新聞報道等によると,6月1日,三菱信託銀行は,全国44の本支店で管理している約17万3000人分の顧客情報を記録したフィルム資料を紛失していたことが判明したと発表したという。同行の調査によると,原因は,誤廃棄の可能性が高く,外部流出の可能性は低いという。現在のところ,流出及び流出による被害は確認されていないという。
同行のプレスリリース等によると紛失判明までの経過は次のとおり。
同行は,顧客情報の管理徹底を目的として,顧客情報が記録されたデータ(マイクロフィッシュ)を同行事務センターにて集中保管することとし,本年4月より事務センターへの移管作業を進めていた。そして,同作業の一環として全店における当該データの保管状況の調査をしたところ,昭和46年(1971)から直近に至る間の一部のデータ(マイクロフィッシュ)が紛失していることが判明したという。
紛失したのは,マイクロフィッシュという微細な文字で顧客情報が書き込まれたフィルム媒体合計251枚。書き込まれていた顧客情報は,約13万4000人分の顧客の氏名のほか,電話番号,入出金の明細,残高などが記載してあるという。
移管作業を進めていたマイクロフィッシュは,全部で約300万枚にのぼるとされており,この点からすれば,第三者的に見ても誤廃棄の可能性が高く,個人情報の漏洩事例ではないといえる。また,報道対応にもとくに問題はなさそうである。ただ,HP上のプレスリリースの内容はより詳細なものとするほうが妥当ではないだろうか。あの内容では,銀行側の見解が示されているのみで,客観的に経過等を読み取ることが難しい。IR等の観点からしても詳細な情報開示が行われることが信頼性の向上に資すると考えられる。
同行のプレスリリース等によると紛失判明までの経過は次のとおり。
同行は,顧客情報の管理徹底を目的として,顧客情報が記録されたデータ(マイクロフィッシュ)を同行事務センターにて集中保管することとし,本年4月より事務センターへの移管作業を進めていた。そして,同作業の一環として全店における当該データの保管状況の調査をしたところ,昭和46年(1971)から直近に至る間の一部のデータ(マイクロフィッシュ)が紛失していることが判明したという。
紛失したのは,マイクロフィッシュという微細な文字で顧客情報が書き込まれたフィルム媒体合計251枚。書き込まれていた顧客情報は,約13万4000人分の顧客の氏名のほか,電話番号,入出金の明細,残高などが記載してあるという。
移管作業を進めていたマイクロフィッシュは,全部で約300万枚にのぼるとされており,この点からすれば,第三者的に見ても誤廃棄の可能性が高く,個人情報の漏洩事例ではないといえる。また,報道対応にもとくに問題はなさそうである。ただ,HP上のプレスリリースの内容はより詳細なものとするほうが妥当ではないだろうか。あの内容では,銀行側の見解が示されているのみで,客観的に経過等を読み取ることが難しい。IR等の観点からしても詳細な情報開示が行われることが信頼性の向上に資すると考えられる。