誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

Information about Hollywood, Hawaii and the U.S. 

全米のベストセラー本と新刊/ Two US Best-sellers and New Book by Dennis Unkovic

2018-10-28 | 米国事情





最近2冊の米国のベストセラーと新刊1冊を原文(英語)で読んだ。

① "Fire and Fury - Inside the Trump White House" by Michael Wolff
     【翻訳本『炎と怒りートランプ政権の内幕』マイケル・ウオルフ著】
② "Fear: Trump in the White House" by Bob Woodward
     【翻訳本『恐怖の男ートランプ政権の真実』ボブ・ウッドワード著】

現在、200万冊以上を売り上げている2冊で、いわゆるドナルド・トランプ大統領についての暴露本で、大統領の性格、政権内の人事・人間関係、政治・経済・外交問題などの政策決定の仕方などなど、今までの政治家出身の大統領と全く異なったビジネス出身の大統領の「生き様」を描いている大変面白い本である。これらの本が11月6日に行なわれる中間選挙にどれだけ影響を与えるか注目したい。

そしてもう1冊は、筆者の好きな著者デニス・アンコビックの新刊である。
③ "Asia Ascending" by Dennis Unkovic
     【翻訳本未定】

著者は彼自身、法律家ではあるが世界のビジネス、特に日本の経済・貿易に精通しており、日本の大手企業のビジネスコンサルタントを経験し新聞・雑誌などに多く寄稿している。この本は『上昇するアジア』、『世界経済を牽引するアジア諸国』とでも訳したらいいだろうか、次世紀の世界経済を支配するアジア経済圏ーー中国、日本、インド、韓国、シンガポール、香港、台湾、タイ、マレーシア、インドネシア、フイリッピン、ベトナム、ミャンマーなどの国々の文化的背景によるビジネス慣行、投資戦略のノウハウ(know-how) ・ハウツー(how-to) 本で「海外投資・海外で会社設立のためのバイブル」と言っても過言ではない。アジアで成功を試みる人にとって一読の価値は大。

【参考ブログ:「Face/メンツ・面目・体面 -- "FACE: How Saving Face Changes Everything" by Dennis Unkovic 」(2016・9・26)】■YS



    



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大使館・総領事館・領事館/ Embassy Consulate-General Consulate (トルコーサウジアラビア事件)Turkey vs. Saudi Arabia

2018-10-23 | 政治



会社で例えると、『大使館(embassy)』は「本社」で通常その国の首都1ヶ所に置かれ、『総領事館(consulate general)』は「支社」、『領事館(consulate)』は「支所」にあたり、その国の主要都市に置かれる。日本は米国にワシントンDC の大使館をはじめ、総領事館・領事事務所を18ヶ所、アメリカ合衆国は東京の大使館をはじめ大阪、札幌、沖縄、名古屋、福岡に総領事館・領事館を6ヶ所持っている。

それらは日米両国の外交活動の拠点となるほか、ビザの発給、パスポートの発行・更新、滞在先での自国民の保護・援助、文化交流、情報取集などの業務を行う。

大使館ならびに在外公館(総領事館・領事館を含む)は外交特権(diplomatic immunity) を持ち、その敷地内は不可侵であり、設置された国は立ち入ることが出来ない。すなわち治外法権(extraterritorial rights) なので、全て設置国の本国と同じ法律が適用される。従って、独裁政治国家では自国政府の迫害・身の危険から逃れるため、他国の大使館に逃げ込む、いわゆる政治亡命(political asylum) が世界各国でしばしば発生することになる。

しかし先日のトルコ(Turkey) で起きた事件は全く異なるもので、絶対にありえないことが起きた。イスタンブール市(Istanbul, Turkey) にあるサウジアラビア総領事館(Consulate General of Saudi Arabia) でサウジアラビア人(Saudi) のジャーナリスト(journalist) が死亡した。トルコ人との結婚手続きのために総領事館を訪れたのだが自国民を守るべき施設で、サウジアラビア政府を厳しく批判したがために殺害された。

去年、クアラルンプール国際空港で北朝鮮によって暗殺・殺害された金正男(キムジョンナム)を思い起こさせるような事件だ。

こういうことが「国家の都合」によって歴然と行われていることが非常に怖い。■YS




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アメリカ中間選挙/ U.S. Midterm Elections テイラー・スウィフト/ Taylor Swift Endorsed Democrats

2018-10-09 | 政治




トランプ大統領にとって正念場(crucial moment) である11月6日の『中間選挙(midterm elections) 』が迫ってきた。

米国では議会選挙(congrssional elections) が2年に一回行なわれるが、①4年に一回の大統領選挙(presidential election) には、大統領選と議会選が同時に行なわれ、②大統領選の『中間』の年には議会選のみが行なわれる。

日本の参議院にあたる米上院(Senate) は定数が100人で任期は6年で、
日本の衆議院にあたる米下院(House of Representatives) は定数が435人で任期が2年である。

上院は2年ごとに定数の 1/3 (今年は35議席)、
下院は全員が改選される。
【今回、同時に39の知事選挙(gubernatorial elections) も行なわれる。】

現在の勢力で言うと
「上院」では、
トランプ大統領の与党(the ruling party) である共和党(Republican Party)が51議席で、
野党(the opposition party) の民主党(the Democratic Party) は47議席。
無所属2議席。

