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倉知淳 『星降り山荘の殺人』 読了

2020年11月30日 22時26分44秒 | 読書
こんばんは、ジニーです。


11月最終日にして、今月初の読書感想です。
ずっと前に読了してましたが、後回しにしすぎですね・・・。
反省反省。


さて、今回は倉知淳さんの「星降り山荘の殺人」を読みました。
以前から気になっていた、名作ミステリーの一つ。

ようやく手にすることが出来ましたので、読みました。


タイトルからわかる通り山荘を舞台に展開されるミステリー。
ミステリー好きなら否応なくワクワクしちゃうクローズドサークルものです。
さらに面白いのは、確証の最初に、著者からの説明が入るんですね。
「ここで本作の探偵が登場する」とか、「伏線があるから注意するように」とか。
さらには挑戦状まで出てきます。

なかなかこういう仕様のミステリーは初めてです。


そういった独特な要素はありつつも、内容はスタンダードなもので
連続殺人の犯人を探偵役と助手役が暴くという形です。

しかし、一筋縄にはいかないからこそ、時代を超えて名作と語られる作品。


普通に読んでいたら著者の術中にはまってしまい、まんまと手玉に
取られてしまいます。

注意深く読んでいれば、なんとなくその伏線やミスリードにも気づけるので
もし読まれる方は、是非読みながら謎解きにも挑戦してみてください。



ある山荘に集められたスターウォッチャー、UFO研究家、女流作家、
不動産開発会社の社長と経理担当、女子大生2名。
いろんな癖のある登場人物が、雪の吹きすさぶ山荘に取り残され
連続殺人事件に巻き込まれていく。

助手役となる登場人物の1人称で語られる物語。

だれが犯人なのか、疑心暗鬼になる一行の浮き沈みの激しい
感情の振れ幅に、読みながらうっとうしかったり、イライラしたり
ほっこりしたり、驚いたり、一つのエンターテイメント作品としても
25年も前の作品とは思えない面白さがあります。


しかし、一番の曲者は、ちょいちょい登場してくる著者なのかもw




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