暇つぶしに・・・

絵を描いたり写真を撮ったり。

明治のリンゴ淡雪

2023-04-14 | 料理
リンゴが2個残っていたので、そのまま食べてもいいけど、何かリンゴを使った料理はないかなと思ってネット検索したら、「リンゴの淡雪」という明治時代のレシピを見つけました。
今風に言うなら「リンゴのジュレ」ですね。
早速作ってみました。

上にのってるのはレーズンです。


ミントでお色直し


このレシピは、下記サイトの中にあります

食道楽」 村井弦斎(むらいげんさい)著
春の巻「第14 廃物利用」
 


この本は版権が切れているので青空文庫で無料で読めます。
本書は春夏秋冬の4巻あり、明治36年から一年間、報知新聞に掲載され大ヒットした作品です。作者の村井弦斎は新聞小説の第一人者といわれています。

まだ春の巻の一部しか読んでないので、主人公が誰なのかはっきりわからないんですが、メニューや調理法に詳しい中川とその妹で料理上手のお登和(おとわ)さん、中川の友人で大食漢の大原が登場して、料理に関するうんちくを傾けます。大原はお登和さんに「ほの字」のようなんですが、どうなるのかちょっと楽しみ。

ゼリーが出てきたついでに、ちょこっとだけゼリーの歴史を調べてみました。

ゼリーのもとになるゼラチンの起源は5000年ほど前の古代エジプトにあります。そのころは食べ物としてではなく接着剤などに使う「膠(にかわ)」として製造されたようです。
ローマ時代になるとゼラチン質の多い肉や魚を煮た汁が冷めたときにできる煮凝りをつかった料理がありました。
日本に入ってきたのは明治維新のころですが、ゼラチンを使った料理やスイーツはありましたが、まだ「ゼリー」という言葉はなかったようです。
「ゼリー」と呼ばれるようになったのは、愛知県人の鈴木菊次郎氏が大正3年(1914年)、自分の仕事である飴の製造からヒントをえた「寒天ゼリー」を発明してからです。

現在もスーパーやコンビニなどで見かける寒天ゼリーです。
もしこの商品を見かけたら、それを手に取ってしばらく立ち止まり、
じっと見つめて歴史を感じながらかすかに笑みを浮かべ感慨にふけってください。
多分、変な人がいると思われるかもしれませんが(笑

これから暑くなるとゼリーの出番も増えると思います。
リンゴがあったら簡単にできるので是非、明治のリンゴ淡雪、お勧めします。

「食道楽」には和洋中600種類以上の料理が紹介されてるということなので、また何か簡単にできるレシピがあったらチャレンジして紹介しますね。






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7 コメント

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やってみます! (fumiel-shima)
2023-04-15 11:43:17
leelinさん、こんにちは。

膠は私も実際に使ったことがありますね。
懐かしい思い出です。

「寒天ゼリー」・・・
私も今度スーパーでそれを手に取ってしばらく立ち止まり、じっと見つめて歴史を感じながらかすかに笑みを浮かべ感慨に耽ってみます。

>多分、変な人がいると思われるかもしれませんが
・・これは一見して風体からも奇人、変人に見えるでしょうから違和感がないと思いますよ。むふふっ
返信する
Unknown (leelin)
2023-04-15 16:06:28
fumiel-shimaさんへ

こんにちわ。
コメントありがとうございます。

膠、使われたことあるんですね。
膠で使ってたものが食べ物に利用できるようになるとは、人間の知恵はすごいと思います。

fumiel-shimaさんがそのポーズされたら、めちゃニヒルでかっこよく見えますよ👍👍
菅原文太さんが浮かんできました😽😽😽


今日は雨で少し寒いです。
楽しい週末をお過ごし下さいね。
返信する
レトロなレシピ (ココの母)
2023-04-15 16:26:59
こんにちは〜☆
へぇ〜、このような明治時代の歴史小説ならぬ「レシピ」小説?があるのですね?
それを参考に、leelinさんが作られたそうですが、
分量が書いてないのにすごいですねー、びっくり。
しかも美味しそう♪
ゼラチンが膠だったとは!
日本で糊の代わりにご飯粒使うのに似てるかしら?

それにしても、作中に出て来る大隈重信(でしょうか)の邸宅のお台所が豪華ですねえ☆

またまた楽しくためになるご案内ありがとさんでしたm(_ _)m
返信する
Unknown (leelin)
2023-04-15 17:36:32
ココの母さんへ


こんにちわ
コメントありがとうございます。

リンゴのレシピを探していて、偶然見つけたんですが、明治にこんな本があったとはびっくりですね。

レシピだけじゃなくて小説になってるのがすごいです。
接着剤の膠がたべものになったって、わぉー!ですね。
そうそう、ご飯粒、のりの代わりにしますよね。
祖母がよくそれやってたのを思い出しました。

ゼリーのレシピは楽屋裏をバラすと実はスーパーで売ってるゼラチンの分量で作りました。
この本には水は加えないとありますが、ガス火だと焦げそうなんで水加えました(🤫🤫ナイショナイショ
炭火だとうまくいくのかな。

口絵の台所、ほんとにため息でるくらい広くていいですよね。
それにしても何人働いてるんだ〜??
すごい!のひと言しか出てこないですわ\⁠(⁠°⁠o⁠°⁠)⁠/

大隈重信で思い出しましたが、車で30分くらいのところに明治村があるんですよ。映画のロケとかドラマでよく使われてます。
しばらく行ってないので、また行きたくなりました。


いつもありがとうございます。
また、なにか珍しいレシピ作ったら紹介しますね。
返信する
Unknown (Unknown)
2023-04-19 14:07:22
「じっと見つめて歴史を感じながらかすかに笑みを浮かべ感慨にふけって」
わたしはまさに、このひとそのものでございます(笑)
ルーツを求めるのが好きなので...。

さて、こんな美味しそうな、しかも、とても、
上品ですわ。
食べてよし、愛でてよし、ですね。
涼しそうで、風鈴の音(ね)が聴こえてきそうです。

くるしゅうない、こちに持てぃ(^艸^)
すみません。
真面目に感動しながら、拝見しています。

元は接着剤して使われていたとな❣️
よくぞ、変身したものですね(笑)
ご馳走さまでした( ╹◡╹)b
返信する
Unknown (🙏)
2023-04-19 15:59:45
またまた、Unknownになってます😅
どこかのドラマの題名みたい。
私はチャメママです❣️😊
返信する
チャメママさんへ (leelin)
2023-04-19 18:48:46
こんばんわ。
りんごゼリーに嬉しいコメント感謝です🙏🙏
チャメママさんだってすぐにわかりましたよ👍👍

今度スーパーで寒天ゼリー持ってそのポーズしてる女性見かけたら、「チャメママさ〜ん」って声かけますね(笑
感慨にふけってるから邪魔したら悪いかな😸😸
 
チャメママさんもルーツ探るの好きなんですね。

私も、最近は特に食べ物のルーツが気になっております。
あのグロテスクなナマコとかクラゲを最初に食べた人は誰かとか、気になります。

ゼリーも接着剤が食べ物になっちゃうなんてすごい発想ですよね。

りんごゼリーは、明治の台所のように、炭火でじっくり煮たらもっと美味しくなると思います。
うちのガスコンロ、有難いというかおせっかいというか、長い時間火をつけてると安全装置が作動して勝手に消えちゃうんですね。

また何か見つけたら作ってみようと思います。
………と頭では思うんですが😸😸😸😸

気まぐれなleelin茶屋ですが、またいつでもお立ち寄りくださいね。
返信する

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