ミニとまとの葉の中にまるまっている葉があるので、ごきげん野菜の店長さんに聞いてみました。
「ミニトマトの葉の丸まりですが、よく言われるのは窒素過多。肥料の窒素成分が多いと枝葉の生長が良すぎて葉が丸まるといった症状が知られています。植物の生長には枝葉の生長の『栄養生長』と花や実の成長の『生殖生長』とがあるのですが、『栄養生長』傾くと花や実の着きが悪くなり、一般の栽培では良くないこととされています。」
「植物は元気で勢いがいい時は枝葉を伸ばす『栄養生長』、ちょっと限界を感じ始めた時に次の子孫を残す『生殖生長』にとそれぞれの生長に力を注ぎます。実をとりたい人間にとっては両方バランス良く育って欲しいものです。そこで土の栽培技術ではこのバランスをいかにとるかをテーマに肥料の遣り方、水のやり方など論議されてきています。」
「ですがハイポニカの考え方は基本的に違っていて、上記のように人間があれこれバランスをとって育てるのではなく、植物の生長に良いと思われる環境を整えたら、あとは植物が思い通りに育つサポートをするという考えです。虫やらウィルスでなければ、葉が丸まっているのは勢いが強い状態。一般的な栽培では『窒素過多』とか『肥料やりすぎ』とか『樹ボケ』とか言われてしまうかもしれませんが、どうかこの勢いのまま元気に育ててやってください。あとはミニトマト自身が脇芽を多く伸ばすとか、実を太らせるとか強すぎる勢いを生長に使って、徐々に落ち着いてくるはずです。」
伸びざかりの茎の葉は一様にまるまっているようです。元気な証拠ということで、見守っていきます。