数学とSEXとオリンピックの､奇妙で蜜な関係とは？

　数学とは”収束する”事が前提になるとは､私の口癖だが。これを男と女の関係に喩えると､”ヤラせてくれる”事が大前提になる。
　しかし現実において､簡単にヤラせてくれる女って早々いるもんじゃない。エロ動画を見てると､”一億総ヤリマン時代”かなって思えなくもないが。
　逆にそういう女ばかりだったら､世界のエロ人口は一気に飽和状態になり､人類は滅亡するだろう。でもオリンピックが”性の祭典”になりつつある？現状を垣間見ると､性が人類を滅ぼすと言えなくもない。
　

性の定義域とは？

　ここからは少し真面目な話になりますが。SEXを領域でみなすと､”ヤラせる”という性の定義域になるのだろうか？
　SEXとは実践(実数)でもあり､イメージ(虚数)でもある。実践により絶頂に上り詰めるか？空想によりファンタジーに上り詰めるか？
　つまり､妄想や幻想による性のイメージも､立派なSEXの行為と同様に実践ではある。
　自慰なんてその典型だろう。つまり自慰とは､虚構におけるSEXであり､性の実践でもある。

　事実､実践のSEXでもイメージは絶大な効果を発揮する。女は”私は貴方を愛してやまないわ”って､イメージしながら行為に至る事で､性は絶対なものになる。”愛してるから身体を許すの”というよりも､”SEXが成り立つから愛せるの”って思う事により､合理的に自らを慰め､充実した性生活が送れるのか。

SEXとイメージ

　結局､SEXとはイメージによる創造に過ぎない。イメージする事により相対的な悦楽に昇華する。つまりSEXに馴染めない女性は､このイメージによる創造が弱いのだろうか。いや単に性が生々し過ぎて､馴染めないだけだろうか。
　そういう私も小さい頃は､性というものに全く馴染めなかった。性的女性を見ると吐き気がした。色目を使う女を見ると､化け物に見えた。SEXという行為が悍ましいものに思えた。
　しかし性をイメージとみなす事で､性の壁は簡単に崩壊した。今の私は､大江健三郎の本に出てくる､典型の”性的人間”なのも知れない。いや､単なるスケベ親父に過ぎないのかも知れない(笑)。

　これは､数学をイメージする事で､”数学は難しい”という壁を乗り越えるのと同じ様に思える。一方で､SEXをイメージする事で､性は汚らわしいというタブーを打ち消せるのか？
　事実､数学は難しいし､SEXという行為は汚いものだ。
　

数学もSEXも美しい？

　勿論､性を自由自在にイメージする女性が､自慰のスペシャリストで､全てがヤリマンという訳でもない。
　見方を変えれば､性をイメージする行為だと捉えれば､イメージありきの性行為だと見なせば､SEXは数学と非常に似通ったモノである事が理解できよう。
　つまり､数学もSEX同様にイメージする行為であり､数学に纏わる思考や論理は二の次三の次でもある。つまり､数学もSEXも理屈じゃない。

　ただ､数学は美しいと言われるが。SEXは美しいのか？答えはYESでありNOでもある。
　つまり､数学もSEXも扱い方次第では､娯楽にも快楽にも悦楽にもなりうるが､1つ間違えると､取り返しのつかない”依存”という魔物に成り下がる。つまり､程々にというのがよろしいようで。

　しかし､一々頭の中で考えてセックスする人がいないように､数学も一々考えて構築されるべき学問でもない。どちらも感覚とイメージが大切なのだ。
　この2つを無視すれば､数学は思考という名の排泄に､SEXは本能という名の排泄に成り下がる。

交尾とSEXとオリンピック

　SEXと数学を同じ領域で考える私は､間違ってるのだろうか？ヘビだってワニだって交尾はする。しかし数学とSEXは､我らサピエンスしか扱えない､思考上の本能上の悦楽である。
　交尾とSEXは違う。
　動物の交尾には感情は伴うかも知れないが､イメージという”虚構”を伴う事はない。彼らには実践という本能しか伴わない。

　我らサピエンスはSEXをイメージする事で､交尾という本能を虚構に悦楽に変異させてしまった。
　この悦楽はサピエンスの本能を支配し､カーニバルという名の”性の祭典”を作り上げた。そのカーニバルの性の精神は､めでたくもオリンピックにもきちんと受け継がれている。
　つまり､SEXとは参加する事に意義がある。勝敗やメダルなんて名誉にすらならない､悦楽こそが真の名誉なのだ。人生の大半をメダルや勝負の世界に捧げる事は､悲しいかな”交尾という本能”と同じようなもんだ。

　オリンピックの選手こそ､傲慢なプロではなくアマチュアの選手こそ､性を謳歌すべきだ。4年に一度の性の祭典こそがオリンピックの実像であるべきだ。
　

最後に

　ヤラせてくれる”相棒”がいなくても､性をイメージする事は出来る。ただそのイメージの精度が高ければ高いほど､SEXの充実度も高くなる。SEXの世界でも､”たかがイメージされどイメージ”なのだ。　
　ヴァーチャルSEXやリアルドールなど､性のイメージを昇華させる､次世代の仮想SEXに明日はあるのか？現金が電子マネーや仮想通貨にシフトしつつある今､SEXそのものも変りつつあるのか？
　虚構の世界に､SEXが完全に取り込まれた時､SEXは消滅するのか？SEXが消滅する時､人類は消滅する？　

　同じ様に数学が消滅する時､人類の思考は停止し､人類は滅亡するのだろうか。