母との別れ

2019年09月27日 | diary

             

 彼岸明けの日、菩提寺のある川越に出かけた。

母の49日法要、そして納骨が終わり、私の生活も落ち着きを取り戻しつつある。

 

母はこれといった病もなく、自然に任せた静かで穏やかな旅立ちだった。

市内の介護施設に入所して3年だった。

「家に帰りたい」が口癖だった。 私は、母のその声を思いだすと、今でも切なく複雑な心境になる。

反面、家に帰れば今度は向こうに帰りたいと言うのだが… …

最期の1か月はほとんど寝ていることが多かった。

しかし、会いに行くと私のことはわかるらしく、瞳を閉じたまま私の名前を呼ぶ。

 

誰もが一日一日と、老いに、そして死に向かって行く。

母が他界したことをきっかけに、近頃はそういうことを考えてしまう。

それが終活とよばれるものなのだろうか。

 テレビなどでも、これでもかというくらい終活を取り上げる。

私の周りでも、身の回りの整理を始める友人が増えた。

ここにきて、友人たちも姉弟やお義母さまを送る経験をしている。

 まだ差し迫ってはないけれど、残される家族のことを考えると動けるうちに整理をしておかなくちゃねと、皆口にする。

 私も、そろそろ腰を上げるべきかなと思い始めている。    

       

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慰労の旅   信州

2019年09月21日 | おでかけ

姪を誘い、久しぶりに信州へ出かけた。

母が施設にいるときは、姪にはすっかりお世話になった。
そのお礼と私たちの慰労を兼ねて、美味しいものを食べたり温泉でのんびりすることが目的だった。
何十年ぶりかの懐かしい旅館。
信州好きの父がこの数寄屋造りの建物が気に入り、何度か連れていってもらった懐かしい場所でもある。

姪も私も神社仏閣が好きなので、御朱印集めはしていないが今回もいくつかの神社や小布施を回った。
久しぶりの善光寺、そして別所の北向観音、近くの安楽寺などを訪ねる。
海外の旅行者もずいぶんと増えた。
真っ暗な廊下を手探りで行くお戒壇巡りも外国の方には珍しいようだった。

 

善光寺と北向観音は 一方だけ参拝するのは片詣りとよばれ、両方参拝する両詣りが最善とか。
南を向いた善光寺で引いたおみくじは中吉。まぁまぁ 
北向きに建立された北向観音で引いたおみくじは吉。まぁまぁ

 

隅におみくじ箱があったのでがらがらと振った。
ところが、私が引いた番号のおみくじの引き出しには、該当する番号のおみくじが入っていない。
他の引き出しを開けてみると、枚数は少ないがいちおう揃っている。
「ええっ~!どうして」と思いながら窓口に行った。
すると、解説書を見てくださいとの返事。
こんなの初めて!
もし凶が出たら、おみくじを木やみくじ掛けに結ぶことで神様と縁を結んだり、悪い気や運をその場に結びつけるという意味があるらしいが…。

 

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