誰も書かない「ハリウッド・ハワイ・米国」の本音トーク

Information about Hollywood, Hawaii and the U.S. 

三船敏郎 (恩人) / Toshiro Mifune, A Great Movie Star

2015-06-27 | ハリウッド
三船敏郎*三船プロダクション http://www.mifuneproductions co.jp/

昨日のNHKニュースで映画俳優の故三船敏郎氏(Toshiro Mifune 1920~1997) がハリウッドの殿堂入りに選ばれたと報じられた。生前、その名誉は与えられるべき人だったので、かなり遅すぎた感がある。ただ尊敬する早川雪洲氏(Sessue Hayakawa 1889~1973) とマコ氏(Mako Iwamatsu 1933~2006) 同様、目抜き通りに名前入りの星形プレートが埋められ、後世まで人目を引く場所に置かれるのは大変素晴らしいことである。(設置場所: 6912 Hollywood Blvd.)

「ハリウッド・ウォーク・オブ・フエイム(Hollywood Walk of Fame)」 はロスアンゼルスのハリウッド大通り(Hollywood Boulevard) とヴァイン通り(Vine Street) 沿いの歩道約5㎞ほどの間にエンターテイメント界で活躍した人物の名前が彫られた2000人以上の星形のプレートが埋め込まれている。(早川氏は 1645 Vine St.に、 マコ氏は7095 Hollywood Blvd. の歩道に設置されている。)「チャイニーズシアター(TCL Chinese Theatre) 」の約200名の崇敬されている俳優のサイン、手形、足型などが刻まれたブロックコンクリートと共に世界的に有名。(It's also famous for the handprints, footprints and autographs of more than 200 celebrities in the concrete of the theatre's forecourt.) 【参照・ブログ『第3の故郷・ロスアンゼルス』】(2009.7.4)

★三船敏郎社長については下記ブログを参照してほしい。
『ウエスタン・西部劇と時代劇の衰退』(2012.11.20)、
『米国で最も有名な日本人:クロサワ・ミフネ(黒澤明&三船敏郎)』(2011.11.7)、
『映画俳優と自動車』(2009.7.26)






★早川雪洲氏は日本のみならず米国、フランス、ドイツ、英国の映画に出演した世界的大スターで、ハリウッドでも最初にトップスターになったことはあまり知られていない。学生の頃、ラブレア通りの映画館 【参照・ブログ『サイレント・フィルム』】 (2009・10・18) で無声映画の主役だった早川氏の映画をかなり見ている。近年、日本で彼を有名にしたのが映画「戦場にかける橋(The Bridge of the River Kwai)」(英米合作1958年)で第30回アカデミー賞作品賞を受賞し、彼自身も助演男優賞にノミネートされた。この映画を世界的に有名にしたのが映画の中の音楽「クワイ河マーチ」で、誰もが知っている名曲となった。

★マコ(岩松)氏とは京都の大学の15人程度の小さな会合で出会った。映画「パールハーバー(Pearl Harbor)」(米作品2001年)で彼が日本軍の指揮官・山本五十六を演じた数年後だったから亡くなる2~3年前に話を聞いたことになる。彼曰く、日本軍の陣営の設定、五十六の衣装などハリウッドで「日本」の間違ったイメージが多いとのこと。また、映画界の人種的差別の話が印象的だった。
【マコはアメリカの映画・テレビドラマに数多く出演し欧米で知名度のある東洋人俳優の一人。主な映画作品に『砲艦サンパブロ(The Sand Pebbles)』(1966年 アカデミー賞助演男優賞にノミネート)、『コナン・ザ・グレート(Conan the Barbarian)』(1982) と『コナンPART2 (Conan the Destroyer)』(1984 アーノルド・シュワルツェネッガー Arnold Schwarzenegger と共演)、『ライジング・サン(Rising Sun)』(1993)、『ロボコップ3(RoboCop 3)』(1993)、『セブン・イヤーズ・イン・チベット(Seven Years in Tibet)』(1997)、『SAYURI(Memoirs of a Geisha)』(2005) などがある。】 ■YS



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アメリカの典型的な朝食 / A Typical American Breakfast

2015-06-21 | 米国事情




様々な文化背景を持った全世界(約200ヶ国)からの移民で成り立っているアメリカ合衆国で「典型的な食事」について語ることはちょっと無理だが、『多くのアメリカ人が摂る朝食』については触れることが出来ると思う。

まず自分の例を出して恐縮だが、カリフォルニア州ロサンゼルスのビバリーヒルズ市(Beverly Hills, Los Angeles, California) で大学生時代 house-boy (住み込み書生の様な?)をしていた時、一年365日、ほとんど毎日同じ朝食で、まず最初にグレープフルーツ半分(a half grapefruit)、牛乳入りシーリアル(cereal with milk)、そしてカリカリに焼いたベーコン2枚(two slices of crispy bacon) とスクランブルエッグ(with scrambled egg)、最後はコーヒー(coffee) でしめる。ユダヤ系アメリカ人(Jewish American / American Jew) 老夫婦の長年の食生活に約3年間慣らされた。この食習慣のおかげで現在の京都での毎日の朝食は、野菜サラダ(vegetable salad) に始まり、ヨーグルト (yogurt)、バナナと牛乳入りのシーリアル (a bowl of cereal with banana and milk)、そしてコーヒーと、70近い日本人「ジジイ」がしているのは大変珍しいのでは?先日、ピッツバーグにいる同年代のアメリカ人の友人に聞いたら、全く同じ朝食メニューを摂っているのだと知って大変驚いた。と同時に彼もヘルシー志向だとわかって安心し納得した。

