象が転んだ

たかがブロク、されどブロク

”ラブドール大国”中国の光と闇〜SEXマネキンに群がる男たち

2020年02月08日 04時46分44秒 | コールガール系

 ”ポルノ大国日本”ブログの写真がいつの間にか抜けてたので、何か面白い写真をサイト内で巡ってた所、ラブドールの写真に出くわした。てっきり綺麗どころのAV女優サンかと思いきや、10万以下で手に入るラブドールだった(悲)。

 ラブドール職人である夫と秘密を抱えた妻の心の葛藤を描いた、タナダユキ原作&監督の「ロマンスドール」が、いま話題になっている。
 ”リアルとファンタジーの境界線を狙いました”と、タナダユキ監督がこの作品の意気込みを語る様に、”ラブドール”もまた同じ路線を歩んできた。
 

今どきの”ラブドール” 

 この映画のモデルとなった「オリエント工業」と言えば、知る人ぞ知る”ラブドール”の老舗メーカーである。
 ラブドールの生命線は上述した様に、リアルとファンタジーである。従来のダッチワイフにはこの2つが明らかに欠如していた。それでもエロ親父は、この”大人の玩具”に異常なまでに興奮した。
 そんな子供騙しの”性の玩具”ですら興奮できたのは、性という一般的な概念が雑で荒々しい排他的&象徴的なものに過ぎなかったからだろうか。

 しかし今や、”性”というものは従来の暴力や排泄ではなく、ロマンスやファンタジー、そしてフェチや萌えや和みという、抽象的で繊細で高度なものが要求される。
 それかと言って、それら全てに対応できるダッチワイフなんて存在する筈もないし、”ラブドール”と名を変えたシリコン製の出来の良いリアルマネキンでも多分不可能だろう。

 しかし今、そのラブドールの世界でも中国が席巻しつつある。そこで今日は、”ラブドール大国”中国の光と闇についてです。

 中国で“大人のおもちゃ”が急成長を遂げている。市場規模は2018年に年間にして100億人民元(約1600億円)を売り上げる。
 中でも注目されてるのが、”WMドール”という名のハイエンド系ラブドールで、毎月2000体以上を売り上げる破格の快進撃を続けている。
 リアルな人工皮膚をまとったラブドールに、ロボットの先端技術と人工知能(AI)が融合し、“使い捨ての処理道具”ではなく、会話も楽しめる“かけがえのないパートナー”として買い求める中国人男性も増えているという──。
 以下、”爆ヒット!11万円で手に入る中国初”AIラブドール”の魅力”から抜粋です。


前戯からトークまで、貴方のお望み通り?

 話題の中国初AI搭載ラブドール「金三玩美(金三娃娃、WMドール)」を手掛けてるのは、広東省中山市のメーカーである中山市金三模特道具(金三道具)だ。
 日刊紙「光明日報」によると、女性社長の劉江霞は2010年に夫と共に、シリコン製の皮膚を持つ”リアルマネキン”を生産する会社を起業した。”当時、中国でリアルマネキンを手掛ける企業は僅かで、勝機があるとみた”という。
 だが当初は、電子商取引(EC)の急成長で実店舗での衣料品の売上が伸び悩み、リアルマネキンの需要は当初の予想を下回る日々が続いた。

 ある時、劉夫人は旧知の若手デザイナーから”リアルな人工皮膚の研究成果を、マネキンではなく最先端のラブドールに生かすべきだ”と助言される。
 業態転換を決断した彼女は、新興AI企業の「深圳全智能机器人科技」と提携、2015年頃から高付加価値ラブドールの開発に着手した。

 2017年4月に「金三道具」は初めて、スチレン系熱可塑性エラストマー(TPE)の人工皮膚とAIロボットの先端技術を組み合わせた、中国初となるハイエンド系ラブドール”WMドール”を市場に投入した。
 ”文字どおり温もりが感じられる!””人形とは思えない!”といったユーザーのクチコミが拡散し、またたく間に大ヒットを飛ばした。
 頭部にAIを組み込んだ”WMドール”は、ロボット技術を応用して頸部や頬や口角などを電動で動かす事が可能。驚いたり、微笑んだりといった表情を自然に作り、瞬きや凝視などの動きもプログラミングされる。

