






[米国事情]
米国に来たことがある人なら必ず経験しているのが『チップ』を払うこと。いや、今更ながら厭と言うか面倒くさい慣習である。タクシー、ホテル、レストランなど人的サービスを受けることに対して謝礼ということだが、それは建前であって最初からそれは従業員の給料なのだ。だから彼らの基本給は安く設定されている。「そんなヤヤッコシイ制度はやめてしまえ」である。
チップの目安は現在、請求額の15~20%を上乗せすることになっているが、15%出すと "Thank You" で、20%以上出すと "Thank You Very Much!" という返事がもどってくる。本当に『現金なこと』だ。(オヤジ・ギャグがわかるかな?)
先日、ワシントンDC でオバマ大統領夫妻がホワイトハウスを抜け出して近くの町ジョージタウンのレストランで食事をとったとき、チップを20%出したと報道していたが、ジェントルマンあるいはハイクラスの人だったら常に20パー。米本土で何回かそれ以上のチップを出したら「サンキュー・ヴェリィ・マッチ」に更に「サー(Sir)」が付いて返ってきた。ここで思ったのが人間は現金に弱い。逆の立場だったら自分も現ナマを見せられたら多分同じ事をしていると思う。
一番厄介なのがレストランで食事をした後。現金で支払う場合、テーブルにチップを置くのか、レジでまとめて渡すのか、またあるいは請求書(チェック)に既に含まれているのか、その場の見極めが大変である。税金加算前の15~20%となっているが金額が加算前なのか後なのか、いちいち調べられるかい!
クレジットカードで支払う場合、ウエイターにチェックと一緒にカードを渡すと、チップとトータルの欄が空欄になっているレシートを持ってくるので、そこに数字を記入してサインすればよいようになっている。そこで大変なのが頭の回転をフルにしないと計算間違えをする。(電卓を出して計算するような格好悪いことだけはしないように。算数の苦手なアメリカ人でさえそんなものは使わない。)ただ、ここにも落とし穴があって、レストランによってはチップが既にチェックの合計額に含まれている場合があるので、下手をするとチップを2度払ってしまう事になる。
いい加減にしてよ、食事も落ち着いて食べられたものではない!! YS









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