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ジニーの、今日も気まぐれな感じで・・・

気負わず、気取らず、ありのまま。
ゆるりと思ったことを書いていってます。
お気に召したらうれしい限り。

「虹の女神~Rainbow Song」  ジニレビュVol.5

2006年10月29日 23時23分49秒 | レビュー(ジニレビュ)
空に架かる水平な虹。
大気中の氷の結晶に光が反射し生まれる現象で、雲が薄くても濃くても現れることのない珍しい現象。
そんな珍しい虹を見た二人の間にあったのは、虹のように儚いものだったのかもしれない・・・。


「虹の女神~Rainbow Song」・・・市原隼人、上野樹里主演の淡い青春ラブストリーです。
監督は「親指さがし」「ニライカナイからの手紙」の熊澤尚人。
原案は「イノセントワールド」で衝撃的なデビューをした桜井亜美。
そしてプロデューサーは「LOVE LETTER」「リリィ・シュシュのすべて」の岩井俊二です。
先日のブログにも書きましたが、僕は岩井俊二の作品がとても好きです。
どこにでもあるような日常を切り取ったような映像がいつの間にか心に染み込む感覚がすごくハマるのです。
そしてそれは今回の「虹の女神~Rainbow Song」も例外ではありませんでした。



「もう会えないから、もう一度会いたい・・・」
物語の序盤、主人公はヒロインの死を知ります。
それをきっかけに主人公はヒロインと過ごした日々を思い出していきます。
学生時代自主制作の映画をきっかけに近づいた二人の心。
主人公にとっては何でも話せる女友達。
ヒロインにとっては好きな人。
その微妙な関係は、淡く儚くどこか甘酸っぱい。
何かきっかけがあればきっと恋人になっていただろう二人は、お互いの気持ちに素直になれずその曖昧な距離を縮めることはありませんでした。

途中、観ているうちに上野樹里の演じるヒロインのいじらしさ、女らしさが僕の胸をくすぐりました。
「この気持ちに気付いてよ・・・」という女心。
気持ちとはうらはらな言葉たち。
自然体な彼女の演技にフィクションと知りつつもやきもきしてしまいました。



想い出は美化されるとよく言いますが、本当はそうではなくてただその瞬間にある輝きに気付いてないだけなのではないか。
そんなことを思いました。
僕がここにいる「当たり前」。
君がそこにいる「当たり前」。
それがなくなったとき、振り返ったときに初めて人はその輝きに気付くのでしょう。

・・・う~ん、他にもいろいろ書きたいけどネタバレになりそうなので控えておきます。
また日を改めて物語を深く掘り下げたところまで書こうと思います。
とにかく、僕にとって今年観た映画の中で1番の作品でした。
正直な話、もう一度観に行きたいくらいです。
期待を裏切らない岩井俊二作品はやっぱりいいなぁ。


そこにあるのは「失くして気付く大切なものと、恋のもどかしさ」でした。
この映画は僕に穏やかな感動を与えてくれました。
そして僕の大好きなものがまたひとつ増えました。
なんかいま、とても充実してます。



arlecchinoさん>ゲームが好きとうまいは必ずしも比例しないですもんね。
やっていて楽しければそれでいいんですよ☆
漢検準2級ってすごい(≧◇≦)
そういうスキルってなんか憧れます。
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