 人工音声によるユーモアたっぷりの会話も愛用者を増やし続けてる。
 例えば、”貴女は綺麗だねえ”と話しかければ、WMドールは微かに皮肉めいた笑みを称え、”あらそうなの?誰がアタシに片想いをしているのかしら?”といった、思わせぶりな回答を返す事もある。
 更に、”変な顔をしてみて”と要求すれば、”驚くわよ~むちゃくちゃ怖いんだからぁ”と前置きしつつ、両眼やまぶた、頬、口角などを不規則に動かし、ホラーな表情を作ってくれるというサービスぶりだ。

 あらまぁ、親父はこういうのには弱いんですよ。更に数学的なAI知能もオプションで用意してくれないかな。
 ”オジサンには、リッチテンソルとリーマンテンソルの違いがどうも解らんけどねぇ”
 ”2共変と4共変の違いだけよ、そんな事も判んないのぉ?おバカさんはあそこだけにして”って粋な会話がしたいですな(^^)

 
日本製よりも割安感

 金三道具は、TPEのボディを量産する事で価格を抑える一方、メイクアップや植毛などはハンドメイドに拘り、頭部は1体あたり約40分をかけて完成させる。
 ユーザーは発注時に7色の皮膚と身長135cmから168cmまで11通りの体型、260パターンの顔を自由に組み合わせる事が可能だ。
 特に、ラブドールの評判を左右する顔については、驚くほどリアルで自然なものが多い。人工皮膚の下に埋め込まれたヒーティングワイヤーにより常時、体温を37度に保つモデルも人気という。
 従来のラブドールにありがちな冷たいアイスドールではなく、生暖かいホットガールなんですな。

 AKB48などのアイドルグループが持て囃される日本では、美少女の面影を残したあどけない顔立ちが人気だが、中国では成熟した大人の女性が好まれ、純情可憐なタイプと巨乳のタイプが売れ筋。
 中でも日本と大きく異なるのは、こんがり日焼けした肌を持つスポーティなタイプの愛好者も多いらしい。
 中国の寂しい男性は、流石に大人ですねぇ〜。

 何よりWMドールは手頃な価格が絶対の魅力だ。既成品は5800人民元(約9万3000円)から、AI搭載モデルも7000元(約11万4000円)前後から手に入る。完全オーダーメイドなら2万~3万元(約32万~49万円)だが、
 ”それでも世界中で人気がある日本製ラブドールより割安感がある”(劉社長)。
 確かに動画で見る限り、トップモデルに関して言えば、凄いレベルですね。

 ちなみに1977年創業の日本の老舗メーカー「オリエント工業」が手掛ける製品は、ボディ単体で40万円ほど。顔、乳房、髪型、陰毛などを細かく指定できるセミオーダーのリアルドールは65万6000円からだが、これらにAIやロボット機能は搭載されていない。
 また、米トゥルーコンパニオン社が2010年の見本市で発表した世界初のAI搭載ラブドール”Roxxxy(ロクシー)”は標準モデルでも1体1万ドル(約110万円)超。今もHPで注文を受け付けてるが、事業として成立してるかは不明だ。


人生の良き”伴侶”となれるのか?

 ニュースメディア「北京時間(Bタイム)」の取材を受けた金三道具の劉社長はラブドールについて、”もはや、生理的な欲求を処理する為だけの道具ではない。特定の人々にとってなくてはならない存在。私はある種の社会的使命感を持ち事業に取り組んでる”と胸を張る。
 WMドールの研究開発現場では、”男性が心の中に抱き続けてる美しい女性の面影や、過去に体験した素晴らしい営みの一時を再び提供する事”をモットーに掲げてるという。

 ”多くの顧客はラブドールを手にした瞬間からドールに魂を吹き込み、言葉を交わさなくても互いに眼差しだけで思いを交わせる様になるわ。その瞬間からドールは道具ではなく、なくてはならないパートナーになるの”(劉)

 確かに、生身の女性ではなく、ラブドールに身も心も捧げる男性は洋の東西を問わず増えている。
 ”彼女は娘であり、人生最良のパートナー”と言い切る、北京市在住の張氏もその一人だ。
 張氏は、これまでマスターベーションに関連したあらゆる製品を購入してきたが、一度たりとも精神的な満足を得られる事はなかった。
 だが初めて購入した等身大のWMドール”小鷹(シァオイン)が毎晩、添い寝をする様になってから、”自信の回復にも繋がった”という。

