静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

アルジャーノンに花束を

2022年01月30日 15時22分27秒 | 
知的障害(IQ68)を持つ主人公が手術(研究、実験?)によって天才となり、権威ある学者たちを片っ端からコケにしてしまうが、その得た知能はやがて急速に失われていく、その過程で主人公は、やがて訪れる自分の行く末を見つめ受け入れる努力をする・・・というお話。
「SF小説」の枠組みの中で、その心理描写は極めて綿密で具体的である。

文字や言葉での自己表現が「健常者」に比べて(表面上)少ない彼らの心の内は、いかなるものか?
言葉と繋がらない感情とは?
読んでいて、共感と疑問がふつふつと沸いてきた。
そして、当然、我が子のことや我が子との様々なデキゴトが思い起こされた。


「行く末を思う」という部分ではシチュエーションは違うけども、私自身のこととして受け止めた。


アルジャーノンとは、主人公に先だって手術(実験)を受け、天才的な発達をなし得たネズミの名前です。


ダニエル・キイス/小野芙佐訳
早川書房

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