「つくつく日記」

NGO代表、空手家、学校の講師とちょっと変わってる私の日々の雑感をお届けします。

台湾への旅 「まんぷく!まんぞく!まんてん!」~その1~

2005年05月20日 | 「台湾への旅」

今日はちょっと一休みをして、妻が旅の食についてご報告します。食は台湾旅行の大きな目的の一つでした。台湾に行ったことがある人からは、ごはんがおいしい、と必ず聞きます。出発前はネットサーフィンをしていて気がつくと台湾の食について調べていました。期待は膨らみます。

必ず食べたいと思っていたのが小龍包です。台湾と言えば小龍包!という方は多いのではないでしょうか。まず向かったのは、最近日本にも支店が増えている鼎泰豊(ティンタイフォン)。ガイドブックには必ずと言ってよいほど載っている、名店中の名店。意外に混んでおらず、すぐに中に通されました。

お店は小ぎれいなファミリーレストランといった様子。早速小龍包を注文します。やってきたのは、蒸篭に10個並んだ小龍包。「おぉ!」心の中で叫びます。皮を破らないよう、丁寧に口に運び、一気に口に入れはふはふと噛むと、、、、肉汁が口中にあふれてきます。



おいしい、、、でもなんか汁がちょっと冷めているかも、、、。あっつあつの肉汁を期待していたので、ちょっと拍子抜け。でもやけどの心配がないから、まぁいっか、とおいしく頂きました。お店を出た時には行列が出来ており、お店の人気が窺えました。

次に楽しみにしていたのが、台湾のお茶です。お茶といえば緑茶やほうじ茶しか知りませんが、小さい容器で飲む「甘い」お茶とは一体どんな代物なのでしょう?鼎泰豊でいっぱいになったおなかを落ち着かせようと、のんびり散歩しながら紫藤廬(ツートンルー)に向かいました。



この茶館は渡辺満里奈さんの本に「日本統治時代に建てられた自宅を今は茶館として開放している。どこかハイカラな日本建築風で、とても落ち着く」と紹介されていました。その言葉のとおり、緑あふれる日本庭園風の落ち着いた庭の奥に、歴史を感じさせる日本風のお家が佇んでいます。

畳の部屋に通されると、そこはまさに戦前にタイムスリップしたような、不思議な感覚になる空間。そこにいる人たちも、流れている空気と一体のリズムで、思い思いに会話をしたり、本を読んだり、お茶を飲んでいます。そこでは鉄観音茶ともう一つお茶を頼みます。



台湾のお茶の淹れ方はちょっと変わっていて、小さい急須におちょこみたいな小さい茶碗で、1回の茶葉で数回お茶を淹れます。香りをかぐと、すぅっと鼻から抜けるようなさわやかさのあとに甘みが体中をまろやかにするよう、そして口に含むとふわぁっと深いコクが広がり甘さがしばらく残ります。お茶を飲んだ後の容器から沸いてくる香りはなんともいえず虜にされます。容器を鼻にくっつけて、くんくんと匂いを嗅いでは恍惚とします。紫藤廬は古い時代に想いを馳せながら、お茶の力に癒されるには最高の場所です。

お茶で幸せ気分まんてんになった後、台北から電車で30分ほどのところにある桃園の神社を訪れました。その様子は後日ご紹介します。

さて、まだまだ続きます。桃園からの帰りの電車では、夕飯に何を食べるか議論が白熱しました。その結論は「台湾に来たんだから、最高においしい小龍包を食べたい!」。つまり、鼎泰豊では満足できなかったのです。なんで肉汁がぬるいの?それは納得できない!鼎泰豊がある地区は小龍包の名店が多いらしく、再度向かいます。

ホテルでもらった情報誌に載っていた、鼎泰豊からほんの100メートル程度しか離れていないお店に入ります。庶民的な雰囲気のお店で、お客さんは私たちの他に日本人の団体がいるだけです。早速小龍包を注文。

ドキドキしながら待っていると、やってきたのは湯気がほかほかの蒸篭です。今度こそは!と丁寧に口に運ぶと、、、はふっ、あっつっ、はっ、ほっ、おいしい~!これこそ私たちが求めていた小龍包だ!夢中で食べ、おかわりまでしてしまいました。あぁ、また食べたい。(お店の名前を忘れてしまったのが悔やまれます)

その日のシメに選んだのは、Ice Monsterというお店のおっきなマンゴーカキ氷。写真にあるとおり、まさにマンゴー尽くし!マンゴー好きにはたまりません。マンゴーの実と、マンゴーアイスと、黒砂糖がかかった氷の絶妙なコンビネーション。これフィリピンでもやったら人気でると思います。



あぁ、台湾の食って素晴らしい。初日から虜になったのでした。でもこれはほんの序奏だったのです。さらなる感動的な食との出会いが私たちを待っていました。

食についてはまた、一休みの際にお届けします。