静かな場所

音楽を聴きつつ自分のため家族のために「今、できることをする」日々を重ねていきたいと願っています。

バーンスタインを(テレビで)初めて見た日

2013年08月18日 23時19分47秒 | バーンスタイン(その他)
 無節操で「たいがいたいがい」な当ブログですが、一応、毎年、レナード・バーンスタインの誕生日と命日のあたりでは、彼の特集みたいなことをやっています。今年も、ぼちぼち8月25日が近づいてきました。
 もう、何度も書いているのですが、私は、一応、小学生の頃から音楽を聴くことは好きでした。そのころは、単に音楽を聴いて曲を味わい楽しむのみでしたが、「誰それの指揮した○○がどうのこうの・・・」などと、演奏家にまで意識を向けるようになるきっかけを与えてくれたのが、レナード・バーンスタインだったのです。
 それは、たまたま観た万博公演のテレビ放送でした。そのあたりのことは以前の記事にも書いています。
 あのときの記憶は、もう、かなり薄れて、曲のどこまで観ていたのかも覚えていませんが、舞台に登場してきた白いタキシードに身を包んだ、ちょっとロン毛っぽくて日焼けしているみたいな、どこかバート・バカラックに似ている指揮者が「運命」を振りだした、その場面だけはよく覚えています。
 記憶の中では、彼はベートーヴェンの5番の冒頭を、顔の前あたりに位置した左の握り拳をぐぐっと小刻みに振りながら、同時に「いやいや、そうではない」という仕草のように首を振っていた・・・そんな姿を記憶しています。
 第2楽章以降は、当時、まだ知らなかったこともあり集中して聴いていなかったようです。全く覚えていません。
 それは71年元旦の朝でしたが、そのあと、私たち一家は元旦恒例の祖父母宅(今、私たちが住んでいる家)訪問へと向かったのでした。
 そして、夕刻に帰宅した私は、すぐさま北勢堂という(今はない)近くのレコード店に走り、もらったばかりのお年玉で「運命」の17㎝盤を買ったのでした。
 翌月には初めてレコード芸術誌を買いました(その後、何年か毎月買っていた)。そして、その年の8月にテレビで放送されたヴェルディのレクィエムは、大変な衝撃であり、その夜を境にバーンスタインは自分のアイドルになったのでした。



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