法音カウンセラー 釋 真聴 《日乗》

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里村専精師 浄土真宗にようこそ《No032》

2014年10月13日 21時37分39秒 | 里村専精師の言葉

里村専精師の「浄土真宗にようこそ」(No032)をお届けします。

七祖と選ばれている方々は、決して偉いから選ばれているのではありません。
七祖のお一人おひとりに共通するのは、同一のサンガに属しておられるということです。
阿彌陀仏の本願の開いている荘厳世界のサンガに、七祖たちは帰属されています。
スカーヴァティー(楽有)世界、と梵本には書かれています。
龍樹菩薩は、大乗の論士であるままに、大きな阿彌陀仏の世界を見つめています。
信方便の易行によって不退転を得る道があると、龍樹は語っています。
ただし、単に弱虫ではだめなのであって、三千大千世界を挙げる程の意義を抱いてです。
楽だからという、ただそれだけの理由ではなくて、人一人の尊厳を挙げて…。
人の求道は、もともと重いものです。
そして誰の存在意義も、三千大千世界に匹敵しています。
阿彌陀仏の名を称えるということは、そのような人間の尊厳を尋ねることなのです。
易行はたしかに易行なのですが、その行の意義は重大です。
人が阿彌陀仏のサンガを見開くことは、ささやかに見えていても重大なことなのです。
七祖が共通して求められた易行道は、直接人間の尊厳に結びついています。
このような仏道が、本願の行としてすでに展開していることを、大乗の論士は語りました。
その本願の行の展開こそ、阿彌陀仏の願われる世界です。
そして、本願の行が展開している世界がスカーヴァティー(楽有)世界です。
一切の衆生・三世十方のブッダたちが、高らかに称賛される世界がここにあります。
そして、実に無量の衆生たちがこのような豊かな世界に往生を遂げています。
私たちの先人たちも、私たちの後輩達も、一つのサンガに帰属しているのです。

南無阿弥陀仏・阿彌陀仏南無。

 

カウンセリング研究会【くりのみ】10月の学習会のご案内。

10月19日(土) 親鸞とカウンセリングコース(『教行信証』音読&楽談他


10月25日(日) 声明とカウンセリングコース(『正信偈』読誦&楽談他)


会場:タワーホール船堀

*どちらのコースも、9時~10時、自由参加の自主学習タイムです。
 写経・声明等、各自の課題に取り組んでいます。

皆さまのご参加をお待ちしています。


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