どろろ

SEGAから出るゲーム(プレイステーション２)『どろろ』のキャラクターデザインは『無限の住人』(アフタヌーン)で有名な沙村広明さんだ。
まぁなんというか、安直で直球ど真ん中。
『どろろ』と『無限の住人』の共通点は多い。
なんと言っても、身体的障害を持つ奴が敵を殺しまくる。
残酷なシーンも多く、腕や脚が斬り飛ばされたり、体に刀が刺さる。
決定的な違いは絵で、どちらがどちらの絵か、比べれば誰でも分かる。
手塚さんの絵は可愛い。
沙村さんの絵は可愛くない。
どちらのテイストがゲームの売り上げを上げるのかは分からないが、自分の好みとしては手塚治虫の絵のほうが良かった。
可愛らしい体中が武器だらけのキャラクターが返り血を浴びながら殺しまくるのは魅力的であろう(可愛いキャラものとしては『ピクミン』が大好きだが、血が出ないのは残念だと思う。まぁ相手は昆虫だから仕方がない)。
しかし、恐らく手塚治虫の絵は3Dモデル化しにくい。特に髪の毛には無理があると思う。
ここで思い出したのが『ペーパーマリオRPG』だ。
お馴染みのマリオシリーズのキャラがペラペラの紙で出来ている。立体的に組み立てられた折り紙みたいなキャラも出てくる。
これにはHIP HOPを連想せざるを得ない。
まず、降神(Temple ATS)。
これはもう、名前そのまんま。
それとKing Geedorahの"Take Me to Your Leader"。
このアルバムのジャケには、紙で出来たキングギドラを紙で出来た戦車や戦闘機が囲んでいる絵が描かれている。
そしてジャケを開くと、そのシーンを実際に再現できる切り抜き型が描かれているのだ。
なんだか妙にカッコイイ。
でも何故かやる気にはならない。『ペーパーマリオRPG』と同様に。