法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

里村専精師「浄土真宗にようこそ」No129

2021年11月07日 23時40分13秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の
「浄土真宗にようこそ」をお届けします。

「有為の奥山けふこえて」と、いろは歌は言います。
有為とは、我々が現実と呼ぶ一切を言います。
対するに、無為は思いを超えた真実のことです。
ということは、有為を宛てに生きてはいますが…、
有為とは宛てに成らないということです。
我々が現実と呼ぶ一切は、我々の勝手な想像だというのです。
世間もその物事も、自分自身すら宛にはなりません。
唯識の学問は、世親(4~5世紀)菩薩のたどられた足跡です。
我々の意識は、現代までを構築しました。
が、それは人間の勝手というものです。
意識といいましたが、理性も含めて深い感覚を秘めています。
しかし意識こそ、すべてを人間の論理で勝手に構築します。
が、その意識だけは実際に働いて存在しています。
世界は勝手につくられたものですが、それを構築した意識は実在しているのです。
その意識自身に深く、鋭い分析をした人が世親菩薩です。
その世親が最終的に述べた仏道が、願生道です。

11月のカウンセリング研究会【くりのみ】

◇11月20日(土)午前10時~12時
 親鸞とカウンセリングコース 『教行信証』音読&井戸端

◇11月26日(金) 午後6時30分~8時30分
 道元とカウンセリングコース 『正法眼蔵』講義&坐禅
 講師:駒澤大学教授 石井清純先生

★ぜひ、お立ち寄り下さい。

 


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