朝食の一般的な食べ物は:

【1群】
シーリアル(cereal)
オートミール (oatmeal)
ドーナツ (donuts / doughnuts)
ベーグル (bagel)
マフィン (muffin)
ホットケーキ (pancake)
ワッフル (waffle)
トースト (toast)
フレンチトースト (French toast)
サンドイッチ (sandwich)
クロワッサン (croissant)
クッキー (cookie)

【2群】
ベークドビーンズ (baked beans)
ポテトサラダ(potato salad)
ハッシュブラウンズ(hash browns)
フルーツ(fresh fruit) 

ベーコン (bacon)
ソーセージ (sausage)
ハム (ham)

卵料理 (egg)
   *スクランブルエッグ (scrambled egg)
   *オムレツ (omelette / omelet)
   *目玉焼き (fried egg)
      ー 片面焼き目玉焼き (sunny-side up)
      ー 両面焼き目玉焼き (turn over)  
         ー 黄身は生 (over easy)
         ー 黄身は半熟 (over medium)
         ー 黄身は固焼き (over hard)
   *ポーチドエッグ (poached egg)
   *ゆで卵 (boiled egg)
         ー 半熟ゆで卵 (soft boiled egg)
         ー 固ゆで卵 (hard boiled egg)

【3群】
コーヒー (coffee)
ミルク (milk)
ジュース (juice)
   *トマトジュース (tomato juice)
   *オレンジジュース (OJ / orange juice)
紅茶 (tea)
ココア (hot chocolate)


以上のいづれかのコンビネーションで摂っている。
卵の調理方法がかなり細かく分かれているのは、「肉の焼き方」同様、レストランで「アメリカ人特有のうるささ、わがまま‼?」からくるものだと理解してほしい。 Ha!  ■YS




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米国のプロ・スポーツ / Professional Sports in the U.S.

2015-06-04 | スポーツ




日本人だったら誰もが思うのが、米国で最も盛んなプロスポーツは「野球」だろうと。自分も長いことそう信じていた。現に MLB (Major League Baseball) に所属している30チームの試合は日本人選手を中心に NHK テレビで連日放送されている。アメリカに長く住んでいると色々な事がわかってくる。一般の人々が多く集まるレストランや飲み屋・スポーツバーのモニターに映し出される画像のほとんどがアメフト(アメリカン・フットボール American football) とバスケ(バスケットボール basketball)。たまに野球が放送されている。調べてみると意外な事実がわかった。

米国の5大プロスポーツの内、アメリカ国民に一番人気 (the most favorite sports) があるのがアメフトでダントツの38.8%、次にバスケの15.3%、そして野球の14.8%。サッカー (soccer) は4番目で8.2%、そしてアイスホッケー (ice hokey) の3.8%。日本で人気のあるバレー(バレーボール volleyball) やラグビー(rugby) は5大スポーツには入っていない。アメリカ人は観るのもするのもスポーツが大好きである。個人競技であるゴルフ (golf)、テニス (tennis)、陸上(track & field) は勿論、団体競技の sports もかなりの興味を持っている。それもそのはず、この5つのスポーツは、プロチームが約30チーム(サッカーだけが20チーム)あって各スポーツが全国の3~5のTV ネットワークと専属契約しているから放送量が半端ではない。競技人口もアメフト約900万人、バスケ2400万人、野球2300万人、サッカー1400万人、アイスホッケー300万人で、米国との人口差があるといえども日本の野球約800万人、サッカー600万人と比べるとかなり多い。

アメリカ人と話すとき、困惑するのがスポーツのチーム名。各米大都市には3~5のプロスポーツの本拠地があるので、どこの(where) どのスポーツの (which sports) どのチーム (which team) のことを言っているのかよく考えて会話をしないととんでもないことになってしまう!! まあ日本でも、サッカーの J1 (18 teams) 、J2 (22 teams)、J3 (13 teams) の53チームと数が多く大変だが、報道では必ずチーム名に地名が入っているのが唯一の救いか。

私事だが、アメリカの『もの』ーー政治、経済、社会から、文化、芸術、スポーツ、ライフスタイルに至るすべてーーをプロモーションする仕事のなかで、アメリカンフットボールがあった。1970年初期、アメフトは日本ではまだ一般にはあまり認知されていなかった。事務所が京都にもあったので当時、最強であった京大アメフト(京都大学)の依頼で米国本国よりプロのアメフトの記録映画(16mmフィルム)を取り寄せ、京大の選手たちを事務所に呼んで見せていた。同じく強いチームだった関学(関西学院大学)の学生には地理的にちょっと遠かったのでそれは実現できなかった。社会人チームが出来たのは1980年代後半になってからのことである。まだ日本でサッカーがポピュラーでなかった頃、Jリーグが誕生(1992年)するずっと以前、一時期アメフトが人気になり、そのままビッグ・スポーツとして定着すると思いきや残念ながらポシャ(=wrecked)ってしまった。主な理由として、ユニフォームとそれに付随するヘルメット、プロテクター、スパイクなどの備品購入する際の高額費用、アメフトのルール・規則の複雑さ、試合のテンポ等々で日本人、若者の真の人気をとらえられなかった。非常に残念である。■YS



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