法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

往相回向と還相回向

2022年01月13日 23時36分29秒 | 日乗

今晩は、声明学園で上野稲荷町まで出かけました。
この十数年、木曜日の夜6時と9時に,通学のために上野駅を通過します。

今晩は、寒さのため、そして新型コロナ感染拡大のせいでしょうか、
随分と人出が少ない感じでした。

オミクロン株の感染拡大。
重症者が少ない、感染拡大が顕著、三回目の接種の前倒し、経済を回すetc
いろいろと報道されますが、
後期高齢者はステイホームをして流行が落ち着くのを静に待つことにします。

さて、Zoom法音道場で『三帖和讃』をうたっています。
又、くりのみ会では『顕浄土真実教行証文類』を読んでいます。

親鸞さまのお教えの核心は、「二種回向」にあると晩学ながら理解しています。
ただ、学者さんによる「往相回向還相回向」の解説は、なかなか難しくて理解ができていません。
とうよりも、学者さんのアプローチを信用していません。
例えば、今晩、声明学園の同級生の井◇さんから、
真宗大谷派教学研究所発行の「ともしび 第694号」をいただいてきましたが、
筆者の長谷正當の表現に、
「親鸞の二種回向についての見解が一様でないことの理由の一端は、
『教行信証』のアンバランスな叙述の仕方にあるといわなければなりません。
(略)「教」「行」「信」「証」の四巻で専ら往相回向について述べ、
還相回向に関しては、「証巻」の後半になってやっと付録のような形で取り上げています。
(略)それゆえ、還相回向とはどのようなことをいうのかに関しては曖昧なところが残り、
それをどう捉えるかは解釈者の判断にゆだねられてきたことから、
還相回向について多様な理解が生じてくることになりました」

確かに、取り上げの件数や字数でいえば、
「往相回向」に対して「還相回向」の取り上げが少ないのは事実です。
ただ、これをアンバランスと捉えるのは如何でしょうかね?
親鸞さまの心底は、これで十分バランスがとれて、
『顕浄土真実教行証文類』を著してくださっているとボクは領解しえいます。

ですから、学者さんの意見は大嫌いです。比べる世界の論文は関心がありません。
只只、『顕浄土真実教行証文類』を繰り返し音読するのがぼくの憶念の心であります。


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