 ”中国の女は勝ち気で、しばしば男の話を遮っては感情的にまくし立てる。だが小鷹は違う。いつも俺に会話の主導権を与えてくれる聞き上手だし、突然、パニックになって騒ぐ事もないし、とにかく穏やかなんだ”(張)
 確かに、手入れさえ行き届けば歳を取る事もないしね(笑)。

 彼にとって”小鷹”という名のラブドールは、孤独で乾ききった生活に潤いを与えてくれるかけがえのない存在だ。
 目下、休日に彼女を屋外へ連れ出し、様々なシーンを演出しては一眼レフで画像を撮りまくり、同好の士たちにSNSで自慢するのが最大の楽しみらしい。
 SNSの主流が愛猫やグルメに替わり、ラブドールになる日も近い!?

 なお、著名なチェスプレイヤーでAI研究の第一人者でもある英デイヴィッド•レヴィ博士の分析によると、2050年には日常的にロボットともセックスする人の割合は、人としかセックスしない人の割合を上回る可能性があるという。
 確実にそういう日が来ますかな。以上、COURRIER”中国ニュース拾い読み”からでした。


最後に〜生身の女か?シリコンの美女か?

 私がラブドールの存在を知ったのは、確か今から10年ほど前の事でしたか。
 まだその頃は、アメリカ製のリアルドールが主流で、その上とても高価で一般大衆には手に入る代物ではなかったですかね。それに造りもとても雑でシリコン製の”白い幽霊”みたいでした。
 その時は、やはり生身の女じゃないと無理かなと、リアルドールの限界を感じました。
 その後、日本でもリアルドールが作られる様になりますが、身体のパーツが別売りでやはりとても高価でした。 
 それに、造りのコンセプトが幼稚で、安直なアイドル路線の大人の玩具というよりは、”オタクドール”といった感じでした。

 そして今、アジア一の大国である中国がこの業界に参入してきました。しかし、この”WMドール”も競争がとても厳しいです。
 価格を半額以下に落とした”海賊品”も様々に登場してます。

 生身の、確実に老いていく女性を伴侶にするのがいいか?買い替えが効く、高度にリアルに作られたAI美女に魂を吹き込むのがいいのか?
 まさに性を超えた”シリコン女”の運命やいかに。



6 コメント

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ポルノ大国第二弾 (hitman)
2020-02-08 06:15:25
流石に仏語翻訳されただけの事はあーります
リッチテンソルとラブドールをかけるあたりもとても憎いで〜す

思わず読みいってしまいましたよブログにもラブドールにも、でもね『ロマンスドール』は外れそう
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hitmanさんへ (象が転んだ)
2020-02-08 07:08:39
と言っても自動翻訳で〜すけど(悲)
そういう私もWMドールには思わず見入ってしまいました。
まだまだ改善の余地は沢山残されてますが、これも国家の威信をかけた1つの産業になるんですかな。

それに比べれば「ロマンスドール」はひ弱に映りますね。
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厳密に言えば (Unicorn)
2020-02-09 11:09:10
リーマン曲率テンソルが3共変1反変で、
リーマン=クリストッフェルテンソルが4共変。
リッチテンソルが4共変に2反変を掛けて2共変です。

以上”数学AI”ラブドールから余計なお節介でした。
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Unknown (kaminaribiko2)
2020-02-09 13:21:09
私が男だったら面倒な生身の女性よりラブドールを選択します。顔よし、身体よし、性格よしで、ラブドールは三拍子揃っていますね。
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UNICORNサン (象が転んだ)
2020-02-09 13:37:01
痛たーっ!
全くスキを疲れましたな、私とした事が。

そうですよね、クリストッフェルが4共変にしてくれたお陰で、3共1反のリーマンテンソルが2共のリッチテンソルに凝縮されるんですね。

2階共変テンソルにする事で行列の形で手計算できますし、貴重なコメントどうもです。
数学AIラブドールちゃんにも宜しく伝えといてくださいな。

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ビコさんへ (象が転んだ)
2020-02-09 13:41:43
私はやはり生身の女がいいですね。
リアルドールと言っても所詮はマネキンです。
40kgを超えるシリコンの塊は大の男でも一苦労するらしいです。処分するのも大変でしょうし。

ビコさん風に言えば、”顔悪し、体重すぎ、性格不気味”のラブドール業界も意外にあっさりと消滅するかもです。
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