その用水路に架かる橋の中に、ちょっと変わったものがある。
最初にそれを見たのは、伊佐沼方向から杉森稲荷神社に向かっていた時である。
ああ変わった橋があるなと思ったが、その時はそのまま通り過ぎてしまった。
なんとなくその橋が気になるので、後日前とは逆に伊佐沼に向かってその道を行った。
用水路を見ながら行くが、なかなかそれらしい橋が見つからない。

それもそのはずで、神社側から見たその橋は、よくある普通のものだった。
その反対側が白く盛り上がっている。
そっちへ行って見ると、確かにあの橋であった。

土管の上部の壁面が白っぽい円で埋めつくされている。
上部は白い漆喰のようなもので固められている。
反対側のコンクリートむき出しの、そっけない様子とは全く違う。
どうも、コンクリートの円柱を何本も積み重ねて作っているらしい。
何かの廃物利用かも知れない。
だれが造ったものか分からないが、他には見られないしゃれた造りである。