法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

カウンセリング研究会《くりのみ》
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主宰者の《日乗》

『教行信証』の言葉

2013年05月24日 23時32分42秒 | カウンセリング研究会【くりのみ】

明日、5月の くりのみ会《親鸞とカウンセリングコース》を開催します。

一昨年4月にスタートした勉強会ですが、ようやく、今回で『信巻』が終わります。

『教行信証』は、経文・釈文からの引文が多く難解であります。
一人で読みすすめることは、なかなか難解ですが、
お仲間とご一緒の勉強会は、気合いが入って気分が良いですね。

さて、明日は、『信巻』の最後になります。
所謂、「誹謗摂不の問答」の箇所で、曇鸞『浄土論註』と善導の釈文二門の箇所です。

今回の箇所も大変面白いところです。

例えば、次のような言葉があります。

有後心
有間心

無後心
無間心

前の二心は、平生の我々の心でしょうか?
まだ先があるので、緩んでしまいます。
マア、私の日常は、この二心のようです。

後の二心は、「今に生きる」ということ。
道元さんの 「而今」(にこん)に重なるように思います。

『教行信証』には、
「この十念は、無後心・無間心に依止して生ず」と出ています。

(くりのみ会)は、どなたでも参加できる楽しい会です。
ぜひ、お出かけください。

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日本ハム 大谷翔平投手 初登板。

2013年05月23日 23時04分42秒 | 日乗

交流戦 日本ハム―ヤクルト(2013年5月23日 札幌D)に、
大谷翔平投手が初登板しました。

5回2失点で交代しましたが、見事な投手での初陣だったと思います。

若い選手の登場は、嬉しいですね。

大谷君、阪神の藤波晋太郎投手…、成長を念じます。


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三浦雄一郎さんと求法僧

2013年05月23日 22時39分02秒 | 日乗

冒険家の三浦雄一郎さん(80歳)が、
世界最高峰エベレスト(8848メートル)の登頂に成功したそうです。
史上最高齢のの頭頂だそうです。
おめでとうございます。
25日には、ベースキャンプに戻る予定だそうです。
下山も、大変危険のようですから、十分に気をつけて下山してもらいたいと思います。

さて、今日のブログの題名を「三浦雄一郎さんと求法僧」としましたが、
直接の関係は全くありません。

私が、勝手につけました。

いつも、思うことですが、「求法僧」の方々のご苦労も大変なものがあったと思うのです。

日本から中国に出かけた求法僧もいます。
中国からインドに出かけた求法僧もいます。
インドから中国に仏法を伝えた僧もいます。

三浦雄一郎さんに匹敵するような、それ以上のご苦労されたのではないでしょうか。

中でも、法顕(337ー422)さん。
中国東晋時代の僧侶です。
60歳を越えて、戒律を求めてインドに出かけ、80歳目前に中国に戻りました。

法顕さんの旅行記『仏国記』(法顕伝)は、当時の中央アジア・インドの様子を伝える
貴重な資料でもあります。

三浦雄一郎さん、法顕さん、求法僧、本当にお見事なお手本をのこしてくれました。


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立川談志さんの落語と「くりのみ会」の意味

2013年05月22日 20時58分02秒 | 【落穂拾い】

【落穂拾い】No355を更新しました。
      ↓
http://www.ab.cyberhome.ne.jp/~kurinomi/otibohiroi/350-359/otibo355/page001.htm

内容は、談志師匠の「欣弥め」のマクラが、
【くりのみ会】の名称を説明するに絶好だったのです。

栗と柿の話です。

【落穂拾い】No355をご覧下さい。


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里村専精師 浄土真宗にようこそ(No012)

2013年05月21日 23時27分35秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No12をお届けします。

浄土真宗にようこそ(012)

親鸞聖人の浄土往生の決断は、「雑行をすてて本願に帰す」というものでした。
『私に信心があります』とか、『私は悟りました』なとどいう不遜な言葉はありません。
親鸞が帰したものは、阿弥陀仏の本願の歴史でした。
本願は歴史を縫って、一筋のサンガの事実を形成していました。
それは歴史するサンガです。
釈尊の時代を起点にして、龍樹・世親を生んだサンガへと歴史しています。
そして中国では、曇鸞から発して玄中寺にそれは歴史しました。
道綽(562-645)禅師は、そのサンガに大きな驚きを見て安楽集を書いたのです。
その安楽集を、誰が読んだでしょうか。
善導大師が、おそらく熱心な読者だったようですが…。
ほとんどの人に読まれることもなく、安楽集は法然(1133-1212)を待ったのです。
およそ五百年を過ぎて、本願の仏道はようやくそれを読む人を見つけるのです。
法然上人に師事して、親鸞は大きなサンガを見つめます。
歴史するサンガに覚めて、親鸞は釈尊をも包んで展開するサンガに生きるのです。
それは大きな世界の確信でした。無量光明土と讃歎されています。
この世に生きる総ての人を包む光明に満ちた世界が開かれているのです。
このことを『大般涅槃を超証する』とも親鸞は言います。
雑行をすてて本願に帰して、親鸞には大きなサンガ世界が見えていたのです。
如来の大行を讃歎する親鸞は、本願によって開かれた一切衆生の存在根拠に安立します。
親鸞はその90年の生涯を通して、ただ南無阿弥陀仏するのでした。
大きな如来の行に生かされて、親鸞は感動に満ちた往生道を生きたのでした。
如来の大行は、歳月を度外視して着々と息づいているのですから。


