きゅうちゃん出たとこブログ

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NHK 土曜ドラマ 逃げる女  最終回。

2016-02-16 21:08:39 | TV.ドラマ

どこもかしこも情報番組ではシャブシャブの話題だらけ、

ネットでは次の逮捕者は誰かで盛り上がっており、

昔、石野真子とDVが原因で離婚した長渕剛が 再婚相手の志穂実悦子も同じように殴ったら

首にハイキック決められて失神したというエピソードが大好きなアタシは

どうか無関係でありますようにと願う毎日であります。

と言いましてもファンでもなんでもありませんけどね。

きゅうです、ども。





先週が最終回だった 


『逃げる女』



民放が不作な今期ドラマの中で 「ちかえもん」 に次ぐ良作なドラマだった。

俳優陣もとてつもなく豪華で、画面に映るだけで空気が変わるりりィさんやら、

人をざわつかせる天才 西尾マリやら、最終回にはKONTAがでてきて夢かと思った。

随所に主役級の方々が数秒しか画面に出ないとかザラだったしな。





    


「人間は相手と同じルールで生きていると思い込んでしまう。人はそれぞれ違うルールで生きている ということを忘れてしまう。
     人を信じるというのは相手が自分と同じルールで生きているのを期待する 空しい希望なのかもしれない。」



冤罪によって様々な人間の人生を狂わせてしまった罪を背負い、決して同じ過ちは犯さぬよう

孤独と痛みを抱えながらも人間を信じようと葛藤する刑事・佐久間(遠藤憲一)の、このナレーションが深く心に響いた。

そして一番は完全に主役を食った 仲里依紗ちゃんの見事な怪演だ。

序盤はこっちが恥ずかしくなる程のキ印だったが、後半に行くにつれ狂気の中に涙がでるくらいの悲哀が伝わり

ほんとにマジでおそろしい子だよ、この娘。


海岸でのラストシーンで カフェの女 店主・綾乃(原田美枝子)が梨江子(水野美紀)に


「これからどうする?」       と聞いたのに対して

「わからない」           と答えた梨江子(水野美紀)。

    それに寄り添うように

「わたしも わからない」      と応える綾乃(原田美枝子)。


そのやりとりが、冬の暗い雲の向こう僅かに見える青い空の下、

静かな波のように穏やかで、

“信じる” という空しい希望の真理が

全てここに集約されているのだと感じた素敵なシーンだった。












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