昔あるところに、一人の王様がいました。
何不自由のない生活だが、少しも幸福感がない。国中の学者や知者を集めて、幸せになる方法を尋ね、言う通りに試してみたが、やはり幸せな気持ちになれませんでした。
あるとき一人の学者が、「現在、幸せいっぱいの人を見つけて、その人のシャツをもらって着るとよい」と言うので、国中から幸福そうな者を集めました。ところが、幸せそうに見えても、皆どこか満たされてないものを持っていて、なかなか条件に合う人が見つかりません。
ある日のこと、王様が狩りに出かけたところ、見るからに楽しそうな一人の羊飼いの少年に会い、「お前は幸せか」と尋ねました。
「はい王様、私は幸せです。お日さまはこうして照ってくださいますし、羊はよく言うことを聞いてくれます。村の者も皆親切で、私は言うことがありません」
「それはいい。ぜひともお前のシャツをくれないか」と頼んだ王に彼は答えました。
「私は貧しくてシャツを着ていません」
幸せは、目に見えるものの豊かさにあるのではなく、自分の心の持ち方にあるのですネ。
何不自由のない生活だが、少しも幸福感がない。国中の学者や知者を集めて、幸せになる方法を尋ね、言う通りに試してみたが、やはり幸せな気持ちになれませんでした。
あるとき一人の学者が、「現在、幸せいっぱいの人を見つけて、その人のシャツをもらって着るとよい」と言うので、国中から幸福そうな者を集めました。ところが、幸せそうに見えても、皆どこか満たされてないものを持っていて、なかなか条件に合う人が見つかりません。
ある日のこと、王様が狩りに出かけたところ、見るからに楽しそうな一人の羊飼いの少年に会い、「お前は幸せか」と尋ねました。
「はい王様、私は幸せです。お日さまはこうして照ってくださいますし、羊はよく言うことを聞いてくれます。村の者も皆親切で、私は言うことがありません」
「それはいい。ぜひともお前のシャツをくれないか」と頼んだ王に彼は答えました。
「私は貧しくてシャツを着ていません」
幸せは、目に見えるものの豊かさにあるのではなく、自分の心の持ち方にあるのですネ。