以前にお伝えした小学生向けの講座「土曜学校~世界を知る会~」の一環でこどもたちと明治神宮を訪れました。世界の事知るのも大切だけど、世界に発信できる日本の文化を知る事も大切だという主旨。朝8時半、武蔵野市役所に集合しバスにのって明治神宮へと向かいました。
明治神宮。ほとんどの人がその名前を聞いたことはあるでしょう。しかし、詳しいことを知っている人は少ないと思います。明治神宮に祀られているのは?問いに答えられたうちの学生はほとんどいません。神社の名前の通り、祀られているのは明治天皇と昭憲皇太后です。
と言う事は明治天皇の没後作られた神社と言う事であり、設立は大正9年11月1日。神社の歴史としては新しいものなのです。入口を飾る大鳥居は木造のものとしては日本最大で高さは12メートルで檜作り。この木は国産ではなく、当時の台湾総督府から献木されたものです。
今回は明治神宮をボランティアで案内している「響」というNPOの方々がこどもたちを案内してくれました。みなさん、20代前半の若い方でこどもとも和気あいあいと神宮内を案内してくれました。
神社の大鳥居をくぐると、丸い砂利が敷き詰めた参道があります。これは「玉砂利」といい、歩きながら足の裏をこすり付ける事によって、本殿に到着するまでに体や心の悪いものを綺麗にすると言われています。
明治神宮は代々木という場所にあります。この地は昔から代々木と呼ばれており、代々樫の木が生えていた事から代々木という地名が付いたそうです。樫の木からはドングリの実が落ち、その実から芽が出てまた木になる。代々、木が続いていくという意味でもあるそうです。
明治神宮の中には御苑があり、そこにはお茶室があります。こどもたちはそこでお茶を頂くのですが、お茶の先生の凛とした厳しさに、いつになく真剣な表情。お茶とお菓子を頂いたあと、二人一組になってお茶を点てる役と客人役に別れて体験をします。
頂きますやどうぞと言った言葉を言う時にお辞儀をするのですが、その仕方がみんなぎこちなく、それでも一生懸命している姿がとても微笑ましい光景でした。御苑を一回りした後、お参りをしました。
2礼2拍1礼が神道式のお参りです。神官の方から作法を教わって、各自神妙な面持ちでお参りをしていました。中には結構長い時間お祈りをしていたこもいました。一体、どんな事をお願いしていたのでしょうか。
~番外編~
10月は神無月と呼ばれます。神がいない月ですね。それはなぜかというと、八百万の神全てが、神道の大元である天照大御神のところ、出雲大社に集うからだそうです。よって、出雲大社では神無月ではなく神在月と呼ばれるそうです。