浄土真宗にようこそNo113をお届けします。
「諸行無常」とは、誰もが思いを超えて流動的だということです。
それは存在論的な応答なのです。
インドでも中国でも、存在論的な応答は謎でした。
ですから、それはきわめて深い人間学だった言えます。
「諸行無常」とは、理性が考えた存在者という概念ではありません。
それは人間を深く応えています。
問いではなく、それは存在そのものに的確に応答した記録なのです。
20世紀に、フッサールが問いを発しました。
「ヨーロッパ諸学の危機」と、彼は最終的に問い直しています。
ギリシャ以来の学びは、概念の追求で終わっていたのではないかというのです。
人間そのものへの学びが、理念で潰されていたというのです。
これは大きな問いですが、答えはまだありません。
しかし学びの方法論が問い直されました。
「諸行無常」という仏教は、
リアルな人間存在の構造から明らかにしています。
そこに開かれた人間把握こそ、存在へのリアルな応答でした。
【9月の学習会のお知らせ】
◆9月19日(土) 午前10時~12時 タワーホール船堀
くりのみ会 親鸞とカウンセリングコース
◆9月25日(金) 午後6時30分~8時30分 タワーホール船堀
くりのみ会 道元とカウンセリングコース
◆毎週 月・火・木・金 午前10時55分~11時30分
zoom法音道場
ご参加のご希望の方は、ご連絡下さい。
090-7*0*-2201(鈴木)
*は、8です。宜しく。
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