カウンセリング研究会【くりのみ】親鸞とカウンセリングコースは、
5月25日(土)に開催されます。
テキスト・資料は、事務局で用意しています。

ぜひ、皆さまの参加をお待ちしています。

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正岡子規と「明治三陸大津波」の俳句

2013年05月20日 22時37分22秒 | 日乗

5月18日(土)の「土曜ワイドラジオTOKYO 永六輔その新世界」で、
リスナーの方が、
1896年の端午の節句5月5日(新暦6月15日)に東北地方を襲った
「明治三陸大津波」の時の、正岡子規の俳句を紹介していました。

五月雨は 人の涙と 思うべし

皐月寒し 生き残りたるも 涙かな

当時、正岡子規は、新聞「日本(ニッポン)」の記者だったそうです。

子規は、結核で闘病中で現地に出かけられませんでした。

同僚の記者達の記事を参考にして、俳句を詠みました。


図書館で、正岡子規に調べようとは思っているのですが、
webで検索したところ、立教大学資料展示が見つかりました。

正岡子規&「明治三陸大津波」について上手にまとめられています。

下記でご覧下さい。
   ↓
http://www.rikkyo.ac.jp/research/library/archives/exhibition/036/meji_tsunami.pdf#search='%E6%AD%A3%E5%B2%A1%E5%AD%90%E8%A6%8F+%E9%9C%87%E7%81%BD+%E4%BF%B3%E5%8F%A5'

 

我が日本国は、火山列島。
これからも、地震・津波・噴火etc、自然の猛威が想像されます。

このこともしっかりと受けとめて、「原発のない日本国」を建設していくことを念じます。

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写真家・大石芳野さんの言葉

2013年05月19日 23時18分05秒 | 日乗

今晩、写真家の大石芳野さんと、渋谷で食事をご一緒する幸運をいただきました。
声明学園の同級生の石川さんがの企画であります。
大石さん、石川さんに感謝であります。

大石さんは、2007年、『ベトナム 凛と』で土門拳賞を受賞。
2008年にエイボン女性大賞、紫綬褒章を受章しています。
主要著書は、
『無告の民 カンボニアの証言』(岩波書店)
『沖縄に生きる』(用美社)
『夜と霧は今』(用美社)
『あの日、ベトナムに枯れ葉剤がふった』(くもん社)
『カンボジア苦海転生』(講談社)
『コソボ 破壊の果てに』(講談社)
『アフガニスタン 戦禍を生きぬく』(藤原書店)
『〈不発弾〉と生きる 祈りを織るラオス』(藤原書店)
『福島 FUKUSIMA 土と生きる』(藤原書店)
他、人間存在に在り方を揺る動かす作品を発表されております。

今晩は、大石さんから、取材で出かけた各国・各地でのお話と、
現地の皆さんとの交流について聞かせていただきました。


大石さんがご自身の体験を土台にして紡ぎ出した言葉。


『真実は やがて その芽をふく』

大石芳野(写真家)×園子温(映画監督)
トーク&スライドが開催されます。

2013年5月29日(水) 19:30~21:30 
代官山蔦谷書店 2号館1階 カフェスペース


詳細は下記からどうぞ!
      ↓
http://tsite.jp/daikanyama/event/001785.html

 

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『大無量寿経』の言葉 

2013年05月18日 23時03分55秒 | 日乗

区立図書館で借りてきた一冊からの引文です。

『現代語訳 大無量寿経 躍動するいのちを生きよ』
著   者:高松 信英
発行所:法蔵館  1999年8月10日 第一刷

《原文》
勇猛精進、志願無惓。專求清白之法、以惠利群生。恭敬三寶、奉事師長。
以大莊嚴、具足衆行、令諸衆生 功成就。住空無相 無願之法、無作無起。
觀法如化。遠離麤言 自害害彼 彼此倶害、修習善語 自利利人 人我兼利。
棄國捐王、絶去財色、自行六波羅蜜、教人令行。
無央數劫、積功累、隨其生處、在意所欲。
無量寶藏、自然發應。教化安立、無數衆生、住於無上正眞之道

