こういう物体が感情を持つお話は好きです。
とはいえ、メインのお話は、車君の冒険記ではなく、翠さんという有名芸能人の事故と、主人公の望月家とパパラッチの玉田さんのお話・・・。
う~ん、こうしてみると、この小説、一冊の本の中に、色々な謎解きとか、お話が詰まっているんですね・・・。
パパラッチ=悪という、決めつけを逆手に取ったのは、ユニークなアイディアですね。
★以下ネタバレ 白文字で書いています★
隣の家の先生が、実は凄腕で、あっという間に数人の男をのしてしまう・・・とか、翠の夫で研究者が、結婚した後、冷たい面が露出・豹変してしまうところとかは、ちょっとなぁ~と思う処はあったかな。悪人のトガリと同乗者の女性がトンネル事故で死んだのを、翠とその恋人とすりかえる策を、パパラッチの人が思いついて実行。焼死死体も検視やDNA鑑定でバレるんじゃ・・・?って思っていましたが、歯医者でのカルテすりかえエピソードが登場。あ~ここで、歯医者という設定が生きるんだ・・と納得。
あと、弟がパパラッチを使って、友人のおもらし動画をネットにアップしたいじめっこ達に、ギャフンと言わせる、イジメを切り抜ける策(偶然写っていた、ファミレスに停まっていた外車が・・)も、凝っていました。 以上
実は、途中なかなか読み進められなくて、かなり1冊読むのに時間がかかってしまいました。
面白くないってわけじゃないんだけど、サクサクページをめくられなくて。
でも、最終章を読んだら、★が一気に1つアップ! 4つ★
最終章読んだら、車は気軽に廃車とか乗り換えが出来なくなります。
トイストーリーを見て、おもちゃが捨てられなくなった様に・・・。
ちょっと「CARS」っぽいかな~って思ったのですが、こちらの方が断然日本人には、しっくり来るキャラ作りで良かったです。
ガソリン生活 伊坂幸太郎 (2013/3/7)
大学生の望月良夫は愛車のデミオ運転中に、 偶然会った女優の翠を目的地へ送り届けることに。
だが翌日、翠は事故死する。
良夫とその弟で大人びた小学5年生の亨は、翠を追いかけ回していた芸能記者・玉田と知り合い、事件に首を突っ込み始める。
姉、母まで望月一家が巻き込まれて、謎は広がるばかり――。
朝日新聞夕刊の人気連載が待望の単行本化。
実のところ、日々、車同士は排出ガスの届く距離で会話している。本作語り手デミオの持ち主・望月家は、母兄姉弟の四人家族(ただし一番大人なのは弟)。
残り全部バケーション
仙台ぐらし
PK
「バイバイ、ブラックバード」
3652
「マリアビートル」それほどまでには・・・感想
「オー!ファーザー 」「砂漠」
SOSの猿
あるキング
「モダンタイムス」「週末のフール」
「ラッシュライフ」「フィッシュストーリー」
ゴールデンスランバー
「グラスホッパー」「アヒルと鴨のコインロッカ―」「死神の精度」感想
「チルドレン」「重力ピエロ」感想
たしかにこの小説、一冊の中に色々なお話が詰まっていましたよね。
中盤で一つのクライマックスを迎えて、その後さらに別の話が盛り上がる感じでした
伊坂さんの小説はほんと、色々なものが後から伏線として生きてきますよね。
この作品でもそういったものがたくさんあって楽しかったです
急に昨日から本格的な夏に入ったようです・・・。
今日は朝から死にそうに暑くて、へべれけです・・・
井坂さんの本、最近息子さんを、ちょっと意識して書いていらっしゃるのかなーって部分があります。
トーマスとか、車とか・・・。
家庭では、良いお父さんなんだろうな...
私も、やっと読み終えました。
>でも、最終章を読んだら、★が一気に1つアップ! 4つ★
同感!「シメ」がいいですよね、「シメ」が。
今日は、死にそうに暑いです・・・・
最終章、良かったですよね。
トイストーリーと、本作と、物にも命がある、大事にせにゃイカンの精神、好きです。
次回作も楽しみですー。