「つくつく日記」

NGO代表、空手家、学校の講師とちょっと変わってる私の日々の雑感をお届けします。

台湾への旅 「台北市私立伯大尼育幼院」~その2~

2005年05月10日 | 「台湾への旅」

彼女に案内してもらった施設内の設備に、私たちはただただ感心するばかりでした。まずは子どもの部屋です。ユニットごとに台所兼リビングとお風呂があり、1ユニットには子どもの部屋が2つあります。小学生以上の子どもは1部屋に2人まで、小学生以上の子ども6人につきスタッフは1人といったような政府の規則があり、この施設は規則をきちんと満たしています。



子どもたちの部屋の綺麗さに驚いたのはまだ序の口でした。普通の小学校のものよりも少し小さい程度の立派な図書館、コンピュータールーム、これまた普通の小学校のものと比べても遜色のない大きいプール、遊ぶのに十分な広い庭などなど。

施設を訪れ「自分の家よりすごい」という人が多いことも頷けます。子どもたちには友達を施設に呼ぶことを推奨しているそうですが、この施設であれば子どもたちも恥ずかしく思うことはないでしょう。



この施設には幼稚園も併設されており、外からもたくさんの子どもが通っています。地域とのつながりを密にするという効果は大きく、この日は幼稚園による母の日イベントが開かれ、多くの方が訪れていました。楽団による演奏が流れており、「ん?どこかで聞いた曲」と思ったら、踊るポンポコリンやドラえもんなどの懐かしい曲でした。

天気が良かったせいか、イベントで賑やかだったせいか、設備が素晴らしかったせいか、この施設には明るい雰囲気が満ちていました。もちろん大変なことは多いと思いますが、さすが「私立の中では一番」と自信を持っている施設だと感じました。



夫はこの施設を訪問して、今までの活動の中で、施設の充実度と子どもの充足度は比例しないと思っていましたが、ここまで立派な施設だと決してそうとも言えないのでは、と考えさせらたようでした。

台北の施設を後にし、この日の午後には台中の施設への訪問が予定されていたので、一路台中へと急ぎました。台中ではまた一味違った施設を訪問することになります。