法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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主宰者の《日乗》

コロナ医療現場でお念仏

2021年09月01日 23時17分59秒 | 日乗

毎週、水曜日の夜(8時25分~9時)、
zoomで『顕浄土真実教行証文類』を読んでいます。

最初は、
『親鸞聖人 教行信証御自釈』
俵山雨季安居 編集
永田文昌堂 発行所
を音読しました。

8月4日(水)からは、
『顕浄土真実教行証文類(現代語版)』
本願寺出版
をテキストにして精読を始めました。

今晩は、「往相回向 還相回向」について学びました。

さて、井戸端タイム。
お仲間の医療従事者のIさんが、
7月後半から入院していたコロナ患者さんのことを語ってくれました。
治療の効果もあり快方に向かった日もあったそうですが。
数日前にお亡くなりになったことをお聞きしました。

Iさんは、念仏者です。
生活の中で、お念仏を大事にしています。
ただ、病院ではお念仏が嫌われる由。
そこで、Iさんは他の目が届かなように合掌をして無言でお念仏をしているそうです。

日本には、基督教系の病院があります。
病院内には、チャペルもあります。
「死」と向き合っている患者さんや一般の患者さんやご家族。
各各のお心に添ってチャペルを利用して、安心を得ています
以前、聖路加病院にお見舞いで出かけた時、チャペルを見学させてもらったことがあります。

一方、仏教は、不思議なことですが、
病院や患者さんに歓迎されないのが実情です。

先のお亡くなりのコロナ患者さんのことに戻ります。
二人部屋に入院。理数系の大学を卒業した中年の会社員です。
独身で、田舎に年老いた母が独り生活。
Iさんの合掌の姿を見つけたのでしょう。暫くして声がかかり話をするようになりました。
Iさんが念仏者であることを知り、
お念仏やお浄土の話をするようになったそうです。
実は、田舎のお母さんも念仏者。
その患者さん曰く、「ボクも、門徒です。熱心ではありませんが・・・」と。
お念仏の冊子が欲しいとの依頼もあったそうです。

Iさんとその患者さん。お念仏でつながりました。

お念仏(仏道)は、葬儀のためのものではありません。
各各が、その人らしく日々を生きるため、安心を得るための智慧と慈悲の教えです。

病院でも、キリスト教系の病院のように、
患者さん家族、医療担当者にも、(お念仏)がひろがることを念じます。

(お念仏)は、各各の力になる(仏語・真言・正語・杖言葉)であります。

南無阿弥陀仏


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