この時期は、25日のレニー誕生日に向けて彼の音盤をいろいろと集中的に聴くのが慣わしになっているが、今年は歌劇「クワイエット・プレイス」を数日に渡って聴いているので、他盤にはあまり手を伸ばしていない。68年録音の「幻想交響曲」と、この「惑星」だけである。どちらもLP時代からのお馴染み盤。
ホルスト/組曲「惑星」
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
合唱:カメラータ・シンガーズ(アブラハム・カプラン指揮)
指揮:レナード・バーンスタイン
録音:1971年、73年
「71年におおかた録音され、73年にオルガン・パートが録音された」らしいです。間違ってたらご指摘下さい。
70年代はじめの「惑星」のレコードは、ボールトの60年代盤、カラヤン=ウィーン・フィル盤、セラフィムから出たストコフスキー盤くらいしか知らない。で、メータが録音しプレヴィンが録音し、と各社が看板指揮者たちによる「惑星」をこぞってリリースし始めた。
私はFMで放送されたメータ盤をカセットに録り、何度も聴いていた。それが私の「惑星」初聴きだと記憶している。
バーンスタイン盤は発売されてすぐに買った。CD盤を入手したのは2年ほど前だったか?
今回、久しぶりに聴いてみると、やはり(?)、その後に数多出たライバル盤と比べると、オーケストラ・コントロールと言うか、精緻さでは一歩半ほど譲る感じ。
良くも悪くも「レニー&NYP」のいつものやつ。活きの良さと仕上げの粗さが同居した独特の魅力を放っている。
いや、ここでは粗さは、ほとんど目立たず、むしろ弱音部やゆっくりした部分の味わい深さが光っている。
「金星」や「土星」、それに「海王星」など、初めて聴いた時も今回も、その趣ある音楽に惹きこまれた。
特に「土星」の、あの虚無的な大音響の後の静謐な世界、左右からハープの音が交互に鳴る中を弦の長いフレーズが過ぎていくあたりは本当に美しい。
「木星」の例の有名なメロディも、ちょっと遅い目テンポで慈しむように歌っている。
速い所やダイナミックな所も、それほど悪くない。
「火星」は、細かいところがどうこうじゃなく、鳴っている音全てが、その刻むリズムそのものが、もう真っ赤に燃えているみたいだし、ちょっともたもたしてスマートさに欠けるみたいな「水星」も、管のパッセージひとつひとつの実在感がすばらしい。
「生きている」「生命感に満ちている」というバーンスタインの創り出す音楽は、やっぱりカッコいい。
ホルスト/組曲「惑星」
管弦楽:ニューヨーク・フィルハーモニック
合唱:カメラータ・シンガーズ(アブラハム・カプラン指揮)
指揮:レナード・バーンスタイン
録音:1971年、73年
「71年におおかた録音され、73年にオルガン・パートが録音された」らしいです。間違ってたらご指摘下さい。
70年代はじめの「惑星」のレコードは、ボールトの60年代盤、カラヤン=ウィーン・フィル盤、セラフィムから出たストコフスキー盤くらいしか知らない。で、メータが録音しプレヴィンが録音し、と各社が看板指揮者たちによる「惑星」をこぞってリリースし始めた。
私はFMで放送されたメータ盤をカセットに録り、何度も聴いていた。それが私の「惑星」初聴きだと記憶している。
バーンスタイン盤は発売されてすぐに買った。CD盤を入手したのは2年ほど前だったか?
今回、久しぶりに聴いてみると、やはり(?)、その後に数多出たライバル盤と比べると、オーケストラ・コントロールと言うか、精緻さでは一歩半ほど譲る感じ。
良くも悪くも「レニー&NYP」のいつものやつ。活きの良さと仕上げの粗さが同居した独特の魅力を放っている。
いや、ここでは粗さは、ほとんど目立たず、むしろ弱音部やゆっくりした部分の味わい深さが光っている。
「金星」や「土星」、それに「海王星」など、初めて聴いた時も今回も、その趣ある音楽に惹きこまれた。
特に「土星」の、あの虚無的な大音響の後の静謐な世界、左右からハープの音が交互に鳴る中を弦の長いフレーズが過ぎていくあたりは本当に美しい。
「木星」の例の有名なメロディも、ちょっと遅い目テンポで慈しむように歌っている。
速い所やダイナミックな所も、それほど悪くない。
「火星」は、細かいところがどうこうじゃなく、鳴っている音全てが、その刻むリズムそのものが、もう真っ赤に燃えているみたいだし、ちょっともたもたしてスマートさに欠けるみたいな「水星」も、管のパッセージひとつひとつの実在感がすばらしい。
「生きている」「生命感に満ちている」というバーンスタインの創り出す音楽は、やっぱりカッコいい。
レニーの指揮は、当時から人間味が滲み出てますね。オーケストラ・トレーナーとしては「?」だったようですが、それもこれも魅力の一部であります。
富田勲がシンセで「惑星」を出したあと、原曲も聞いてみよう、と思って買ったLPがメータ盤でした。バーンスタイン盤も聞いてみたくなりました。
火星のあの5拍子、実際に生で聞いて(見て?)みたいとも・・・。
惑星の生は、数年前に大フィル定期で聴きました。秋山さんの指揮で。
「木星」の例のメロディが、ちょうど全体の真ん中で、あそこを境に曲の神秘さが増していくのがよく分かりましたよ。
LP盤は4チャンネルの収録で、当時ステレオコンポに2つスピーカーを繋いで
聴いて楽しみました。良い思い出です。
返信が遅れまして、大変失礼いたしました。
オルガン別録りの話は、元ソースを記録していないものですから、どこで見たのか記憶にありません。たしかに見たのですが・・・。
SQ4チャンネルもディスクリート方式も、普及せずに立ち消えましたね。
私は一度も体験しないままでした。
今のホームシアターも未経験ですけど・・・。
国内盤のLPとCDは確認していませんので、当時のLPには記載されていたのか定かではありません。
未確認で大変申し訳ございません。
LPは、国内初出盤が手元にありますが、そのようなこと(オルガン別録り)には触れられていません。
まあ、オルガンや合唱、ソリストなどを別に録って合成するとことは特に珍しいことでもないようですので、それで演奏の質がどうこうとか関係は無いと思います。
またまた超亀レスで申し訳ありませんでした。