改めてテレビの力はすごいと感じました。
『納豆の食べ方で簡単にダイエットが出来る』というテーマで放送したとたん全国的に納豆がなくなりました。
店も工場も対応に追われ対策を施したところに今度は「でっちあげ」のニュース。
これはまた大きな騒動となるのでしょう。
手のひらを返したかのように今度は納豆が売れ残ったりしてしまうのですかね?
なによりも一番の被害者は生産者であり、そして番組出演者であると思います。
納豆は大量生産に反し売れ行きは落ちるだろうし、番組は打ち切りが決定しました。
「でっちあげ」の情報を少しでも分かりやすく勤めたタレントの方々の努力は思っても見ない形で裏切られてしまいました。
でも、僕は今回の騒動はひとえに番組制作者が悪いとは思いません。
一番の問題なのは視聴者の僕たちなのだと思うのです。
ダイエットにしたってなんにしたって『手軽にすぐに』を望みすぎている気がします。
どんなことでも結果というものにはそれに見合った努力が必要なのに、僕たちはその努力をすぐ惜しもうとする。
そんな視聴者のわがままとも言える要望に沿った番組を毎週作ろうとしたら不正だってしたくなりますよ。
だからって不正をしていいわけじゃないけど、そこに責任を求める前に根本的な原因をしっかりと把握しないといけないと思うのです。
人類は生き急ぎすぎている気がします。
そんな人類の進化に無理やり付き合わされて地球もだいぶ疲れてしまっています。
これ以上急いで僕たちはどこに向かうつもりなのでしょう?
人生という限られた時間に焦りを感じてしまいますが、時間を積み重ねなければ成せないことだってあるはずです。
手軽さや早さばかりに気を取られることから手順や努力の積み重ねの中にある趣を良しとする意識のシフトチェンジをしていかなければならないような気がします。
まずは出来ることからやっていこうと僕は思います。