ハリウッド女優の”ハッキング•スキャンダル”(2020/2/3更新)〜露出する側と流出させる側の哀しい論理〜

　ハリウッドのセクハラを生む土壌と女優の強欲については､”ハービー•セクハラ”(要クリック)でも述べたが。全く同じ様な事がネット上でも起きていた。
　今日は､2014年に起きたハッキング•スキャンダルを”露出する側と流出させる側の視点”から見つめてみる。　

　特に､ジェニファー•ローレンス(29)の”流出動画”は一時期は大きな話題となったが､心なしかその後の彼女の映画活動は一気に収束したかの様に思える。
　というのも､”世界一稼ぐ女優”と言われてた､彼女の絶頂期に流出したからだ。
　彼女は日本でも男女を問わず人気があった。”骨格美人”という声も多かったが､最近は”劣化が早い”という指摘もあった。
　事実､20代中盤の彼女の目元は､少し”腐ってる”様に見えた(写真参照)。

　｢ハンガーゲーム｣(2012)で大ブレイクした彼女は､その後も順調なハリウッドセレブの道を歩むかに思えた。その直後での出来事でもあったのだ。

　2014年の｢史上最大の著名人のハッキング•スキャンダル｣は､セレブゲート事件や”ファプニング”とも呼ばれるが､少し古いネタだが､多くの人は知ってるだろうが。
　当初これは､単なる”流出事件”だと思われた。以下､Wikiを参照です。
　
史上最大のハッキング•スキャンダル

　2014年8月31日以降､様々な著名人(殆どが女性)のヌードを大量に含んだ500枚を超えるプライベート写真が画像掲示板の4chanに掲載され､それ以降に様々なWebサイトやアメリカのSN(ソーシャルネットワーク)によって広められ､当初はAppleが提供してるクラウドサービス(iCloud)を経由し､流出したと見られていた。

　2014年9月2日にAppleは､”iCloud”のセキュリティの脆弱性が突かれたのではなく､ハッカーがパスワードなどのアカウント情報に”的を絞った攻撃”を行い､プライベート画像を入手したという調査結果を発表し､IPA(独立行政法人情報処理推進機構)も同様の見解を示している。
　パスワードの確認を促す､あの怪し気なメールですな。

　流出させたハッカーは､自らを”コレクター”と称し､画像掲示板の4chanとAnon-IBにリークされた画像を拡散させ､掲載を止める条件として仮想通貨ビットコインを支払うよう要求した。
　しかし最終的には､ImgurやTumblrなど他のSNSを介し､オンライン上に広く出回った結果となった。

　流出活動の中心となったのは､リンク共有のWebサイトやRedditである。
　写真を共有する為の専用板が設置され､1日で10万人以上のフォロワーを集めた。当然､WEBやRedditの管理者は晒し行為を許容してると批判された。

　結局､Redditは閉鎖に追い込まれるが､流出したヌード写真や動画を見られるというリンクを載せたWebサイトが登場。そのリンクをクリックすると､マルウェアがインストールされる仕組みだ。

　最初の流出物には､容疑者がオンラインストレージのiCloudアカウントをハッキングして入手した､100人以上の著名人(大半が女優)のプライベートの写真や動画が含まれてた。
　その中でも特に著名なのが､ジェニファー•ローレンス､ケイト•アプトン､メアリー•エリザベス•ウィンステッド､キルスティン•ダンスト､キム•カーダシアン､セレーナ•ゴメス､ヒラリー•ダフらである。

　この顔ぶれを見ると､殆どが20代から30代の肉体系女優であるから全く洒落にならんですな。
 

ジェニファー•ローレンスの流出

　特に､この頃(2014年)のジェニファー•ローレンスは飛ぶ鳥を落とす勢いで､”全米No.1女優”と持て囃されてた絶頂期だった。
　しかし哀しいかな､今でも彼女の”流出動画”は堂々と出回ってる。勿論偽物も多いが､無名の頃の奴も混じっており､大体において見分けは付く。

　世界中の殆どの野郎が目にしただろう。言い方は悪いが､動画上でやってる事はAV女優や娼婦と殆ど変わらない。当時は､Paypalの寄付で短いヌード動画を配布してたらしいが､そうでなくともすぐに飛散した。
　因みに､写真が本物である事を確認してる著名人には､ジェニファー•ローレンス(広報担当者により確認)だけでなく､ケイト•アプトンと彼女のボーイフレンドでMLB投手のバーランダー(アプトンの弁護士により確認)､メアリー•エリザベス•ウィンステッドは本人がTwitter上で確認した。
　｢スパイダーマン｣のキルスティン•ダンストは確認に加え､iCloudサービスを公然と非難した最初の人物だ。