「下院」では、
共和党が235議席で、
民主党が193議席。
空席が7。

トランプ大統領はこの『中間選挙』で引き続き過半数を維持し良い結果を出さなければ、残された2年の任期で法案を提出しても民主党の反対ですべて白紙になる可能性があり、これからの運営に支障をきたし「レイムダック(lame-duck)=実権を失った政権 」になりかねない。又、2年後の大統領再選にも赤信号が灯る。

果たして大統領のロシア疑惑、女性問題、脱税疑惑など数々のスキャンダルを「フエイクニュース fake news (=偽りのニュース)」と言って跳ね除け、マスコミや国民から信頼を勝ち得ることが出来るか、選挙結果は予断を許さない(=one can't tell)

多くの有名なセレブ(celebrity) が政治色を強く出す中で、今まで沈黙を保っていた世界で最も人気のある歌手テイラー・スウィフト(若干28才の白人女性)が突如、「人種差別」に反対し地元の民主党候補に投票するとを表明したことは、全米の18才以上の若い有権者に多大な影響を与え、少なからずトランプ大統領に打撃を与えることはゆがめない。(Singer-songwriter and actress Taylor Swift is voting for Democratic candidates -- Senate candidate Phil Bredesen and US House of Representatives candidate Jim Cooper -- in her home state of Tennessee in the 2018 midterm elections.) そして、この彼女の行動にトランプ大統領は透かさず、「彼女の音楽を前より25%好きじゃなくなったよ。(=I like Taylor's music about 25 percent less now.) 」 とコメントする始末だ。

【テイラー・スウィフト(Taylor Swift) 】
1989年ペンシルベニア州生まれ。テネシー州に移り、14才でカントリー歌手デビュー。現在のジャンルは、カントリー、カントリーポップ、ポップ、ポップロック。2009年に初めて音楽最高峰のグラミー賞を受賞。その後、アメリカ、オーストラリア、カナダ、英国などの国の音楽ヒットチャート No.1を獲得。グラミー賞(Grammy Awards) 10回、エミー賞(Emmy Awards) 1回、ビルボード音楽賞(Billboard Music Awards) 23回、ギネス世界記録(Guinness World Records) 6つ、などなど数々の賞を総なめしている現在世界で最も売れているアーチストの一人。【参考ブログ:『アカデミー賞』(2013/3/12)】

ヒット曲は、
シングル600万枚以上が "Love Story"
500万枚以上が "I Knew You Were Trouble" と "Shake It Off"
400万枚以上が "You Belong with Me" と "Black Space" と "We Are Never Ever Getting Back Together"
など、けた外れの人気がある。

今までの総売り上げで言うと、
マドンナ(Madonna 1958~ ) 約3億枚
マライア・キャリー(Mariah Carey 1969~ ) 約2億枚
ホイットニー・ヒューストン(Whitney Houston 1963~2012) 約2億枚
テイラー・スウィフト(Taylor Swift 1989~ ) 約1億7500万枚
レディ・ガガ(Lady Gaga 1986~ ) 約1億1400万枚
ビヨンセ(Beyonce 1981~ ) 約1億枚
なので、いかにスウィフトの影響力がすごいのかが分かる。
 ■YS







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本庶佑・2018年ノーベル医学生理学賞/ Tasuku Honjo・The Nobel Prize in Physiology or Medicine 2018

2018-10-04 | 国際賞
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世界にはありとあらゆる「賞」が存在するが、最も権威があり「真の人類に貢献した人物に贈られる賞」では、これに匹敵するものはない。

1949年に湯川秀樹(Hideki Yukawa) 氏が日本人で初めて受賞(物理学)した際は日本中が歓喜のあまり狂乱するほど、ノーベル賞は日本人にとって「夢の夢」的な存在だった。それから16年後の1965年、やっと2人目の朝永振一郎(Shin'ichiro Tomonaga) 氏が同じく物理学賞を受賞した。それが今では毎年のように色々な分野で日本人(人口1億2700万人)が候補として注目されるのは、世界77億人いる中で大いに誇りを持って良いことである。

今回、またしても医学生理学賞(Nobel Prize in Physiology or Medicine) の受賞者(winner) の一人に京都大学の本庶佑(Tasuku Honjo 1942~ ) 氏が選ばれた。この分野の人々については全く知らないので調べてみると、やはり氏は若い頃、米国で勉強していたことが分かった。京都大学、東京大学各医学部に従事した後、1971年から1974年まで、カーネギー研究所とアメリカ国立衛生研究所(1971~1974 Research Fellow at Carnegie Institution of Washington, Baltimore, and at the National Institutes of Health, Bethesda, Maryland) で研究員となっている。【参照: 2014年10月10日に書いたブログ『ノーベル賞受賞者(The Nobel Prize Winner) と留学(Studying Abroad) 』】

ちなみにもう一人の共同受賞者はテキサス大学のジェームズ・アリソン氏(James P. Allison, Professor at University of Texas MD Anderson Cancer Center, Houston, Texas and is affiliated with the Parker Institute for Cancer Immunotherapy ガン免疫療法) で、賞金900万クローナ(9-million-kronor / US$1.01 million /日本円約1億1500万円)は両氏で等分する。

本庶氏で日本人受賞者は26人目(医学生理学賞は5人目)で、このうち「京都ゆかりの人(people associated with Kyoto) 」(出身、大学などの在籍)は14人となる‼ 京都に住んでいる者にとっては、人一倍うれしいニュースである。■YS


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