里村専精師の「浄土真宗にようこそ」No90をお届けします。
煩悩をなくしてブッダになるというのは、身のほどを知らない者の言い分です。
自覚とは言うものの、凡夫の自覚は凡夫である事実に即したもののはずなのです。
凡夫を辞めることが出来るのは、超人でも無理です。
しかしながら、この生死を超えた真実の叫びは凡夫として生きるしかない人々にも呼応します。
罪悪生死の凡夫であっても、微かではあっても根源的な真実の叫びが聞こえます。
それは凡夫を超えて聞こえていますから、凡夫を辞める必要はありません。
しかしそのような仏道は、凡夫の上に実現はするものの凡夫のものではありません。
凡夫を辞めるのではなく、凡夫の事実を場として如来の悲願を聞いてゆく。
ここに親鸞が生きた大道があります。
凡夫を痛む真如として、それは本願という形をとりました。
それが凡夫を包む無上の方便なのです。
南無阿弥陀仏という六字は、浄土を指し示す方法ですが…、
それは遥かにというか横様(横超)というか、真如法性から現れたものです。
世間に現れている限り、世間の視野でしか評価されていませんが…。
それは有漏の世界に在りながら、厳然として無漏の大行なのです。
凡夫を課題として、仏道はその殆どの勢力を尽くしていると言えるようです。
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