　でも結構淡白なんですな。”出回ったもんは仕方ないじゃない､それに減るもんじゃないし､これも女優の嫌〜な勤めの一つよ”って感じなのか。
　これが韓国となると､プライベートヌードが出回っただけで､即”飛び降り自殺”となるが､これも国民性の違いか。

　そう言えば､日本を毛嫌いするアヴリル•ラヴィーンやウィノナ•ライダーも含まれてましたな。

 
アップルの悲しい言い訳

　早速FBIは､”コンピューターへの侵入と著名人に関する情報の違法開示”に関する問題を把握し､捜査を開始した事を発表した。
　また､J•ローレンスの広報担当は”悪質なプライバシーの侵害”と非難､FBIに通報した事を明らかにした。
　それにしても､以前より堂々と出回ってる様な気がしますが､本気でFBIは調べてんでしょうか。世界中に無限に錯綜するSNSに､不特定多数のハッカーが流したんだから､調べようがないだろうに。

　因みにこの事件は､"The Fappening"(ファプニング)､"The Happening"と男性のオナニーの俗語にあたる"fap"を掛け合わせた。
　一方､"Celebgate"(セレブゲート)とは､ウォーターゲート事件からの連想だ。

　ジャーナリストの中には､こういった言葉が流出事件を単純化し､”非常に過酷な状況を茶化してしまった”と指摘する声もある。
　アップルはセキュリティ強化の2重認証を宣言し､Googleは逆に､女優らからセキュリティーを疎かにしたとして､1億ドルの賠償請求を突きつけられた。　

　
なくならない流出事件

　ジェニファー•ローレンスは｢ヴァニティフェア｣11月号(2014)のインタビューで､この流出事件について”スキャンダルではなく性犯罪”だと怒りを露わにし､”写真を見た人全てが性犯罪を増長させてる､恥じるべきよ”と断言してる。

　一方､別の被害者であるエミリー•ラタコウスキーは｢GQ｣で､”多くの被害者がこうした画像を見た人は､罪の意識を感じるべきと言うけど､私はそれが公正だとは全く思わない。Googleで検索した人たちが必ず犯罪者になる筈もないわ”と述べ､前述のローレンスとは全く食い違った意見を述べた。

　2014年9月20日には流出第2弾として､著名人に似たプライベートのヌード写真がハッカーにより､またしても大量にリークされた。
　キム•カーダシアン､ヴァネッサ•ハジェンズ､スカーレット•ヨハンソン､アヴリル•ラヴィーンらが､新たに被害者となった。　

　更に9月26日には､前2回よりは規模が小さめなものの､J•ローレンスに関するヌード写真が新たに50枚以上リークされ､流出第3弾という事で､"Fappening 3"と命名された。
　そして続く10月5日には､"Fappening 4"が発生。ヌード写真が新たに流出し､プロレスラーのハルク•ホーガンの息子のニック•ホーガンも被害者となった。

　FBIが2014年9月に本格操作を開始したものの､今までに逮捕者は僅かに4人(不正アクセス容疑3件とフィッシング詐欺1件)。
　一方アップルも､セキュリティの為の質問を対象とした”非常に的を絞った攻撃”によってアカウントが不正に使用されたと､これまた言い訳にしか聞こえない。
 

ジェニファー•ローレンスの言い分

　これまで沈黙を守っていたJ•ローレンスが､とうとう口を開いた。
　以下､ell.girl.jpより抜粋です。

　”私が女優で有名人だからとて､こういう事を求めたのではないわ。画像流出はこういう職業につきものという事にはできない。私の体に関する事は私が決める。
　今回の事件が､私が選択した事ではない事実に腹が立つ。こんな世界に生きている事が信じられない”

　”写真流出を知った時は､只々恐ろしかった。でも､これはスキャンダルではなく､性犯罪であり､性的暴力であり､汚らわしい行為よ。法律を変えなくてはならないし､私たちも変わる必要がある。
　だから画像サイトも責任を負うべきよ。誰かが性的に搾取され､暴力を振るわれた時に､それを利用し､利益を得ようと考える人がいる。全く私の理解を超えているわ”

　また彼女は写真を投稿した人だけでなく､それを見る人にも責任があると指摘する。
　”写真を見た人全てが､性犯罪を増長させてる､恥じるべきよ”とも断言したのだ。
　オイオイ､それは違うだろ💢

