田中太楼監督の『その波動拳、ブランカに遠く』を観た。
物語は本屋から始まる。
主人公の橋本イアラは本屋である本を見つける。
それが「君にもできる、偽善のススメ」という本だった。
その本を読んだイアラは次の日から様々な“偽善”を試みる。
そこで色々な人間たちに出会い、イアラが成長していく話である。
まず、この作品を「ありがちな青春映画」と捉えるのは間違いだ。
最初に出会った鮫島との会話は、暗にイラク戦争を批判しているし、
塗装屋の矢部がイアラを物干し竿で殴るシーンは、現代の若者に対する警鐘と言えよう。
そして中でも一番視聴者の心を掴むのは、最後の向居という老人だろう。
イアラに対し、冷たく厳しくあたる向居。
しかしイアラはその向居の中に、自分と同じ感情を見ているのだと思う。
それが、ラストシーンのカヌーのシーンに繋がって行く。
是非、機会があったらこの映画を観てほしい。
が、しかしそれは不可能な話だ。
だって、
こんな映画ないもん。
物語は本屋から始まる。
主人公の橋本イアラは本屋である本を見つける。
それが「君にもできる、偽善のススメ」という本だった。
その本を読んだイアラは次の日から様々な“偽善”を試みる。
そこで色々な人間たちに出会い、イアラが成長していく話である。
まず、この作品を「ありがちな青春映画」と捉えるのは間違いだ。
最初に出会った鮫島との会話は、暗にイラク戦争を批判しているし、
塗装屋の矢部がイアラを物干し竿で殴るシーンは、現代の若者に対する警鐘と言えよう。
そして中でも一番視聴者の心を掴むのは、最後の向居という老人だろう。
イアラに対し、冷たく厳しくあたる向居。
しかしイアラはその向居の中に、自分と同じ感情を見ているのだと思う。
それが、ラストシーンのカヌーのシーンに繋がって行く。
是非、機会があったらこの映画を観てほしい。
が、しかしそれは不可能な話だ。
だって、
こんな映画ないもん。