仙波氷川神社のヒガンバナは気になったが、天気が悪いのを理由に見に行かなかった。
昨日久しぶりに快晴になり、それにつられて出かけた。
もう咲いているだろうなとは思ったが、心配なのは見頃を過ぎていることだった。
坂を挟んで脇の道路から神社を見ると、どうやら間に合ったようだ。
神社の入口近くでは、ほぼ同じ方向を向いて整列しているようだった。
神社の入口で写真を撮ろうとしていると、坂を上ってきた二人乗りのバイクが入口にとまった。
後ろの女性が先きに下りて右手に行き、スマホでヒガンバナを撮り始めた。
運転していた男性は、バイクの傍でヒガンバナを撮り、その後右手に移った。
思わぬ2人の登場に、私は撮影を中断した。
その後数分で、2人はバイクに乗って走り去った。
では、撮影再開。
右側の角の先は、以前と違い白いヒガンバナに入れ替わっていた。
近くに白い花があり、思わず撮ってしまった。
大きな木の脇を少し上ると、木立の下は前とは様変わりして、一面の花に変わっていた。
所々に白い花が小さく集まっている。
陽射しは花の群落の端の方にしか当たっていない。
そのうち、神社の入口のほうから、子供や大人の入り混じった声が聞こえてきた。
どんどん近づいてきて、「わーきれい!」などと大きな声もした。
近くの幼稚園から来たのだろうか、20~30人の園児が列を作って境内に入ってきた。
その声を聞きながら、境内を移動すると、手水舎の裏手にもヒガンバナの小さな群れがあった。
また、前回見た小さな祠の前のヒガンバナも、木洩れ日を浴びて咲いていた。
この花はやや最盛期を過ぎているように感じた。
園児たちは境内に散らばり、思い思いに遊んでいる。
単独行動の子を先生が追いかけたり、数人でヒガンバナの方へ駆け寄る子もいる。
ヒガンバナを観るには、園児たちの身長はちょうど良い。
「すごいね!」「きれいだね!」
その一方で、先生は「花に触っちゃだめだよ!」と大きな声で注意していた。
見て、触って、匂いを嗅いで、今しかできないよ。