ロシアの作家「チェーホフ」の「サハリン島」、を読んでいる。
小説か旅日記かと想像との想像に反して、帝政ロシア時の
サハリンのルポルタージュだった。
特に興味を引いたのが、強制収容といわれる囚人の記録だが、
これも想像に反してだった。
ロシア極東、シベリアという厳寒の土地になぜ、あんな立派な
橋や建物ができたのだろう、という疑問は長く残っていた。
サハリン紀行で、その疑問が解けた。
「囚人という労働力」なのだ。
「あるものは妻子を連れて、またある者は夫を伴って」サハリンに
向いた、と記述されている。この出だしだけでこれまでの既成概念が
壊れてしまった。
囚人だから自由は無いが、労働なので食べ物、住むところは与えられ
何年か刑期を務めると、農民囚などの身分と土地が与えられる。
きわめて人間的な処遇とシステムではないか。
読んでいてふっと、帝銀事件で獄中で亡くなった「平沢貞通」氏、の
ことが浮かんできた。死刑判決を受けどれほどの時間と心労を
重ねてこられたのだろう。
疑いがある、というだけで人の人生を取り上げる権利は国家や
それに関わる人には無いはずだ。
近代国家といわれる日本だが、帝政ロシア時代のアバウトなシステム
の方が余程、人権に配慮しているのではないか。
※サハリン島を1/5読んだ時点での思いだ。
※サハリン紀行、といわれているが岩波文庫の「サハリン島」しか
見つからなかった。どちらが正しい題名だろう?
小説か旅日記かと想像との想像に反して、帝政ロシア時の
サハリンのルポルタージュだった。
特に興味を引いたのが、強制収容といわれる囚人の記録だが、
これも想像に反してだった。
ロシア極東、シベリアという厳寒の土地になぜ、あんな立派な
橋や建物ができたのだろう、という疑問は長く残っていた。
サハリン紀行で、その疑問が解けた。
「囚人という労働力」なのだ。
「あるものは妻子を連れて、またある者は夫を伴って」サハリンに
向いた、と記述されている。この出だしだけでこれまでの既成概念が
壊れてしまった。
囚人だから自由は無いが、労働なので食べ物、住むところは与えられ
何年か刑期を務めると、農民囚などの身分と土地が与えられる。
きわめて人間的な処遇とシステムではないか。
読んでいてふっと、帝銀事件で獄中で亡くなった「平沢貞通」氏、の
ことが浮かんできた。死刑判決を受けどれほどの時間と心労を
重ねてこられたのだろう。
疑いがある、というだけで人の人生を取り上げる権利は国家や
それに関わる人には無いはずだ。
近代国家といわれる日本だが、帝政ロシア時代のアバウトなシステム
の方が余程、人権に配慮しているのではないか。
※サハリン島を1/5読んだ時点での思いだ。
※サハリン紀行、といわれているが岩波文庫の「サハリン島」しか
見つからなかった。どちらが正しい題名だろう?