　そして､これら流出した写真が､元恋人の為に撮ったものである事も明かした。
　”最初は彼に謝る手紙を書こうと思った。でも私は何も謝る様な事をしていないのに気付いたの。過去4年間の彼との関係は健康的で愛に満ちた素晴らしいものだったのに。
　ボーイフレンドがポルノを見るか？あなたの写真を見るか？選択の問題よ。時が癒やしてくれるわ”と最後に締め括る。
　でも､殆どがポルノと見なすだろうな。
 

でも､何だかおかしくはないか？

　でも､このコメントをよく読むと少しおかしい事に気付く。それに､この女優さん頭がオカシイのでは？って思う。顔と演技はそこそこなのにね。　
　見た奴が性犯罪を助長してるというけど､人前で脱いだアンタはどうなの？って。

　流出した写真や動画を見ると､まるで全世界中に流して下さい？と言わんばかりの内容だ。演技も入ってるし､堂々としたものだ。
　第三者が用意した陰湿な隠しカメラなら､あんなに映りがいい筈もなく､まるで半端に商品化されたAV動画を見てるみたいだった。

　私は最初､当時付き合ってた元恋人が､大金をせびる為にわざと流出させたものと直感した。当時の彼女は”世界一稼ぐ”女優だったから。　

　彼女のヌード画像を流出させた犯人が2018年4月に逮捕された。iCloudを不正にハッキングし､ヌード写真をネットを通じて流出させたとの事だ。
　しかし､これもおかしい。漏らしては絶対に困る機密情報を､わざわざオンライン(iCloud)に保存するバカが何処にいようか。それに､私のヌードを好き放題盗んで下さいと言う様なもんだろう。そういった最低限の知恵は､彼女の弁護士や代理人からも授かる筈だ。

　元恋人が別れた腹いせに､隠し撮った恋人のヌードを流出させる事はよくある話だが､ローレンスは全米一の女優である。間違っても油断して漏らす事はない筈だ。
 

ヌードと写真は使いよう？

　女性のヌードは若ければ若いほど価値がある。かのマリリン•モンローは､無名時代の若い頃のヌードをこっそりと写真家に撮らせていた。そして､スターダムにのし上がる切り札として使った。
　つまり､”ヌードと写真は使いよう”って事。

　ポスト•モンローと言われたマンスフィールドは､30歳を機に裸になった。ハリウッド初のヌード女優である。
　しかし2人共､30代半ばで壮絶な死を迎えた事は周知の通りだ。

　ただJローレンスの元恋人のニコラス•ホルトは､5年前(2014年)に破局した同じ俳優だ。
　お金に困ってる筈もないし､アホ丸出しだが(笑)､多少はイケメンで女に不自由してる風でもない。全く売れない大根役者でもない。
　それに､ローレンス自身お酒に酔うと淫らになる悪い性癖があり､ストリップクラブでのポールダンス動画も流出してる。
　多分､流出動画の大半はこうしたハメを外したものだろうが､それにしても彼女は不用心すぎる。

　女優としては素晴らしい才能を持ってるのに。よくいるよな、普段はとても紳士なのに酒を飲むとスケベになったり､人前でスッポンポンになったりするのが。
　そんな彼女が､紙面上でいくら"犠牲者"ぶって泣き喚いても大衆の耳に届く筈もない。

　”あれだったら､オレの彼女の方がずっといい裸体してるさ。オ○コだって､オレのかみさんの方がずっとベッピンさ”って､皆で家族で盛り上がってるだろうか(笑)。
 

露出する側と流出させる側の哀しい論理

　結局､露出する側(ジェニファー•ローレンス)と､流出させる側(SNS)の哀しいせめぎ合いの論理なのだ。
　今回は､逮捕者が出た事で一件落着と思いきや､そんな単純ではない筈だ。

　脱ぐ女がいて､それを映し出す男がいる。
　そしてそれら映したものを､ネット上に拡散させるツールがあり､我らはそういった情報を世界中に錯綜する無限の情報と共に無条件で受信する。
　そこに何ら誤解はないし､ただそれだけの事だ。

　”芸術の不自由展”じゃないが。不自由だとすれば､流出した写真や動画に､犯罪を犯してまでハッキングするだけの価値がある情報なのか？って事だ。
　ジェニファー•ローレンスよりも美人で魅力ある女性は､世界中にゴマンといる。そんなフィルム上でのみ輝く女優を､無限に錯綜するネット上に曝け出し､何が得られるというのか。

　人類が､”パンツを履いた猿”であると同様に､女優という”パッケージに飾られた腐ったメス”に過ぎないのだから。