8000人を超える大宴会になったとされます(補足)。

｢桜を見る会｣と”公職選挙法違反”と

　その上､招待基準の不透明さも問題になってる。
　”安倍首相の地元後援会を多数招待しているが､後援会女性部はどういう功労が認められたのか？”
　”招待者の推薦にかかる書類は､保存期間1年未満の文書として廃棄してる”
　”安倍事務所に申し込んだら､内閣府から招待状がきた”という下関の後援会員の証言があるとし､”税金の私物化が行われている”との指摘がある。
　
　桜を見る会が首相の後援会の一大行事になってると批判し､安倍晋三の地元後援者らが招かれてる事について､”事実だとすれば､内閣総理大臣がその地位を利用し､個人の後援会活動にそれを利用していた。つまり､税金で主催する公的行事に接待した､と受け取られかねない事案だ”との鋭い批判もある。

　でもこれは明らかに”公職選挙法違反”じゃないのか？　
　公職選挙法では､投票や選挙運動の報酬として財産上の利益などを供与したり､供応接待する事は事後報酬供与罪(事後買収)として禁じている。
　無料で酒や食事が振る舞われる桜を見る会に､与党議員が招待枠を使って自分の選挙区の後援会を招く事について､自分の資金を使えば選挙法違反になるのを､税金を使ってしてる訳で､モラルが問われるとの批判がある。

　一方で､この｢桜を見る会｣は､招待状さえ持ってれば入る事ができ､自民党議員の政治資金稼ぎに利用されているとの指摘がある。
　事実､2019年4月16日のFRIDAYでは､”桜を見る会の招待状が自民党の政治パーティー券との抱き合わせで8万円で売買がされてる”と報じた。同様の事は､後追いで東京スポーツでも報じられた。
　
　また､こういった招待客の選定における以上の様な批判に関し､各府省庁の招待者推薦名簿にては､内閣府からの原則回答では保存期間”10年”となっている。
　しかし､内閣官房及び内閣府が取りまとめた､第64回桜を見る会の招待者名簿は1年未満の文書として破棄したとされる。

　以上､ウィキから抜粋でしたが､公平に見ても明らかに違反ですな。

キャバ嬢も招待？
　
　首相主催の｢桜を見る会｣をめぐり､第2次安倍政権発足後の14年以降､参加人数や費用が急増している問題で､安倍首相の地元後援者が約850人参加したとされる疑惑が､首相の公的行事の｢私物化｣として､大きな波紋を広げている。
　以下､日刊スポーツから抜粋です。

　野党は12日､追及チームの初会合を開催。招待客選定を担当する内閣府は､今年の招待者リスト提出を求められた。しかし､保存期間が1年未満とされる文書として､”終了後､文書と電子媒体とも廃棄した”と拒んだ。
　ただ目的次第では､文書保存を”1年”とする規定もある事が判明？その規定を書いた内部文書を提出させられるはめになった担当者は､”一旦持ち帰らせてほしい”と釈明した。

　一方で政府側は､”各省庁の意見を踏まえ､功績があった方を幅広く招待する”と繰り返したが､野党側は”安倍事務所を通せば､フリーパスで行ける枠があるのではないか”と追及。
　事実､参加者のツィートでは安倍昭恵夫人からの招待があった事が暴露された。

　また､招待状の名前と実際の訪問者の本人確認をしていない事が判明し､野党が”キャバクラ嬢という方が参加したとネットで公表してる”として､警察庁に推薦の有無を問う場面もあった。
　でも写真を見る限り､沢山のキャバ嬢が襲来してるみたいですな(笑)。

　当然､政府答弁は終始歯切れが悪い。予算額も従来の約1766万円が､来年度要求額は約5728万円と不可解なほど急増したからだ。

　野党は､この事態を｢本丸直撃｣と位置づけ､”外堀を埋め､総理が答えるしかない状況をつくる”と息巻く。
　勿論､首相のこの｢私物化疑惑｣は､政権にも大打撃だ。菅義偉官房長官は会見で､招待客の選定基準の明確化を検討すると､火消しに走った。

　以上､三面記事的に見ても､安倍はやりすぎましたな。

NHKはこれをどう見たか？

　前述の菅官房長官は､桜を見る会の予算が前年までの3倍ほどになった事に､”テロ対策の強化や混雑緩和の為の措置など､近年に講じた改善点を反映させるなど､その時々の情勢を踏まえて内閣府で実態にあわせた要求をしている”と述べた。

　自民党の二階幹事長は､”招待者の枠が党に何枚割り当てられているのか？殆ど興味がないし､そんな事は知らない。枠があったとしても別にいいのではないか”と開き直る。
　アララ､この人はもう終わってるな。

　自民党の世耕参議院幹事長は､桜を見る会への地元和歌山県からの参加者について､”私の後援会の人もいるかもしれないが､後援会にも自治会活動や消防団活動などで功績のある人はいると思う。私は招待する立場になく､招待者は内閣府と内閣官房で取りまとめてると聞いている”と述べた。
　しかし､世耕氏は慌てて自身のブログから､桜を見る会の写真を削除したという。愛人の顔でも写ってたのかな？

　全くこの人も既に終わってる。

　勿論､｢桜を見る会｣では前科のある？野党も､これには黙っちゃいない。

　立憲民主党の安住国会対策委員長は､”長期政権の奢りと歪みを象徴する話だ。税金で開催し､食事を提供している所に､山口県から後援会を呼ぶ事が如何に異様かが分かる。
　安倍総理には国会に来てもらい､徹底的に追及したい”と怒り心頭だ。

　公明党の山口代表は､”政権が交代しても､その時々の総理大臣が主催してきたもの。国会議員には招待状が来るが､それ以外の人がどういう範囲で招待されるかは､我々にはよく分からない。国民と共に｢桜をめでる｣本来の精神を見据えた上で対応すべきだ”との中立の意見だ。

　社民党の吉川幹事長は､”公金の私物化と言わざるをえない。税金で行う事には客観的&外形的な基準があるものだが､｢桜を見る会｣につはそういった基準がどこにあるのか？安倍総理自身が予算委員会で説明すべきだ”と冷静に述べた。

　以上､NHK NEWS Webからでした。

今だけ､金だけ､自分だけ

　”今だけ､金だけ､自分だけ､ 安倍総理のお友だちだけが得をする。これこそが税金の私物化､国家の私物化の象徴だ”という､あるツィートが｢桜を見る会｣の全てを物語ってる。

　北朝鮮では平気で行われてる様な事が､民主主義の日本でも平然と行われてる。でも､一見こんな事はいつの時代もどの国でも行われてるだろうよと､軽く流せそうだが。
　よく考えると､これほど国民を侮辱してるものもない。

　そういう私も､安倍晋三の事は結構こき下ろしてきたつもりだが､彼の本当の人物と怖さと脆さを知った様な気がする。

　つまり､国家の私物化•税金の占有化•政財界の派閥化､これこそが安倍政権の実像なのかもしれない。

　国家は大きな危機に対しては非常に強固である。しかし､無視できそうな小さなヒビに対しては､異常なまでに脆いものである。それは過去の歴史が証明してる。

　しかし､安倍政権に代わる政権がいないという事を､日本国民の半分は知っている。それ以上に､安倍は何をやっても許されるという摩訶不思議な強運の持ち主でもある。

　ただ俺は今回だけは嫌な予感がする。安倍晋三の神がかりの強運もここまでかなという強い予感がする。