どこもかしこも情報番組ではシャブシャブの話題だらけ、
ネットでは次の逮捕者は誰かで盛り上がっており、
昔、石野真子とDVが原因で離婚した長渕剛が 再婚相手の志穂実悦子も同じように殴ったら
首にハイキック決められて失神したというエピソードが大好きなアタシは
どうか無関係でありますようにと願う毎日であります。
と言いましてもファンでもなんでもありませんけどね。
きゅうです、ども。
先週が最終回だった
『逃げる女』
民放が不作な今期ドラマの中で 「ちかえもん」 に次ぐ良作なドラマだった。
俳優陣もとてつもなく豪華で、画面に映るだけで空気が変わるりりィさんやら、
人をざわつかせる天才 西尾マリやら、最終回にはKONTAがでてきて夢かと思った。
随所に主役級の方々が数秒しか画面に出ないとかザラだったしな。
「人間は相手と同じルールで生きていると思い込んでしまう。人はそれぞれ違うルールで生きている ということを忘れてしまう。
人を信じるというのは相手が自分と同じルールで生きているのを期待する 空しい希望なのかもしれない。」
冤罪によって様々な人間の人生を狂わせてしまった罪を背負い、決して同じ過ちは犯さぬよう
孤独と痛みを抱えながらも人間を信じようと葛藤する刑事・佐久間(遠藤憲一)の、このナレーションが深く心に響いた。
そして一番は完全に主役を食った 仲里依紗ちゃんの見事な怪演だ。
序盤はこっちが恥ずかしくなる程のキ印だったが、後半に行くにつれ狂気の中に涙がでるくらいの悲哀が伝わり
ほんとにマジでおそろしい子だよ、この娘。
海岸でのラストシーンで カフェの女 店主・綾乃(原田美枝子)が梨江子(水野美紀)に
「これからどうする?」 と聞いたのに対して
「わからない」 と答えた梨江子(水野美紀)。
それに寄り添うように
「わたしも わからない」 と応える綾乃(原田美枝子)。
そのやりとりが、冬の暗い雲の向こう僅かに見える青い空の下、
静かな波のように穏やかで、
“信じる” という空しい希望の真理が
全てここに集約されているのだと感じた素敵なシーンだった。
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