愛宕神社から仙波河岸史跡公園への階段を下ると、下の方で子供たちの声が聞こえた。
どんぐりを拾いに来たようで、5、6人の子供と2人の保育士さんがいた。
「すみません」と1人の保育士さんが声を懸けてきた。
坂道が細いので、歩くじゃまになると思ったらしい。
各地で熊が出没しているニュースが多く、山にどんぐりが少ないと言っていたので、
「やはり、どんぐりは少ないですかね」
「さあ、そうなんでしょうか」
などと言っていると、こどもたちは、どんぐりの入った袋を持ち上げて、
「どんぐり」、「こんなにあった」などと、次々に私に見せにくる。
拾い始めたばかりのようで、数個しか入っていないが、嬉しそうにしている。
その可愛らしい挨拶を受けた後、その道から脇へそれて、公園外の池へ通じる道を探したが、奥は狭くなり無理のようだった。
しかたがないので、いつものように公園を抜けることにした。
歩行者用の木製デッキに出ると、前から自転車に乗った女性が来た。
こちらを見ても降りるそぶりもなく、スピードもそのままで、すぐ脇をすり抜けていった。
やはり、入口の看板は無視されているようだ。
喜多院と同じような対策が必要になるかも知れない。
池は以前と同じように、静かな水面だった。
金網の間から中を見ると、岸の雑草が刈り取られている。

対岸には並木があるが、その下の岸も奇麗になっていた。

右手の葦は枯れ、水面の水草も低くなり、ぺったりと浮かんでいる。

その近くに、4羽ほどのカモがいた。
こちらを警戒したのか、すーっと泳いで池の中央に移動した。

遊具のある小さい公園を迂回して、葦のある方の道に出た。
そこから中を見ると、公園側の岸も草刈りが済んでいた。
岸は狭く急斜面で、草刈りは大変だったと思う。

池に沿って先へ行こうとしたが、また、水道官の工事をしていたので、引き返すことにした。
金網を見ると、「あぶないから、はいっては いけません」と並んで、例の「犬の は飼主が持ち帰りましょう」の看板があった。

よく見ると、「犬の」のあとに、うっすらと「ふん」の2文字が読めた。
