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読書熱

2008年01月08日 | 小説
私は書店に近づかないことにしている。
ついつい「これって読んでみた~~い」などと思いながら、気がつけば何冊も抱えている事になるのだ。
だから入手はほとんどネットで。

ところが、近くのモールでバーゲンが始まり、アパレルショップを覗くついでに、中身検索をしたい本もあり誓いを破り紀伊国屋へ赴いた。
それが運のつき。
検索したい本を、店内で検索をしたら在庫はなし。

仕方なくぐるぐる店内を回っていると、なんと本から手が出てオイデオイデと手招きしているではないか。
結局、雑誌1冊と文庫本4冊GET。

週刊文春のミステリーベスト外国部門の3位だったトマス・クックの「石のささやき」
クック好きですね。ほとんど読んでいます。
しかし、暗い。
いつも悲しくなるくらい暗い内容だけれど、彼の描く人間や家族のドラマには惹かれてしまう。
静謐な雰囲気の中に、人間の心の闇と狂気が描かれ、その美しい的確な比喩にも惹かれてしまう。

桐野夏生の「I'm sorry,mama」
「性悪女の一生」だと解説で島田雅彦が書いているが、結界を越えてしまう人間の生き様ってこれまた興味を惹かれる。そして書くことの勉強になるのです。

いつかは読みたいと思っていた柴田翔の「されどわれらが日々ー」
なかなか読むきっかけが無かったのだ。
何回かその機会はあったけれど…昔の青春時代をつきつけられるような気がして何故か避けていた。
まだ読んではいないけれど、おおよその物語は知っている。
しかし、この本を現代の若者が読んだらどんな感想を持つだろう。
今回つい買ってしまったのは、帯封の惹句だった。
   君は「されど」を読んだか
まるで、私に向かって言われているようで、今回は買わざるを得なかった(笑)

そして村上春樹の短編「東京奇譚集」
最初の1遍、「偶然の旅人」をパラパラと呼んでいたら、村上春樹が経験したピアニストのトミー・フラナガンへの神懸かりな偶然のエピソードが出ていた。

ところが、私にも今夜あったのです。
不思議、それともやはり偶然?
マイミュージックに入れてあるジャズピアニストの小曽根真のアルバム「WALK ALONE」を聴きながらキーボードを叩いていた。
マニキュアがはげているのに気付き塗りなおそうと、乾く間にテレビでもと付けたら『あしたの、喜多善男』というドラマをやっていて、ジャズクラブのシーンにめちゃ上手なピアノトリオが「ALONE AGAIN」を演奏をしていた。
小曽根真的な弾き方だわと思っていると、映った顔はピアニストはやはり彼だった。
PCからもテレビから同時に小曽根真の演奏が聴こえ、同じ人の演奏がダブるのも不思議といえば不思議な偶然。

そんなこんなで、手に入れた本を全部読む暇があるのかしらと思うけれど…

そういえば、今年になってから角田光代の「八日目の蝉」も購入して
ベッドサイドに2ページほど読んだ本がスタンバっていたのを思い出した。

1日が30時間くらい無ければ、結局何もクリアできなそう。
トホホ・・・
コメント (2)
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