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■「日本人と英語」を考えてゆくブログ

英語を使った政治家に

2007年09月23日 | 記事
 今日は自民党の総裁選挙の日。2時から自民党本部において自民党国会議員投票が行われる。そんななか私は朝の情報番組「サンデージャポン」を見ていた。すると英語が話題に。どのような内容かと言えば、麻生太郎総裁候補が「英語で」スピーチをしたという話。19日に行われた日本外国特派員協会に対する記者会見でのことである。

ジャパニーズ福田VSイングリッシュ麻生」より

  • ジャパニーズ福田VSイングリッシュ麻生
  • 総裁選、特派員も注目 2氏会見で自民への厳しい意見も
  • 麻生氏べらんめえ英語、福田氏マイペース…国際派アピール合戦
  • 村山談話ともに「継続」外国特派員協会で福田、麻生両氏
  • Aso, Fukuda address foreign press club

     麻生氏は会見の中で次のように語ったという。

    Now is the time for Japan to need a strong leader, a reliable leader to lead the machine in Kasumigaseki ― not the one who is tempted to be led by that very machine.
    Aso, Fukuda address foreign press clubより一部修正して)


     日本に求められるリーダーについて語ったものである。Now is the time...と聞いて思い出すのはキング牧師の有名な演説である。キング牧師は次のように語った。

    Now is the time to make real the promises of democracy. Now is the time to rise from the dark and desolate valley of segregation to the sunlit path of racial justice. Now is the time to lift our nation from the quicksands of racial injustice to the solid rock of brotherhood. Now is the time to make justice a reality for all of God's children.
    ("I Have a Dream"より)


     「今こそ立ち上がるのだー」的なこの表現はなかなかかっこよいものがあるが、番組内で盛り上がっていた話題は麻生氏の「英語について」である。番組のパネリストの中に英語圏に長年の留学経験を持つ方が麻生氏の英語の話題をふられ次のように述べた。

    麻生さんのはイギリスなまりですよね。イギリスなまりの英語ですね。


     日本人の英語に対する関心事はいつもこのようなものである。「イギリス英語といえば正式な英語ではないかー」とか「発音がどうだー」という。「日本の政治家が英語でスピーチしたこと自体が報道されるのは日本の政治家だけだ。他国の政治家が英語で会見をしたとしても『○○さんは英語を話しました』ということがニュースになることはない」という情報提供まであった。外信の記事を何人が書いているのかは分からないが。その書き手が日本人だっていう可能性も…。 日本人にとっては「何を」話すかではなく「どのように」話すかが最大の関心の的である。「英語で何を」ではなく「英語を」話したことが自体が問題なのであって、その次に問題になるのはその英語は上手か下手かということである。番組内では触れられなかったが、もうすこし時間があれば話はおそらく日本の英語教育批判の方向にいっていただろうと思われる。

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