《読みください》
勇猛精進にして、志願倦むことなし。専ら清白の法を求めて、もって群生を恵利しき。
三宝を恭敬し、師長に奉事す。大荘厳をもって衆行を具足し、もろもろの衆生をして功徳を成就せしむ。
空・無相・無願の法に住して、作なく起なし。法は化のごとしと観ず。
麁言の自害と害彼と彼此倶に害するを遠離して、善語の自利・利人と人我兼利するを修習しき。
国を棄て王を捐てて、財色を絶ち去け、自ら六波羅蜜を行じ、人を教えて行ぜしむ。
無央数劫に功を積み徳を累ねて32その生処に随いて意の所欲にあり。
無量の宝蔵、自然に発応す。無数の衆生を教化し安立して、無上正真の道に住せしむ。

《現代語訳》 本書p37~
法蔵菩薩は、何者にも負けず、努力を積み重ね。願いを忘れることはなかった。
ただひたすら欲望の眼に汚染されない真実を求め、まわりの人びとの踏み台になって活躍する。
目覚めた人と、目覚めてゆく生活と、目覚める道を歩む仲間を敬い、
師を忘れず、自分自身でさえ気づかない目覚めた心の働きそのものになって、
まわりの人びとに素晴らしい体験をさせる。
その心は青空のように物事にこだわらず、形あるものは縛られず、欲望にとらわれず、
自己主張しなければならないことは何ももっていなかった。
見えるもの、聞こえるものは、すべて仮の存在だということを知り、
自分本位の欲望の言葉が自分を傷つけ、まわりを傷つけ、世の中を暗くすることを知り、
真実の言葉が、自分を大事にし、まわりを生かし、世の中を明るくすることを学んだ。
国と王という言葉で象徴される、金と権力を求める生活を離れ、道を求める生活に入り、
みなと共に歩もうとする。そして気の遠くなるような長き世をかけてでも、
素晴らしい目覚めた働きを身につけ、どんな人の心の世界にも飛び込み、
その人の関心事をご縁として心を交流させ、無限のいのちの輝きを無心に放ち、
人びとを感化して、安心してこの上ない明るい道を歩ませる。

法蔵菩薩の働きに関する箇所を引文いたしました。
(菩薩)とは、現代流にいいますと、民衆の(サポート役)の人と私は領解しています。

ご縁のある方に読んでもらいたくて、少し長いですが引文させてもらいました。


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5月のくりのみ会《道元とカウンセリングコース》終了しました。

2013年05月17日 23時31分55秒 | カウンセリング研究会【くりのみ】

先程、5月の「道元とカウンセリングコース」から帰宅しました。

今晩の参加者は、総勢18名(男性12名 女性5名)でした。

学習会は、
①『正法眼蔵・菩提薩埵四攝法』の音読
②坐 禅
③『正法眼蔵・他心通』第6回目の解説

勉強会の後、いつものように「つきじ植むら」で夕食&懇談タイム。
13名の方が参加されました。

今回で、『他心通』は終了しました。
次回から、『仏向上事』に入ります。
 
tenjin先生のお話。
道元さまの教へはどの巻も大事なものですが、
『仏・・・』で始まる巻は、特に大事な巻です。

『仏向上事』もそうですが、『仏祖』『仏性』『仏教』『仏道』『仏経』『仏道』があります。


◆次回は、6月21日(金) 午後18時30分~20時30分 
  タワーホール船堀  会場は、玄関のインフォメーションをご覧下さい。

 
 音読タイムは、引き続き『正法眼蔵・菩提薩埵四攝法』になります。
 テキストは、事務局で用意しています。

 

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ねがい 願楽(がんぎょう)

2013年05月17日 12時16分29秒 | カウンセリング研究会【くりのみ】

本日、夜、《道元とカウンセリングコース》が開催されます。

今晩から、『正法眼蔵・菩提薩埵四攝法』の音読をします。

『菩提薩埵四攝法』 『現成公案』 『典座教訓』の三巻は、
先師・五十嵐正美先生を囲んで音読した巻で、
本当に懐かしい想いがこみ上げます。

只今、予習で、『菩提薩埵四攝法』の音読をしているところです。

この巻の柱は、布施・愛語・利行・同事。

道元さまは、菩薩の実践行(度衆生心)のためにこの四つの柱を立てられて
綿密に解説しておられます。

菩薩というと、現代の我々には馴染みがうすいですが、
現代に置きかえると、(菩薩=サポート役)と私は、領解しています。
教師・保母・介護士・ボランティア・・・他にもいろいろありますね。
役所の公務員も入るでしょうか?

但し、そのような方々が、
布施・愛語・利行・同事の行願を心底におさめて仕事をしているか????

現代の菩薩(サポート役)の方々に、『菩提薩埵四攝法』を読んでもらいたいですね。


さて、道元さまは、布施が発動する根っこのところを、

「願楽(ガンギョウ)によるべきなり」と示しています。

すてきな言葉です。


『大無量寿経』には、四十八願が示されています。


仏教は 人間学。

仏道は 人間道。


道元さまは、「仏道をならふというは 自己をならふ也」と示されています。


仏教は、お葬式・法事の荘厳・儀式のためのものではありません。

日々の生活の中で仏教が活かされることを念じます。

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